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退屈と惰性と 改

ER トレイルブレイカー レビュー

2020.12.05 03:42

 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、

“ER EXー13 トレイルブレイカー” です。


 “戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー” より、オートボットの

“戦術家 トレイルブレイカー” が

アースライズに登場。

 日本ではタカラトミーモール限定のER EXシリーズとして発売されました。


 日本におけるアースライズのナンバリング第1号であるホイストのリデコということで、予想通りモール限定となったトレイルブレイカー。

 でも、グラップルからのインフェルノ、クリフ(ジャンパー)からのバンブル(ビー)と違って同一シリーズ内で発売されたのでよしとしましょう。

 過去にはジェネレーションズ(TG版)でホイストとのセットで、ユナイトウォリアーズ(UW版)ではリンクスマスターの一員としてコンバイナー仕様でリメイクされたくらいの記憶しかないので、初代メンバーのなかでもわりとマイナーなキャラという印象です。

 TG版はコミックでのデザイン(?)、UW版も既存アイテムのリデコだったので、オリジナルデザイン準拠のリメイクというのは、おそらく今回が初めて。

 なお、トレイルブレイカーというとほとんどの攻撃を防ぐことのできるフォースバリアが自慢の守備要員というイメージですが、その肩書きは先の通り戦術家。防衛戦士とかじゃないんだね(笑)。

 ちなみにプロールは戦略家です。


 では、レビューしていきます。


ロボットモード

 先にも言ったようにホイストのリデコになります。

 下腹が出たような胴体に細めの手脚という、西洋人の中年男性らしい(?)プロポーション。

 デラックスクラスですが、でかいです。表面積だけならボイジャークラス並。

 直近でアーシーを触っていたこともあり、そのサイズ感に圧倒されます。

 胴体はほぼ張りぼてですが、タイヤなどで上手く隠されていまうす。

 さすがにわずかに隙間が見えはしますが、それほど気になりません。

 なお、アニメでは差別化のためトレイルブレイカーとホイストで少し体型が変えられていました(グラップルとインフェルノも同様)が、今回のER版ではまったく同じです。

 変更されたパーツは頭部と背部、そして武器のみ。

 メインカラーのブラックは成型色ですが、表面は艶消しになっており、落ち着いた高級感があります。


 頭部アップ。

 オリジナルトイのマスクタイプの顔ではなく、アニメ版の顔を再現。

 法令線が渋い、いいおっさん顔です。

 そして角刈り。


 背面もすっきり。

 ただ、ホイスト同様肩から垂れ下がるガワが少し気になります。

 脛裏などもがっつり肉抜きされていますが、カラーのおかげもあってあまり目立ちません。


武装類

ブラスター

 正式名称がわからないので、とりあえず仮称で。

 持ち手部分は5㎜軸ですが、ホイストの武器同様拳をすっぽり覆える仕様でオリジナルデザインの武器腕を再現可能。

 公式画像および説明書では右に取りつけられていますが、パッケージイラストでは左が武器腕になっています。アニメでも左が武器腕だったので、左を基本とすべきなのかな・・(ということに撮影後に気付くww)

 まぁ、どちらにでも取り付けられるんですけどね。

 先端にはシリーズ共通のエフェクトパーツを取り付けられます。


背部武装

 右側にミサイル(?)、左側にホイストのものと同じレーダーを並列装備。

 ミサイルの先端にはエフェクトパーツの取り付けも可能。

 レーダーはそのままでも多少動かせますが、ミサイルの斜角を変えたい場合は背部カバーパーツを開く必要があります。

 両方ともカバー内部に収納できます。


 さらに、カバー自体を取り外すことが可能で、

 取り外したカバーも腕部等に取り付けることができます。

 シールド、あるいは巨大なナックルに見立てる感じですね。


ビークルモード

 オリジナルトイではトヨタハイラックス・キャンパーに、アニメではフォードブロンコに変形しましたが、今回のこれはどっちに近いんだろう?

 ともかくも4WDカーにトランスフォーム。

 比較的簡単に、カッチリ変形してくれます。

 当然、大枠はリデコ基のホイストからの流用ですが、車体後部が変更されています。

 もちろん後部カバーは取り外し可能で、

ロボットモードで展開していた武装類を同様に展開できます。

 ただ、展開状態でカバーを付けることはできません。

 ブラスターは後部カバー上面に取り付け可能です。


比較画像

 まずは過去のリメイクから。TG版と。

 なお、TG版は同型のホイストとセットで発売されたものですが、商標の関係なのか、名称がトレイルカッターに変更されています。

 ロボットモードで。

 一応、同じデラックスクラスですが、かなりのサイズ差があります。

 TG版は、たしかコミックで登場したサイバトロンモード(?)のため、ロボットモードではなんとなくオリジナルの雰囲気がある、くらいです。

 プロポーション的にはオリジナルと較べてかなりマッチョになってますね。

 ビークルモードの後部カバーが取り外せ、シールド兼武器になるという要素はオリジナルから引く継いでいる部分です。

 TG版はわりとコンパクトにまとまっていて、出来そのものはけっこういいですし、個人的にはわりと好きですね。


 ビークルモードでも。

 ロボットモード同様、多少雰囲気はある、という程度。

 この形態だとサイズ差はそこまでありませんね。


 後部カバーを外して。

 一応ポイントは抑えてられています。


 UW版と。ロボットモードで。

 UW版は日本未発売のオフロードのリデコなので、再現度は言わずもがな。

 アイアンハイドもそうでしたが、かなり貧相に見えます。

 ただ、右手が武器腕に変更されていたり、合体用拳足パーツがグラップルクロータイプになる専用のものだったりと、意外と手が加えられています。

 あ・・こっちも右が武器腕になってるんだなぁ。


 ビークルモードでも。

 UW版ビークルは後部カバーのない、ただのピックアップトラックになっています。

 とりあえず黒いというくらいしか共通点はないですね・・


 ER版ホイストと。ロボットモードで。

 先にも言ったように体型の違いまでは再現されず、頭部と背部、武器とカラーが変更されたのみですが、そこはオリジナルトイおよびアニメデザインの折衷案としては十分かと。

 同様にグラップルとキングダムでの発売が確定したインフェルノも体型は同じだと見受けられます。

 彼らの体型の違いはマスターピース(MP)版において再現されているので、トレイルブレーカーおよびホイストがMP化の暁にはちゃんと体型まで再現されることでしょう。

 MP化されれば・・ね。

 なお、ホイストにあったウェザリング塗装はトレイルブレーカーにはありません。

 このしっとりした黒に汚しが入ってしまうと台なしだったと思うのでよかった。

 というか、結局アースライズアイテム(アースモード)でウェザリングされてるのってホイストだけだったのかな。なんでかな?


 ビークルモードでも。

 車種は同じで、家庭用とレッカー仕様の業務用の違いですね。

 ERホイルジャック、クリフジャンパーと。ロボットモードで。

 トレイルブレーカーってこんなにでかかったんだ・・

 ともあれ、3人ともデラックスクラス。

 密度だったり、付属品だったり、塗装やマーキングも含めてほぼ同じコストになるんだろうね。きっと(本当に?)。


 ビークルモードでも。

 この状態のサイズはあまり違和感ないと思うんですが・・さすがにクリフは少し小さいんだろうか?

以下、画像

 肩の可動に若干のクセがありますが、トータルの可動性能は優秀。

 膝は2段階に曲げられるので、立て膝はもちろん、

正座も可能。

 足首のスイング幅も広いので、大股開きでも安定した自立が可能です。

 スタンド対応穴は腰裏にありますが、かなり緩め。

 あ、さっきのとほとんど同じポーズだった・・


 カバーパーツ装備で。

 シールドというよりはナックルという見立てのほうがしっくりくる気がする。

 そもそもバリア張れるならシールド要らない説・・


 走るおっさん。

 なにこの躍動感・・格好いいな。


 肩の向きを変えて。

 なんとなく攻撃的なシルエットになりましたが、前面の表面先が増えたぶん、こっちのほうがバリアを張るのに向いてるような・・


 というわけで、フォースバリア展開!

 みんな、俺の後ろに隠れるんだ!

 なんかが画像処理したほうがよかったかな? そんな技術ないけど・・


 ホイストと。

 ボリュームのある2人だな。どちらも後方要員ですが。

 背部カバーはバックパックっぽい雰囲気もあるので、まさしく後方部隊らしく物資の収納運搬ができますね。


 パンクしてレッカー移動される戦術家。

 サウンドバリアでも繋げて完全に乗っけてやるべきだったか・・

 ボンネット裏とかにジョイントがあっても面白かったんじゃないかなぁ。


 以上、“ER トレイルブレイカー” でした。


 ホイストともどもあまり露出機会のなかったキャラですし、アニメデザインを踏襲しつつボリュームたっぷりにリメイクされたのは非常に嬉しい。

 ロボットモードの可動も十分で、武装関連のギミックも充実。

 変形はシンプルですがカッチリ決まります。

 気になる不具合もないので、安心して弄れますね。

 ホイストに始まりグラップル、ホイルジャックとシージと比較すると渋めの後方支援キャラが目立ったように思うアースライズ。

 なかでも今回のトレイルブレイカーは顔付きからして渋さが滲み出てますね。

 トイではロボットらしいマスク顔だったものを、アニメ化に際してわざわざおっさん顔にするとか・・(笑)


 しかし、これだけ支援タイプの陣容を厚くしたのも、アースライズの基本コンセプトである基地遊びに絡んでのことなんでしょうが、日本の販売戦略的にどこまで浸透できたのか・・

 まぁ、すでに日本のトランスフォーマーの展開は新規ファンの獲得を考えていない、と考える向きもありますが。

 あと、支援キャラというとやはりブラスター(ブロードキャスト)以下のカセットボットやパーセプターも・・という思いもありますが、 その前にカーロボ系のコンプリートが間近ですね。

 初代メンバーでまだ音沙汰がないのはトラックスとスキッズですか。

 サイドスワイプにレッドアラート、ハウンド、ミラージュのアースモードも出てほしいものですが、どうなるのか・・

 とくアラートはインフェルノとの絡みもあるので、限定とかで出そうではありますけどね。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。