体の使い方
脱力のこと。
先生に指摘されたことも何度もありますし、自分で弾いていても親指が疲れたり肩が疲れたり、速いパッセージが思うように弾けなかったり壁にぶつかったこと数知れず。
今も「脱力を習得した」とは言い難い状況で、目下研究中というところ。
本番まで2か月あるので、レッスンでは先生からとても細かい指示が入ります。
脱力に向けた弾き方について色々と教えていただいているのですが、部分的な否定が重なると体が動かせなくなるのですよね。
たとえば、
・手首を下げないで
・手首を動かさないで
・上半身をゆすらないで
・肘からではなく肩から動かして
のように、おそらく正論だとしてもその「否定」だけを切り取って集中していくと体を動かせなくなり弾けなくなってしまいます。美しい理想の演奏にできるだけ近づきたいというのも事実ですが、その前に弾く楽しさを奪ってしまうと練習したくなくなってしまいます。
「止める」「辞める」と制御・衰退ではなく、「弾ける」「流れる」の動かせる・発展方向に転換していくことが必要ですね。
先の例も
・手首の下に空間を保って弾く
・手首の揺らしを少な目にして弾く
・おへそのあたりに重みを感じながら弾く
・肩や鎖骨の存在を意識しながら弾く
という感じでしょうか。
自分の体は自分でしかコントロールできないので、先生のおっしゃることをヒントにしつつ自分が「動かせる」「動ける」方向に変換して工夫することにします。
体の使い方について、「アレクサンダーテクニック」という理論が興味深いです。
以下の2冊を読みましたが、とても参考になりました。
小指って、手のひら側から見て小指の始まりに見える皺のところから曲がるのではなく、皺よりももっと手首側の位置で曲がるんですよね。足も足首から動いているのではなく、土踏まずのあたりが関節なんですよね。
どこで体を動かしているか、脳の認識を「ボディマッピング」というそうですが、そのボディマッピングの「誤解」を正していくと「自分の思うように」体を動かしやすくなりそうです。