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二十四節気ヨガ 「小雪 橘始黄」

2020.12.01 23:01

小雪 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

橘の実が黄色く色づき始める頃。

写真は橘ではなく庭の柚子の木です。

雛人形を飾る時、「左近の桜・右近の橘」と覚えたものです。

雛人形は京都御所の紫宸殿がモデルになっており、

その紫宸殿の両側に魔除け、不老不死、永遠の象徴である橘が右に桜が左に植えられています。

縁起のいい橘を庭に植えたいと思った事もありますが、

すでに柚子があったことと、狭い庭には無理があり諦めました。


橘の歴史は古くこんな言い伝えがあります。

遠い昔、海のはるか向こう常世の国(中国南部、インド北部との説)には不老不死の妙薬、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)があると伝えられていました。

第11代垂仁天皇の勅命を受けた田道間守(たじまもり多遅摩毛理と書かれてもいる)が苦労して10年もかけ、常世の国より持ち帰りました

しかしすでに時遅く、天皇は亡くなっておられました。

この非時香菓が橘のことで、柑橘類の元祖で、田道間守は果物、菓子の神様とされています。

「たじまもり」「たちばな」ちょっと似ていますね。

冬の殺風景な庭を橘やみかん、柚子など艶やかな柑橘類が彩ってくれますね。


今日のポーズは心臓が頭より高い位置にある逆転のポーズ

鋤のポーズ「ハラアーサナ」です。

脊柱間を広げ、背部、腰痛の緩和に効果があるほか、

不眠、疲労の軽減、高血圧を抑制する効果があります。

また甲状腺副甲状腺の機能を改善する効果も得られます。

頸椎に異常がある場合や生理中はこのポーズは行わないでください。

仰向けから膝を曲げて腰を浮かせて手で支えます。

このままでも逆転の効果、頭より心臓が高い位置にあり、

血行が良くなり、下垂しがちな内臓の位置を整える効果が得られます。

足を伸ばす事で、背中から踵まで背部の筋肉のストレッチになります。

背中の下に座布団やボルスターなど入れたり、

足を椅子の上に乗せ腰の角度を緩やかにしても同じ効果が得られます。

このように耳を膝で挟むポーズ「カルナピーダアーサナ」

下半身の重さがかかりさらに体幹部がしっかり伸ばされます。