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幸福者と幸福の定義

2020.12.08 04:25

㈠「幸福者」

世の中には強運の持ち主で、何もかも上手くいき、幸せ三昧を送っている幸福者が存在します。

そんな人間を見ていると、羨ましくなり人生の不平等さを感じざるを得ないでしょう。

しかし、それは幸福者の一側面しか見ていないから沸き立つ感情なのです。

幸福者が手にした物や置かれている環境、人間関係、運命、結果は、それまでのプロセスで幸福者が努力や苦労をしたからこそ獲得した吉事。

幸福者が頂点に立つまでには並々ならぬ負を経験したのです。

それを分かっていれば、幸福者に羨望の眼差しを向けることはなくなります。

幸福者の生き様をお手本にしましょう。良いことをすれば良いことが返ってきます。(※これをカルマの法則や因果の法則と呼ぶ)

ゴミ拾い、寄付、人助け、知識・情報提供、プレゼント、頼まれ事をひきうける、他者を幸福に導く等々、人が嫌がる行為や己の身を削ることで徳積みとなり、運が貯金されて、その後の人生は幸福の返却が続くのです。

この善因を貯めれば貯めるほど、必ず貴方も強運を有した幸せ者になれます。


㈡「幸福の定義」

貴方は幸福の定義を考えたことはありますか?

幸せの定義は人それぞれで一概には言えないでしょう。こうだから幸福である、という表面的な共通尺度は絶対にありません。

衣食住に恵まれ、人間関係も良好で、大金を持っていても、その人の思考次第でその現状は幸福にも不幸にもなり得るのです。

コップ一杯のドリンクを貰い、「これしかない…」と嘆くのか、「こんなにある!」と歓喜するのかで、幸福の感じ方は全く異なってきます。

前述のような幸福者になるには、後者のような捉え方が望ましいと言えます。

幸せの定義はみんな異なりますが、上記のドリンクのようにわずかな物や些細な幸運で幸せを心から実感できれば、真の幸福者と言えるでしょう。

美輪明宏さんは、「五体満足で健康に暮らせて、雨風をしのげる家があり、食事を摂れる。それだけで十二分に幸せではないでしょうか」と仰っています。

私たちは普通に生きていると現状に満足せず、あれもこれもと今より高望みをしますが、一度立ち止まり「今いる現在地」の有難みを深く深く考えましょう。

それほど不幸ではないはずです。人間、「健康と衣食住」。これが揃っているだけで十分に幸福と言えます。


”幸福になりたいと思うなら、まず他者を幸福にすること” 江原啓之