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新しい画材(パルプベース)を試みる

2020.12.03 05:59

ここ数年、年末の風物詩となりつつある…

12/19~26開催の

早稲田ドラードギャラリー〖創作表現者展〗へ向けて

新作の制作記録です。


普段、珈琲×水彩の進化と可能性をいつも考えています。


2012年頃、突如、珈琲を使おうと思い立って

色々調べたところ、珈琲だけで描く珈琲画(コーヒー画)や

エイジング加工の珈琲使用はあるものの

珈琲と水彩絵の具を掛け合わせた画風を

主にしている画家、作家はいなかった


今から9年程前の事です。


そこで

即プロフィールに明記し

珈琲水彩画という造語を作って

#珈琲水彩というタグも作って

珈琲水彩画を確立するべく今まで試行錯誤してきました。


基本は、油分の多い珈琲ならではの

エッジのきいた滲みを最大限に活かして

アンティークな風合いを引き出す事。


丁寧に描く事も大事にして。


自分自身、珈琲水彩がとても好きな画風だからこそ

もっと面白い表現が出来ないか…?と

可能性を日々探っています。


これまでも

原画を本の形にして切って板に張ってみたり

焦がしてみたり

原画を蝋引きしてみたり

くしゃくしゃにしてみたり…


珈琲水彩をベースにかなり色々と試していますが


最近、クサカベさんから新しい画材が発売されました。

その名も〖パルプベース〗

胡粉入り水性下地材…

要するに水彩が使えるジェッソという事で

勿論、珈琲も使える!


今まで使えなかったキャンバスや

紙を張らないと描けなかったパネルに

パルプベースを塗れば直接描く事が出来

何より水彩ではなかったテクスチャが作れる…!

何とも夢の様な画材です…

さて

ここからはパルプベース使用の感想です↓


パルプベース細目


しっかり白色

もったりしている

盛りやすい

乾きも早め


水彩の滲みは紙の様に出来るけれど

色を重ねると元の色も動くので丁寧に。


鉛筆が消えにくい

ティッシュで修正が楽

パルプベースを重ねれば修正可

ミリペン使用可能


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

アンティーク感を出すには白過ぎるから

パルプベースに珈琲を混ぜて下地を作りました。


そして

やはりミリペンを使いたかったので

せっかくのテクスチャを大事にしつつ

ペンで描く所はヤスリがけをして少し滑らかに…


これでかなり理想に近づける形となります。


あとは持ち合わせる技術で何とかするしかない…


何といっても新発売の画材ですから

お手本も正解もない…ので

とても面白く新しい表現にわくわくします。

そんな試行錯誤の中

パルプベースを使った初めての作品が出来ました。


12/19(土)~26(土)〖創作表現者展〗

12時-20時(最終日18時迄)水曜定休

早稲田ドラードギャラリーにて。


いつもと違う質感の珈琲水彩画です。

お近くにお越しの際は

ご高覧頂けますと大変嬉しいです…


お客様による投票もありますので

是非こちらもお楽しみ下さい…


宜しくお願い致します*