さらだふれんず[5話]
ふぶきのなか、
ごりたまにたすけてもらったテバヤシくん。
きょうは
はれたゆきやまでおともだちさがしです。
「きのうのふぶきがウソみたいなんだよ!
ぜっこうのおともだちさがしびよりだね!」
「そうやな~ウチはともだちいえにくるから
ついていかれへんけど、ひとりでだいじょうぶ?まいごならへん?」
「だいじょうぶ!まかせてなんだよ!」
「そっか〜
ほな、ともだちかえるときによびに行くわ
きをつけてな~」
「ありがとうなんだよごりたま~!」
こうしてゆきやまでの
おともだちさがしにでかけたテバヤシくん。
ですがあたりはいちめんまっしろ。
しばらくあるいてみても、
だれかがいるけはいはありません。
「ふぅ、そろそろつかれてきたんだよ…」
つかれてそのばにすわりこむテバヤシくん。
ぐうぅ…
「おなかもすいてきた…どこかにたべもの…
あるわけないか…あれ?」
ピョンピョン
「あれはなんだろう?」
テバヤシくんがみつめるさきには、なんとぴょんぴょんとはねるアイスクリームが!
「アイスがとびはねてる!?」
たべものをみつけたテバヤシくんは
いままでのつかれがなかったかのように、
いちもくさんにはねるアイスにはしっていきました。
「なぜかぴょんぴょんはねてるけど…
おなかぺこぺこだからかんけいないんだよ!」
「いっただっきまーす!!!!」
「ニャ!?!?!?!?」
テバヤシくんがはねるアイスにとびつこうとすると、
それにきづいたアイスはとっさによけて、
テバヤシくんはゆきのじめんにいきおいよく
ぶつかってしまいました。
「いてて…アイスがよけたんだよ……?」
「いきなりなにするんだニャ!!!!!!!」
テバヤシくんがかおをあげるとそこにははねるアイス…
ではなくアイスのようなすがたのネコのふれんずがいました。
「アイスがしゃべったんだよ!?」
「ただのアイスじゃないニャ!
にゃいすだニャ!!」
「ふれんずだったんだ…
ぼくはテバヤシなんだよ!
さっきはたべようとしてごめんなんだよ…」
「いいニャ!それよりテバヤシはこんなところでなにしてるんだニャ?」
「ぼくはおともだちをさがしにきたんだよ!」
「そうなのかニャ!
じゃあにゃいすとおともだちになるにゃ!」
「えっ、いいの!?
ぼくたち、いまはじめてあったばっかりなのに…」
「いいんだニャ!
ともだちになるのにはやいもおそいもないのニャ!!」
「そっか…じゃあよろしくなんだよにゃいす!」
「よろしくニャ!!」
ぐうぅ…
「あぁ…またおなかがなっちゃったんだよ…
どこかにたべものは……」
「……まさか、ともだちをたべるきニャ!?!?」
「そ、そそんなことないんだよ!!」
「フーン、あやしいニャ…そんなにおなかがすいてるなら、そのあたまのてばさきをたべたらどうニャ?」
「あっ、たしかに……」
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てばさきをたべて
おなかいっぱいになったテバヤシくんは、
ゆうぐれまでにゃいすとあそびました。
「あそんでたらもうこんなじかんなんだよ…」
「にゃいすもそろそろかえらなきゃなのニャ…」
おーいテバヤシーーー…
とおくのほうからごりたまのこえがきこえてきました。
「ごりたまだ!じゃあまたねにゃいす!」
「ばいばいなのニャ!またあそびにくるのニャ!!」
こうしてゆきやまでにゃいすと
おともだちになったテバヤシくん。
にゃいすとわかれ、
いったんごりたまのおうちにもどり
ビーチにかえるじゅんびをします。
「おぉおかえりテバヤシ。ともだちできた?」
「バッチリできたんだよ!
ごりたまもありがとうなんだよ!」
「それはよかった。どういたしましてやでー。」
「ところでごりたまのおともだちは?」
「あっせや、おかまでいっしょにかえってくれるウチのともだちしょうかいするのわすれてたな !」
「おーい、なりぱんー!」
とぅーびーこんてにゅーど……なの!
文 : テバヤシ
絵 : 皿田なななっ