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涙をもたらす「嬉しい、喜び」という痛み

2020.12.04 11:26



涙。






人間の涙は3種類あるらしい。






1つ目は

ドライアイを防ぐための

「基礎分泌の涙」



2つ目は

眼を異物から保護するための

「防御反射の涙」



そして3つ目は

感動した時などに流す

「情動の涙」








1つ目、2つ目の涙が

生理的な現象なのに対して



3つ目の「情動の涙」は、

心が強く動いた時に流れるものだそう。



また、「情動の涙」には

自分の中に湧き上がった感情による涙と、

相手の気持ちに共感して流す涙があって、

それは人間だけが流す涙なのだそう。







一説によると、「情動の涙」は

現代人の祖先が類人猿と種を分けるか否かの

約200万年前に身につけた機能らしく、



これにより人間は

”涙と感情を結びつけ、

環境に適応することに成功してきた”らしい。








「情動の涙」



”これは失ってはいけない、

必要不可欠な機能だ”



そう思い、

私たち人間の祖先が

進化する過程で脈々と

”受け継いできた”としたら



気恥ずかしくも、

「なんとロマンチックな話なのだろう」

と私は思う。



現代の”ことば”でいうと

”エモい”である。



ひじょうに”エモい”

「情動の涙」








祖先は環境に適応するために

「情動の涙」を身につけてきたが、

現代においてこの涙は、

ストレス発散の役目も担っている。



人は涙を流すことで

心の混乱や緊張、

不安状態から脱し、

ストレスを解消をしている。



「泣くことで

痛みを軽減している」

というデータもあるのだそう。




痛い時に

痛みを軽減するために泣く、



怒られた時に

心の痛みを軽減するために泣く、



嬉しい時に

痛みを軽減するために泣く





いや、違う。


嬉しかったり喜んだりする時、

私たちは痛みを軽減するために

泣いているのではない。



ただただ

込み上げてくる嬉しさや喜びが

自然と涙させているのだ。



しかし、それらの感情で

涙が流れていると思うと、

嬉しさや喜び、感動は

”痛み”になるのかもしれない。








「嬉しい、喜びという痛み」



嬉しかったり喜んだりする時に

涙する理由、これについては

実はまだよくわかっていないのだそう。



私たちは

「悲しみ、不安、孤独」

による痛みで涙する他に、



「嬉しい、喜び」も

痛みと認識して涙しているのかもしれない。











涙をもたらす
「嬉しい、喜び」という痛み



私たちは、

心から嬉しさ、喜びを感じた時、



胸が強く締め付けられ、

心を激しく揺さぶられるような

痛みを感じると思う。


それらがきっと、

涙をもたらす「嬉しい、喜びの痛み」

の正体なのだと、私は思った。