11月車座会議の御報告
毎月行っている車座会議。
今月も先に行った「ロング車座会議の振り返り」「採択された助成事業の共有」「生き方工房necotaから実践報告」を行うべく芳賀地域公民館にて開催しました。
今月のハイライトは、生き方工房necotaの櫻井くんからの報告と、その後の議論。
櫻井君からは団体の実践報告の前に,11月に行ったK-Laboの話題にふれ、スウェーデンでは、なぜ若者が尊重されるような政策があるのか?実践現場で良く聞かれる民主主義、裏を返せば日本ではあまり聞かない?そして余暇活動や、若者の意見を聞く事が社会包摂に繋がる回路との報告がされました。
既に熱を帯びてきている彼の語りです。
個人的な付き合いもある櫻井君ですが、今回分かったのは「参加オタク」との事です。他のトピックでも熱くなる事はなくはないのですが、このトピックになると前のめりに話し出す彼の姿があり、その姿に影響されてか普段よりその後の全体議論の温度も高めのような気もしました。
ちなみに話されたキーワードをもとにメモは下記です!
〇キーワード
・若者が影響力への実質的なアクセスを持つこと
・若者が福祉への実務的なアクセスをもつこと
※コミュニティの発展に影響力を持てるようになる
〇視点
・資源としての視点…若者は問題か?
・権利としての視点
・独立した個人としての視点
・多様性としての視点
・社会的排除の概念
・経済的次元…労働市場からの排除
・社会的次元…社会サービスや社会参加からの排除
・政治的次元…機会の平等などの市民権からの排除
〇ユースワークとは
若者と共に行う余暇活動が中心
…オープンレジャーアクティビティ
…民主的な関係性と対話
…内発的動機による自主的・自治的活動
→社会の多様性を促進する運動のパートナー
話は戻って、
続いて生き方工房necotaの実践報告
生き方工房necotaからはミッションの報告と共に諸活動の紹介がされました。学ぶ場だったり交流の場だったり、趣味の場だったりを開催しているnecotaさんですが、先の報告があった後なので、それらの諸活動の価値がとても理解しやすかったです。参加者の一人からは活動と目的、社会的意義が繋がって分かりやすかったとの感想を頂きました。
その後、グループワーク『若者の社会参加ってそもそも何か?』
全体ディスカッション『私たちにとっての若者の社会参加実践』
印象に残った議論を少し紹介します。
若者に好きな事をやっていいという人がいるが、そもそも好きな事に出会える機会があったのだろうか?将来のためにやるべき事が優先される育ちの過程が、この社会の中に埋め込まれているのではないか?(支援現場にて)履歴書の好きな事の欄が、空欄の若者が多い。
参加の体裁をとった非参加の場が多い。自分たちの事を、自分たちで決める機会や場が少ない…
就労支援を推し進める前に、本人が内発的にやりたい事を見つける時間の保証が必要だが、日本社会は、戦後青年期移行のイメージをもった世代がまだまだ多い。今の若者の実相と相違がある。
これまで職場、会社が人材育成をする仕組みがあった、居場所や住宅も支援していた。今の企業は、その体力がない。誰が若者を育てるのか?
若者からの批判が社会にとって有益だとの事が、ヨーロッパでは言われている。
若者の権利を求めましょう。批判する権利を大事にしましょうとヨーロッパ憲章では謳われている。一方日本は…
若者期には抑圧がある。
意見を言って聞いてもらえる場がない。そもそも意見を言えるその一歩手前の余白が必要
余白がある、アクセスできる、意見を聴いてもらえる余白がある場。~しなければならないではない事が大事
様々意見が交わされました。2時間はあっという間…議論の一端を御紹介させて頂きました。
12月は、22日に開催、沢山学び沢山議論したいと思います。
鈴木綾