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富山石文化研究所ブログ

立山山麓の近世石造物【甚右衛門】その2

2020.12.13 01:00

芦峅寺閻魔堂境内にある祠の阿弥陀三尊石仏は、馬瀬口村石工中川甚右衛門の代表作の一つです。

舟形石仏を三体それぞれに作られています。左右の仏様は主尊阿弥陀様に向かって少し向きが変わっています。

この阿弥陀三尊は、来迎仏といい、臨終に際してお迎えに来られる阿弥陀様たちです。その先頭の三仏で、中尊は阿弥陀如来様、左脇侍は観世音菩薩様(向かって右)、右脇侍は勢至菩薩様です。

文政2年(1819)、芦峅寺の宿坊8坊の当主と家族または信徒が奉納されたもので、諸国霊場巡礼を記念した「巡礼塔」でもありました。

台座に「奉再建」とあるので、これ以前にも阿弥陀三尊様の石仏があったことがわかります。

石は常願寺川産の安山岩(立山天狗山石など)で、青灰色と淡赤色の2色を部品ごとに使い分けていて、色彩も意識されていたようです。

芦峅寺閻魔堂境内の阿弥陀三尊様

阿弥陀如来様のお顔