「宇田川源流 日本万歳!」 コロナウイルスにも負けずまだまだ日本は元気であと思わせる「鬼滅の刃」の大ブーム
「宇田川源流 日本万歳!」 コロナウイルスにも負けずまだまだ日本は元気であと思わせる「鬼滅の刃」の大ブーム
月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや日本の真の姿を見て、同じ日本人として自分たちのすばらしさを感じ、そして日本人としての誇りを取り戻していただきたいと思ってこの連載を続けている。
実際に日本は本当に素晴らしい国であり、なぜかその国を悪く言う人々が少なくなく、特に日本の中に卑下するような動きが見受けられるのであるが、日本というのは、そのような動きがあっても全くつぶれず、そして、日本としての形を保持したまま、徐々に時代の変化に合わせて日本人の感覚としてすごしやすいような変化を遂げているのではないか。そのように感じるのである。
さて、日本人がなぜ「このような連載」をしなければ、気づかないのであろうか。実は日本人の多くは、このような日本のすばらしさを「当たり前」として、場合によっては「当たり前とも思わない日常の中の気が付きもしない習慣」や「何となく自分の中の心に従った、不文律的な正義感」の中に様々なすばらしさを秘めてしまっており、そのことから、「改めて日本人のすばらしさ」を聞かれても、それが出てこないということになる。
例えば、「信号が赤ならば止まる」ということは、大きの人が常識であると思っているが、実際には道路交通法とそれに伴って存在する「道路交通規則」「道路交通細則」などによってきめられているものである。
つまり、「法律を守ること」が「常識」として、存在しているのであり、それ以上のことを疑うこともなくそれに従い、そしてそのことを習慣化するということになっている。そのうえで、その法律を守ることそのものが、常識であって、自分以外の他人であってもその常識を守らない人に嫌悪感を持ち、「秩序を守ることを推奨する」行動になるのである。
コロナウイルス禍の中で「自粛警察」などということが出てきてしまうのであるが、まさに、この「自粛をさせることによる秩序意識」が「常識」として備わているということではないか。このような力こそ、日本人の潜在力なのである。
『鬼滅の刃』2日連続で全国5紙ジャック、朝刊に広告「想いは不滅」 主要15キャラの名言&作者メッセージ掲載
大人気漫画『鬼滅の刃』のコミックス最終23巻が4日に発売されたことを記念して、4日の全国紙全5紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞)の朝刊に「1億冊感謝記念広告」が4面にわたって掲載された。広告は「夜は明ける。想いは不滅」をキーワードに、3日の夕刊「完結巻記念全面広告」から続く仕掛けを含んだ内容となっている。
3日の全国紙5紙では、鬼殺隊の長・産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の名言「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり 不滅なんだよ」が使用された全面広告が掲載。
きょう4日の朝刊には、産屋敷の想いを継いで戦った主人公・炭治郎をはじめとする鬼殺隊の主要キャラクター15人が、それぞれの名言とともに登場。1人1面ずつ清々しい空と藤の花に彩られて、各紙3人ずつ現れる。また、すべての新聞には「応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。たくさんの方に助けていただき、支えていただきました。皆さまの歩く道が幾久しく健やかで、幸多からんことを心から願っております」と、著者・吾峠呼世晴氏から読者へのメッセージを1面で載せており、連載を応援し、支えてくれたファンへの感謝・想いを届ける、総4面展開の広告となっている。
掲載媒体と各新聞の掲載キャラクターは、読売新聞が竈門炭治郎・栗花落カナヲ・悲鳴嶼行冥、朝日新聞が我妻善逸・竈門禰豆子・時透無一郎、毎日新聞が冨岡義勇・胡蝶しのぶ・宇髄天元、産経新聞が嘴平伊之助・不死川玄弥・不死川実弥、日本経済新聞が煉獄杏寿郎・甘露寺蜜璃・伊黒小芭内。なお、掲載されたキャラクターたちを閲覧できる特設サイトが午前11時より公開される。
2日連続で全国5紙をジャックしたことは関係者によると「異例」で、「夜が始まる”夕刊”、そして、夜が明けた”朝刊”と、物語とリンクするように広告展開しました」と説明した。
『鬼滅の刃』は、2016年2月から20年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画が原作で、コミックス累計1億2000万部を突破する人気作。大正時代の人喰い鬼の棲む世界が舞台で、炭売りの少年・炭治郎は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで生活が一変し、唯一生き残ったが鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために旅に出るストーリー。
昨年4月から9月にかけてテレビアニメが放送され、人気に火が付き社会現象化。アニメの最終話からつながる公開中の映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(10月16日公開)の最新の興行収入は、初日から45日間で動員数2053万2177人、興行収入275億1243万8050円を記録。歴代興行収入ランキング(邦画と洋画含む)では、『タイタニック』(262億円)を超え、2位にランクインするなど注目を集めている。
2020年12月4日 0時0分 オリコン
https://news.livedoor.com/article/detail/19323578/
さて、「日本人の潜在力」といえば、今回の「鬼滅の刃」の大ブームのすごさはさすがに驚きである。経済的に沈んでいるとか、日本はこのままダメになってしまう。映画館も本屋もすべて「コロナウイルス」や「活字離れ」で消えてしまうのではないかと思われていた。
しかし、今回のこの「鬼滅の刃」の大ブームは、それらの内容を完全に吹き飛ばし、そして、日本全体の経済を回しているといっても過言ではない。
ある意味で鬼滅の刃の主人公たちは、「鬼」と戦っているのではなく、「コロナウイルス禍の中の人間の中の弱気」と戦っているのではないかという気がして仕方がないのである。
まさに、日本人の「好きなもの」「はまったもの」に対する特別な感情は、疫病問うものも、また経済的な弱気もすべて凌駕する大きな心の動きを作っている。
それにしてもすごい。私も先日新聞を見たが、まさに白黒の反面広告が何枚も入っている新聞は、あまりにもすごいとしか言いようがない状況だ。本当に下世話な話「いくら使ったのであろうか」と思うし、またそのような広告宣伝費をかけても全く関係ないくらい、売れていることは間違いがない。それくらいの力を持っているということになる。
また、この物語が多分日本人が好きな時代であることは間違いがない。「大正時代」つまり「昔」と「今」が混在する。「モボ」「モガ」などという言葉が流行した。といっても今の若い人にはわからないので、この二つが「モダンボーイ」「モダンガール」の略であり、なんとなく西洋的にあか抜けた新し物好きの日本人のことを言う。その手前が「はいからさん」である。
まあ、私たちの世代は南野陽子さんが「はいからさんが通る」という漫画の実写版をしていたことを思い出すのであるが、和服に袴、そしてブーツという女性が闊歩していた時代である。
その時に、旧時代の象徴である「鬼」がいるのであるから、なかなか面白いのではないか。そして、その鬼に家族を殺された主人公とその妹、そしてその鬼にも一つ一つ物語があって、という「絶対的な悪はないが、その悪と善が戦い、その中にお互いの物語が交錯する」というような内容になっている。コロナウイルスで、日本人の内面が問われているときに、その内面をいかに見てゆくのか、そして、内面の悲しさを乗り越えて、様々な物語を見てゆくということに関して、その物語に共感する人がおいいのであろう。
「日本人は自分に共感し、そして、共感した自分の将来に対する投資は行う」という性質がある。そして、そのための金銭は、生活などを我慢しても出てくるような家にある。この辺がほかの国の人には理解できないのかもしれない。
それだけ、「日本の将来には明るいものがある」と日本人の多くの人は信じており「自分が今を我慢すれば、必ずトンネルは抜けることができる」という精神的なものがあるのではないか。それだけ日本人は素晴らしいし、また日本の将来は明るいのではないか。
少なくとも今回のブーム、そしてそこにおいて金をつぎ込める多くの日本人は、素晴らしいと感じるのである。