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切っても切れないオンナのはなし

2020.12.08 16:17

人間の女という生物に生まれた以上、ほとんどの人と切っても切れないところにあるもの、それは生理用品。

このお題はこれまでに何度か書いてみようと思っていたものの、なかなかうまくまとまらず書けなかった。人によって色んな考えがあり、経験があり、愛用品があるだろうから、わたしが書かなくてもなあ〜と思っていた。

しかし最近になって、やっぱり書いてみたいかも、と思いこれを書き始めた所存です。

その理由といえば、ここ数年で様々な形態の生理用品がわたしたちの身近になり、使い捨てナプキン以外のものが有名な雑誌にも取り上げられるようになってきて、受け入れてもらいやすくなったから。そして、海の向こうの話になりますが、ついに生理用品が無料になった国(スコットランド!)が出てきたこと(新しい風の時代に、いい変化!)、それからやっぱり、エコや心身の健康に自分自身が興味があって、自分の体験ならばシェア出来るかも、とこのコロナ禍を過ごしてみて思ったからです。

そう、外出がなかなか出来ない今だからこそ試せることがたくさんある!と、この数ヶ月いろいろと試してみました。

最初にお伝えしたいのですが、これはあくまでわたしの使用感であって、ひょっとしたら合わないかもしれません。でも「こういうチョイスもあるんだね」と、まずは知ることから始まると思っているので、ほぉ〜ん、と読んでいただいて、気になったら試していただければ幸いです。


30も半ばに差し掛かったわたくしがいま主に使っているものは「経血カップ+生理用下着(Thinx)」です。それから週に5〜6枚の布ナプキン。使い捨てのものは年間通しても10枚使っていません。

これはわたしが自営業で、仕事といえばマンツーマン、ある程度自分の都合で働く時間を調整出来るからこそラクに感じる組み合わせなのかもしれませんが、わたしの周りの人達もこの組み合わせが数人います。

週5日9時ー17時で会社勤務の人もいれば、子供ふたりとサーフィンを楽しむハイパー元気な主婦もいます(ホント元気だな…)。


少し話は逸れますが、何故わたしがその組み合わせにするようになったか?というと、楽さと過ごしやすさを求めるのはもちろん、環境保護の観点から、月1で出るゴミの量が見過ごせなかったからです。ハッキリ申し上げると、わたしにとってはとてもストレスでした。


使い捨てナプキンは土に還るまでに450年かかります。450年。長い。途方もない、あるかないかも分からない未来。

そして、我々が出しているゴミの最終埋立地はあと30年で満杯になります。つまり、もうどこにも埋め立てることなんてできないし、その先どうするかも、分からないということ。

海も、あと数十年もすれば魚よりもプラスチックゴミ(マイクロプラスチック含む)の方が多くなり、海に生きる生物たちは今よりいっそう苦しむことと思います。もちろん懸命に海の清掃活動をしている人たちはいます。でも結局、引き揚げたそのプラスチックゴミは、最終的に埋め立てられるんですね。

生産されてしまったものは、跡形もなくなくなることはないです。プラスチックのゴミもないと、生ゴミ燃やすときに温度が下がっちゃうからそれはそれで大変なんだ、とも聞きますが、どっちも減らそうということにはならへんのかい、と時折モヤモヤしたりします。


本題に入る前から長くなってきましたが、人には人の生活があり、都合があり、事情があると思います。わたしは「ここからゴミを減らしていきたいな、ぜひトライしてみたい」と思ったので変えました。近しい人が布ナプキンの製造にかかわっていたり、経血カップ歴10年という猛者がいたりしたことも、試そうと思えた理由かもしれません。


これを書くのに悩んだひとつの理由は、ここに書いたことで「なんか使い捨て使ってたら悪、みたいなかんじじゃない?」と思う方もいるかも、と思ったからです。

決してそんなつもりで書いたわけではありません。


話は戻って、このコロナ禍で出張もなくなり、ずいぶん家にいる機会が増えたので、改めて試せるもの全部試してみることにしました。

いってみよう!(長いです)


【使い捨てナプキン】

使っていたものは「Natracare(ナトラケア)」。5年前にオーストラリアで出会ってから、使うならこれにしています。

オーガニック&ナチュラル素材

表面材のコットンには認証オーガニックコットンを使用

プラスチック、香料、塩素不使用

USDA(米国農務省)認定バイオベース製品

Vegetarian Society Approved(ベジタリアンソサイエティ認定)

エシカル賞獲得

エシカルカンパニーオーガニゼーション

生分解性

(iHerbより抜粋)

塩素系漂白剤、合成油、石油化学製品から作られた超吸収剤(ポリマー)の使用を減らした方がええで、ということ。


使い捨てナプキンのいいところ

・どこにでも売ってる

・ほとんどの公共トイレで捨てられる

・経血よく吸う


使い捨てナプキンのあんまりなところ

・大量のゴミが出る

・空気に触れた経血が酸化して大なり小なり臭いが出る

・持ち歩きが嵩張る

・股が冷える(これはわたし個人の感想です)


なお、シンクロフィットに関しては、わたしの付け方が下手すぎて一回もうまくいかなかったためレビューなし。これめちゃくちゃ良い!という人は結構周りにいるので、本当にわたしの付け方が下手なんだと思います。


【タンポン】

これも「Natra care」のものを使用。ここのはアプリケーターも紙で出来ているため、経血が少ないときはやや擦れる感じ有り。わたしはアプリケーター無しのものを使用(つまり本体のみなので、手洗い必須)。


いいところ

・動いても漏れたりしないので楽

・持ち運びも楽

・Thinxなどの下着と併せて使うとかなり自由度高い

あんまりなところ

・ゴミ箱に捨てるときに結構トイレットペーパーが要る(要りますよね…?)

・限界が来たときの不快感が割とある


【布ナプキン】

20代中盤から使い始めた。10代から生理痛がめちゃくちゃ重く、週に鎮痛剤3回くらい飲まないとやってられなかったが、布ナプキンにしてから経血量も減り、生理痛もほぼ無くなった(ただしPMSによるイライラはある)。

これは色んな説があるというか、色んな見解があるので一概に皆そう変わるとは言えず、あくまでわたし個人の話です。が、生理痛減ったよという人がわたしの周りに4人いるので、あながち間違いではないのではと思う。

わたしの考えでは、布ナプキンに替えるとどうしても経血が出たときの不快感が使い捨てのものよりも大きいので、こまめに替えることによって冷えが減って、結果的に生理痛が軽くなったのではないか、というものですが…


布ナプキンのいいところ

・ゴミ出ない

・股が冷えない

・繰り返し使える

あんまりなところ

・いざ買おう!となると高く感じる

・洗うのが結構面倒

・冬場はなかなか乾かない

・持ち歩きはすごく嵩張る

・今わしカバンの中に血塗れのもん入ってまんねん…とふとしたときに思う(ちゃんと布ナプキン用の袋に入れています)


ちなみにわたしは「レメディガーデン」のものを使用しています


【生理用ショーツ】

ここ数年で日本でもブランドが増えてきた、生理をもっと楽にしよう!な下着。わたしはThinxのを数枚持っていますが、洗い替えにもう少し買い足す予定。経血量によって選べるさまざまなデザインがある。

いいところ

・楽すぎる…!

・経血量が減ってきたらこれだけでいいので、生理であることを忘れるときがある

・突き抜けて染みる、ということはない

・ゴミが出ない

・オーガニックコットンで作られたものもある

あんまりなところ

・洗うのがやや面倒

・しっかり吸収してくれるとはいえ、あんまり量が多いときなどはプラスでタンポンなり月経カップなりと併用しないと股が冷たくてかなり不快


【月経カップ】

「第三の生理用品」と謳われている、医療グレードのシリコンや天然ゴムを使用した鈴型のカップ。実は結構前からある(カナダ発だったかな?) 折りたたんで膣に挿入する。身体への負担が少ないとされているが、定められている以上の長時間の使用で事故も起こっている。

↑ ROSE CUPは日本製!

いいところ

・生理であることを忘れる快適さ

・股が冷えない

・生理用ショーツと併用すると生理じゃないときと全く一緒じゃない?というかんじ

・ゴミが出ない

・きちんと管理すればかなり長期に渡って繰り返し使用できる

・サイズは大体3つ(大中小)ティーンは小、経血量が普通であれば中、経血量が多かったり、経産婦である場合は大という風に選べる

・最長12時間入れっぱなし可

・マリンスポーツなどにも問題なし

あんまりなところ

・装着時、手が汚れるので、手洗い場が近くにない公共トイレなどだと結構ダルい

・ウェットティッシュを持ち歩く必要がある

・慣れないうちは漏れることもある

・人によっては挿入が難しい

・経血量が少ないと入れにくい

・毛を巻き込むとアッー!ということになりかねない

・慣れないうちはトイレに時間がかかる


このようなかんじで、月に一度のチャンスに改めて全部試してみました。

上記のとおり、わたしはほとんどを生理用ショーツ+月経カップで過ごしていますが、ショーツの洗濯が間に合わなかったときなどは、布ナプキンを使ったり、どうしてもというときに使い捨てナプキンを使用したりしてなるべく自分に負担がかからないようにしています。

散々ゴミの話はしたけれど、ただでさえストレスフルな週間は少しでも自分を労わりたいし、無理はしたくない。なので、ぜひともそれぞれに合ったものを使っていただきたいのですが、こんなのもあるんだね、とちょっと興味を持っていただければ幸いです(おんなじようなことを2回も書いて申し訳ない)。


長々とお付き合いいただきありがとうございました。