馬杉先生の「リトミック&発達支援プログラム」オンラインセミナー~座れない子を座らせる必要がある?
全5回シリーズで行っているオンラインセミナーの4回目を受講しました。
今回は、座れない子への対応についての講義でした。
今学校の一クラスに3人はいると言われている、発達障碍の子どもたち。
診断が出ていなくても、この子グレーかも?という生徒さんは何人か心当たりがあります。
座れないのは、なぜか。
感覚が過敏で(触覚、嗅覚、視覚、聴覚)落ち着けない子、体幹が弱くて座れない子、原因がそれぞれあります。
馬杉先生は感覚が過敏な子のために、療育のレッスン時には服は黒の上下、洗濯洗剤も無香料のものにする等、気を使っているそうです。
体幹が弱い子のエクササイズとして、ボールを使ったエクササイズ(ボールの上に座る、腹ばいになっておなかの下にボールを入れて、すべる、椅子に座ってボールに足をのせてバランスを取る)をご紹介いただきました。
吊り橋を渡ることを想定した、ロープを踏んで歩くエクササイズも、バランス感覚を鍛られるので、良いそうです。
これは、私もリトミックで行っていますが、どの子も真剣に歩いてくれます。
音楽がなくてただのトレーニングだとしんどくて子どももやる気が出ないけど、音楽があれば楽しくできます。
できなくてもグループで活動することによって、まわりのお友達に刺激をうけて頑張れたりします。
ただ、子どもの成長には時間がかかります。
また、体幹だけではなく、多方面からのアプローチも必要です。
本当に座らせる必要があるのか、考える必要もあるとのお話でした。
確かに、クラシックピアノは基本的に座って演奏しますが、バンドなどでは立って演奏します。
必ずしも座らなくてはいけないわけではなく、その子に合わせたスタイルでレッスンしてもいいのではないか?というご提案もいただきました。
当教室でも定期的にグループレッスンでリトミックを行っていますが、現在はコロナで個人レッスンで、リトミックを行っています。
それでも皆楽しんでくれていますが、早くコロナが落ち着いてグループレッスンをしたいなと思っています。
毎回色々なことに気づかせてくれるセミナーですが、今回ももう一度指導を見直してみようと、とても参考になりました。