零次関数
2015.08.01 16:42
零次関数のグラフです。
零次関数は,実数aをもちいて
y=a(a∊ℝ)
と表されます。
傾きは常に
y´=0
となるので,グラフは横に平坦です。
ところで,n次方程式とは,n次関数yをy=0としたものと同じです。
いわば,n次関数とx軸との交点のx座標(これがn次方程式の解である)を記述する式です。
n次方程式は複素数の範囲内で(重根も考慮すれば)n個の解をもちますから,零次方程式の解は零個,つまり零次方程式に解は存在しません。
確かに,零次関数はどこまでもx軸に平行ですから,x軸と交点を持つことはありません。
その実,方程式とは "1つ以上の変数を含む等式" のことですから,そもそも "零次方程式" 自体が存在しないのです。
しかし,n次関数は "一変数のn次式からなる関数" ですから,零次関数は存在します。
これは,すでに示した零次方程式の一般形 y=a をいささか丁寧に
y=ax⁰
と書けば,xの次数が0となっていることから,容易に理解されるでしょう。