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ポケプラクイック!! 01 ピカチュウ

2020.12.08 00:58

【全国図鑑No.0025】【タイプ:でんき】

説明不要のねずみポケモン。

アニメ「ポケットモンスター」では、現在もサトシのパートナーとして活躍中。

発売日:2020年12月5日

価格:650円(税抜き)

シール数:4枚

元記事:「ポケプラヴォヤージ」Report35



・・・えっと、もうピカチュウの説明は省いてもいいよね?
それくらいの人気と実力の持ち主だ。ちなみに進化前はピチュー、「かみなりのいし」で進化するとライチュウになる。
簡単気軽に作ってみようね。



ガンプラ以外で3度目は誰も想像しないぞ(あと3個増えます)。・・・と言うことで、ポケプラの派生ブランド「クイック!!」の方のピカチュウです。
ファーストピカチュウ
セレクトピカチュウはそれぞれのページをどうぞ。

さて「ポケプラクイック!!」。「!!」も入れてね(筆者が書くときは半角の!!で統一)。「ポケモンクイック」でもないからね。
発表は同年8月31日。
ファーストシリーズの発売から早9年半。ファーストシリーズでさえ「ファースト」とは言いにくくなってきた世の中、新時代に贈る新たなファーストポケプラとして設計された半固定ポーズのピカチュウです。
今までの全ポケプラで標準装備だった「ポケプラアクション」や「カラーで見やすい説明書」を廃し、派生ブランドとして誕生することとなりました。
もちろん接着剤・道具は不要です。
こののち「ポケプラBIG」も加わり同一キャラクターの多ブランドとなったポケプラは、ホビーサイト公式で専用リンクを実装、公式トップの各ブランド紹介はいつものポケプラロゴからアニメロゴに変更されることとなります。
ちなみに業者資料寄りのポケモン公式での紹介ページはこちら


パッケージはDIY感のある専用のもので、他のどのバンスピプラモとも様相が異なります。売りである「シンプル簡単組み立て」についても天面にしっかり記載する形。
パッケージの注意書きには「ロゴは予告なく変更されることがあります」の一文が追加(その後デカコイ等他ブランドにも記載)。おそらくアニポケロゴのことを意味しているものと思われるのですが・・・ファーストピカチュウ、何度も変わったものね。というか何故再展開直後じゃなくて今・・・
説明書は箱内側のモノクロ印刷に。いつものシールの貼り方やパーツの取り方、部品注文カードは下箱側面に記載されています。
また、上箱の内側には警告・注意、アンケートが記載。


ランナーとシール。
全15パーツはファーストピカチュウから-13パーツ。下記エングレドラから+2パーツ。
ピカチュウとして表現できる最低のパーツ数で最高の組みやすさを実現しています。

ランナーはAランナー2枚のみ。シールは目・口の中・尻尾。
大先輩たるファーストピカチュウのポーズとコンセプトを流用、パーツの設計は固定モデルと言うことで見直しつつ、一部の設計にはセレクトピカチュウのものを流用。
同時期のバンスピかんたんプラモ(エントリーグレードなど)が組み方に「一芸」を用いていた印象が強い中(直感的パーツ配置の30MM・エングレガンダム、パーツを重ねて組み立てるドラえもん、説明書に謎解きを仕掛ける江戸川コナンなど)、こちらは長い年月で得た設計を活用しつつ、純然たる「初心者向けプラモデル」としての完成度を突き詰めた印象です。


セレクトとシールを比較。
目の白目シールに区別がなくなったこと、尻尾シールに位置決め用の矢印が付いたことが変更点。
足裏穴埋めシールはありません。


再展開後ではブリッジの多用もあって見られることが少なかった組み間違い防止機構が最大の見物です。
頭部はセレクト準拠(黒パーツの内側取り付けピンだけ微妙に違う)。
耳は固定となった分左右パーツに区別が付き、それぞれ凹・凸で別の接続になりました。


身体は2パーツ。親指に表情が付いています。
背中の縞はおなじみの区別あり。


尻尾茶色パーツはセレクトピカチュウと異なり、身体までの距離が若干短くなりました。


尻尾パーツの取り付け部分をセレクト・クイック!!の説明書で。
設計はピン・スリット含めすべてセレクトと同じ・・・なのですが、茶色パーツへの取り付けの順番とシールの向きの規定だけ異なります。
黄色パーツを差し込んでから組む方式に変更したことで余計な力がかかりにくくなる・・・のかな。
元々プラモ向けの設計ではない尻尾パーツ、苦闘の歴史は下記「箱・再販」項で。


足裏はセレクトと同じです。取り付けはファーストに近いかな。
左がクイック!!、右はファースト。


完成前後。
ポーズのモチーフは間違いなくファーストシリーズのパッケージのあのピカチュウ。おまけピカチュウとして出したこともあります。
クイック!!で使用されるのはアニメ絵の公式ポーズもしくは素立ちの公式絵ポーズである事が多く(ミュウはちょっとアレンジ?)、多くのポーズをおまけで立体化しているピカチュウは「おまけピカチュウの延長線」にある事が多いのかもしれません。
口を閉じた姿にしないところがポイント。
可動は尻尾のみボールジョイント。リオルカのリオルと同じと考えましょう。


3大ピカチュウを並べて。
1枚目左がファースト、中央がセレクト、右がクイック!!。
2枚目の横並びは左セレクト、中央ファースト、右クイック!!。
大きさは横並び写真のようにほぼ同じ(全高約7cmと紹介)。時代とコンセプトによって体型には若干のぶれがありますが、先達ピカチュウとも組み合わせて飾れる設計(現状3大ピカチュウは併売されています)。
やんちゃな三男です。



左クイック!!、右ファースト。

クイック!!の見分け方は「手が上がって耳に表情が付いている」・・・でしょうか。


左クイック!!、右セレクト。
尻尾の完成度向上は一目瞭然。可動範囲はそんなに変わりません。ボール径は同じなので・・・


セレクトにクイック!!尻尾を流用してもいいのです。



箱・再販・バリエーション


こちらはファーストピカチュウ。
バンスピピカチュウプラモでは唯一、尻尾にシールを使用しません(おまけはシールを大量に使いましたし)。
ただし・・・この方法だとパーツ数が1パーツ増えるほか、特に茶色パーツの取り付け強度が非常に弱く、本体から脱落したり(自分も結構やる)、茶色パーツと黄色パーツのつなぎが折れたり(ジャンク購入したものにもそうなっていたものがあり)。
セレクトからは今の「スリットに黄色パーツを差し込んで抜けてる部分にシールを貼る」方式を採用。強度面は大きく向上し、クイック!!もこれに倣っています(本体への取り付け以外は完全同一設計です)。
クイック!!では組み付け以外に上記いくつかの小改良が施され、より作りやすくはなりましたが・・・今後これを越える方法は現れるのでしょうか。

箱はもちろん「新アニポケ」箱以降。再販は2021年2・3・4・6・8・10・12月と圧倒的(ミュウと同様、同一キット7回再販は最多)。今後もいっぱいなされることでしょう。
リコロイ箱への変更は2023年7月。回転の都合もあって箱変はわかりやすい方。

ポケモンの顔であるピカチュウとしてクイック!!内でのバリエーションも豊富です。
当初から発表されていたのはバトルポーズVer.。身体を寝かせた戦闘態勢です。
そして、この仕様をほぼ流用し(され?)、組み立て体験会Ver.も登場(非売品)。ポーズは寝ている姿。当該ページで解説するとある事情によりクイック!!銘ではありません。
さらに、2022年2月には「ポケモンファン」の付録としてパール化したピカピカVer.が登場。別バージョンとはいえ、一般販売キットそのものが雑誌付録化するのはバンスピ内でも貴重です。

のちに、2022年7月放映の新アニポケ118話ではデータ放送プレゼントに(テレビ東京系列のみ)。今。なぜ。
ちなみにこの回はマスターズトーナメント1回戦、サトシのピカチュウが1000まんボルトを使いダイゴさんの色違いメガメタグロスを撃破した回。



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