宇佐神宮御祭神「比売大神」第1回
2020.12.11 21:00
神代の昔、
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と
伊邪那美命(いざなみのみこと)の夫婦神は、
高天原(たかまのはら)に住む神々から
国生みを命ぜられ、
淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐島、
対島、佐渡島、最後に本州を誕生させ、
その後、夫婦神から
天照大神(あまてらすおおかみ)、
月夜見尊(つきよみのみこと)、
素盞鳴尊(すさのおのみこと)が生まれます。
気の荒かった素盞鳴尊は
父の伊弉諾尊の怒りに触れ、
遠く根の国へ追われることとなり、
姉の天照大神に別れを告げに高天原へ赴きますが
その時に山河が鳴り響き大揺れしたため、
天照大神は武装して弟を待ち受けます。
素盞鳴尊は天照大神にいくら話しても疑いが
解けないため、
自分が男神を生めば潔白だとして、
誓約(うけい)を申し出ます。
先ず、天照大神が素盞鳴尊の剣を噛み砕き、
息を吹きかけると三柱の女神が生まれます。
これが宗像三女神の誕生となります。
田心姫神 (たごりひめのかみ)
湍津姫神 (たぎつひめのかみ)
市杵島姫神 (いちきしまひめのかみ)
宇佐神宮ではこの三女神を
比売大神として祀られております。
〜2回目に続く〜