中国番組にみる広告とコンテンツの境界線(そんなの無い)
中華コンテンツを見ていて目につく広告手法について、少し説明しておきたいと思います。日本ではあまり目にしないかもしれませんが、中国では非常によくあります。
例えばこんな感じ。
「火星情報局」という中国(大陸)の人気バラエティ番組では、番組タイトルの隣に『CLEAR清场』というシャンプーの商品名が常時出て来ます。かつて日本で放送されていた『ライオンのごきげんよう』みたいなものでしょうが、そんなさりげないものにとどまりません。
番組の中は広告だらけ
写真のように本編中に、視覚に入るところに商品がやたらと並べて置いてあります。冠スポンサーはこのシャンプーの会社のようですが、他にカクテルの会社、携帯会社も参入しています。
ゲストの隣にサイドテーブルが置かれ、その上にRIOという瓶のカクテルが並べてあり、ゲストが喋るたびに映り込みます…。
自撮りの仕方を各ゲストが話したかと思えば…
そのまま、VIVOという携帯がいかにキレイに撮れるか、という宣伝になります。もう、広告だらけです…。
プロダクトプレイスメントという手法
歌って踊って…商品を宣伝
プロダクトプレイスメントのメリットと批判
公正な広告のあり方
日本やアメリカの場合、公正な広告のあり方について、自らの信頼性を保つため、業界団体が独自に設定した上で、視聴者から不満があれば第三者機関に報告され審議するような仕組みになっていると言えるでしょう。一方、内部規定を設けないネットメディアにおいては、ニュースやインタビューとして記事になっているものも、実は広告だという場合があります。編集の独立性を保つためにも、広告なのか編集ページなのか、事実を扱う媒体であれば線を引く必要があるとして、〈PR〉といった注書きがされるべきだ言われています。まともな媒体であれば、広告だということを、ごく片隅にではありますが、明記しています。
一方、個人メディアだと、いわゆるステマ(ステルスマーケティング)が行われていてもそれが読者にとって自明でないことがあります。芸能人や人気ブロガーの中には、ブランドなどからお金をもらって、特定の商品をブログで取り上げたりしているケースがあります。ただし、彼らが個人のブログで何をしようとも、公共の電波を使う放送とは違って、説明責任を果たす必要もなく、透明性の義務もないので、読む側が賢くなるしかないでしょう。
また個人ブログ以外にも、いわゆるオウンドメディアという手法においては、情報を提供するメディアのように見せておいて、特定のサービスや商品を促進するために、近しい情報や関連性のあるテーマの情報を流し、流入してきたトラフィックを、宣伝に結びつけようというものもあります。例えば、バナナを流通させ販売する会社が、健康情報サイトを作って、健康に関する有益そうな様々な情報を提供しながら、その中にバナナの効能について取り上げた記事を織り交ぜ、場合によっては本社サイトの購入ページに誘導する(しない場合もある)といったものです。こうした情報メディアが中立的なものかそれとも広告なのか、というのを判断するには、運営会社を確認すれば良いのですが、普通の人は記事を読むだけでそこまで気をつけて見ないかもしれません。ということで、広告とコンテンツが混在するのは、なかなかトリッキーなものなのです。
広告費は削減傾向の日本、アメリカはネット配信のコンテンツ内に広告
免責: 火星情報局はYoukuが共同制作、独占配信のはず。Youtubeチャンネルは何万回も再生回数がありYoukuでの閲覧を促すウォーターマークが入っていたから公式っぽく見える。ただ実際はどうなのか私には判別不可能。なのでYoukuから見るのをお勧めします。
なおAmeba Owndの編集画面では動画のリンクでYoukuの最適化をしてくれなくてHTML埋め込みがエラーになってしまうので、あえなくYoutubeのリンクを載せています。