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夢からはじまる物語_エジプトの聖地、イシス神殿

2018.06.10 07:20

The role of the work of the day

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日本各地や、世界を旅行していると、なぜか、懐かしい、、そう感じる場所があることを経験した人もいるかもしれません。はじめて母と二人で海外に旅行したのは、フランスのモンサンミッシェルでした。母が娘を誘って海外まで連れて行く場所というのは、もしかしたら、過去でも一緒に過ごしたことのある景色に、どことなく似ているからかもしれません。もしくは本当にそこで共に過ごした過去があるのかもしれないと思います。





私がこれまでに心を揺さぶられた場所は、2箇所だけありました。一つは沖縄の斎場御嶽(せいふぁーうたき)。ここは着いた瞬間に号泣してしまったのです。わけもなくただただ涙が止まらなくて嗚咽するほどの何かがこみ上げてきた不思議な場所。もう一つは、フランスのニース。懐かしさを感じる土地でした。


そして今回、エジプトで三度目の経験をしたのです。

そういうのって、実際にその場所に行ってみないことには、全く予測できないなと思います。

ナイル川に浮かぶエジプトの聖地、「イシス神殿」





島にある神殿なので、10分ほどボートに乗って向かいます。落ちないようにそおっとボートに乗ったその瞬間、ぐわっ!とした何かがこみ上げてきて、「この景色知ってる」と思い出しました。





前に見た夢の内容はほとんどうろ覚えではありましたが、現場に着いた瞬間に不思議なもので突然夢で見た景色が蘇ってきました。久々に起こった衝撃に、私の胸は震え出して、涙腺が壊れていきました。

イシス神殿は、もともとは今ある場所よりも少し離れた別の島にあり、ナイル川に沈んでしまう恐れがあるからと、クレオパトラの父プトレマイオス12世により、神殿ごと移設されたそうです。場所をいくらか移動しても夢の中で見た景色とは、さほど変わらないなと思いました。

夢では、向かいに見える島で何か輝くものがあり、それを見つめているシーン。街頭一つない真っ暗な景色の中で、向かいの島で輝くそれは何だったのか?星空と、その光だけがある景色を見つめていました。





そんな不思議な夢の記憶もさておき、ボートを降りてすぐ、猫さんたちがゆっくりとくつろいでいました。猫好きな私は心がほぐれて嬉しくなり、白色とピンクの花も美しく咲いていました。神殿の周りにも、猫さんがちらほら。はるか何千年も昔から命を引き継いできたのかな。何か餌になるものを持ってくればよかったなぁ。すごく痩せていたから。

いつか行ってみたいなと思う人は、猫さんにお水か餌などを少し持っていって欲しいなぁ。なんて個人的に。





後ろにあるのはキオスク。休息所として作られたもの。ほかの神殿やお墓などの観光地と違い、女性性の強い穏やかな空気感だなぁと、とても気持ちがいい場所です。





ハトホル女神のレリーフの柱





入り口のレリーフ


神殿の中には、かなり気になる空間もあり、石の記憶を感じたくてしばし瞑想。





イシスがオシリスと手を繋ぎ、何やらアンクを口もとにかざしています。謎ですねぇ





この奥まった部屋がとっても気になったので、人がいなくなるのを待ちました。

なんとなく、ひざまずいてレリーフを眺めてみたり。


私が世界を旅して思うことは、懐かしい気持ちとか、思い出すこと、過去の傷を癒すことなどに繋がるような気もします。

旅とは、新しい世界を見ることもそうですが、魂の記憶を辿ることであるとも言えそうです。





Blog by Mami Grace Osada

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