リエンゲージメントレポートで確認すべき指標
F.O.X(Force Operation X)のセールスを担当しております康(カン)です。
前回、「クライアントが求めている【レポートの導線】」というタイトルでUI/UXについて触れました。
今回はリエンゲージメント(リターゲット)プロモーションの評価を行う際に
必要となる指標についてご説明させて頂ければと思います。
■はじめに: リエンゲージメント広告を行う意義
リエンゲージメント広告について、当ブログの以下過去記事で触れさせていただきました。
上記ブログ内では、リエンゲージメント広告について、以下の様な説明をしております。
リエンゲージメント広告とは、アプリを一度でもインストールし、起動したことのあるユーザーをターゲットとし、その人に何らかのアクションがある度に広告を配信する仕組みのことです。アクションとは行動履歴、例えばECアプリであれば商品ページの閲覧や購入、ゲームアプリであればチュートリアル突破や課金などが挙げられます。
リエンゲージメント広告を行う目的としては、
ユーザーがアプリを使い続けている状態だと考えます。
それは言いかえるなら、ユーザーのアプリロイヤリティを高めることです。
この過程では【継続率が向上する】【ROAS(※1)が高まる】のような二次的成果物が上がります。
そのため私が思うに、リエンゲージメントレポートにおいて重要なことは
施策の評価を行う上で【継続率】【ROAS】のモニタリングだと感じております。
端的に申し上げて呼び戻したユーザーの起動数だけでは評価できないのはないでしょうか。
そこでリエンゲージメント広告配信上、どの項目を評価すべきなのか。
下記の項目ごとに分けてF.O.Xの管理画面を用いてご説明致します。
- ターゲティング毎の評価
- DAU(※2)の評価
- ROASの評価
※1:ROAS (Rerurn On Advertising Spend) 広告の費用対効果。売上高÷広告費用
※2:DAU(Day Active User) 1日当たりに1度以上起動しているユーザー数。
1. ターゲティング毎の評価
アプリの未起動期間とアプリ内到達深度(LTV)によってユーザーのアプリへの興味関心度合は異なるためターゲティングには必ず【時間軸】×【アクション軸】が必要になってきます。
ターゲティングには必ず【時間軸】×【アクション軸】が必要になってきます。
例えば、【時間軸】では3日間起動していないユーザーと30日以上起動していないユーザー、これらを比較した時アプリモチベーションの度合いは異なります。
また【アクション軸】においても、チュートリアルを突破しただけのユーザーとアプリ内課金を都度行っていたユーザーとではアプリのやり込み度合いは異なります。
そこでF.O.Xでは、「LTV地点」×「アクセス解析地点」を掛け合わせた【アクション軸】と、
時間/日数/週次/月次などの【時間軸】を基に下記のようなイメージでデータを蓄積します。
またF.O.Xは独自のデータ抽出基盤を用いていることから
- ユーザの到達深度(アクション)
- 離脱時間地点
- セッション回数
の3軸からなる自由なターゲティングで配信設計を行うことができます。
さらにリエンゲージメント広告配信での継続率や課金、LTV成果が計測に加えてDAUにどの程度貢献できているのかを評価する指標の測定を行います。
各セグメント毎に細やかな再起動CVを計測することで、ターゲティングの評価を行いアロケーションが可能となると考えます。
クライアントによって、広告を通して求められるものが【継続率】か【ROAS】かによって確認したい指標も異なると思います。
そちらについてもお纏め致します。
2. DAUの評価
前段に記述した通りリエンゲージメント広告において二次的成果物の一つは【継続率が高まる】ことです。
ですが施策評価を行う上で、「自然流入・広告流入・リエンゲージメント流入経由」3点を分けて継続率を評価しなければ、はたして現時点のリエンゲージメント広告は成功しているのか・失敗しているのか。判断がつかないのではないでしょうか。
F.O.Xの管理画面ではエンゲージメントとリエンゲージメント広告経由の継続率を可視化し、リエンゲージメント広告を配信している「メディア」「キャンペーン」「クリエイティブ」の評価を行えます。
訴求内容の見直しや、アロケーションを行う上でユーザーのモチベーションを何のプロモーション経由なのか分けてF.O.Xでは確認頂けます。
3. ROASの評価
継続率同様【ROAS】の評価もリエンゲージメント広告において重要な点であると思います。
各配信セグメント毎に、AD接触から経過日数毎の課金回数と課金額をレポーティングすることでF.O.Xでは【ROAS】は勿論のこと【LTV】や【売上】も見て頂けます。
そのため細かく切ったセグメント別の呼び戻し後の課金額や課金回数を計測することで復旧後ダイレクトに売り上げに直結するユーザーや良質なユーザーセグメント、肝となるユーザーセグメントを特定することが可能です。
また、リエンゲージメント広告後のアナリティクス機能も備えているためプロモーションの評価に加えて「いつ」「なに経由の」「課金のあり・なし」「いくらの課金額」など細かく分析致します。
■まとめ
前述のF.O.Xのケイパビリティを基にリエンゲージメント配信における各種モニタリング、レポーティングが可能となり、
より正確に施策の評価や中長期的なプロモーションを考案して頂くことができます。
呼び戻したCVは計測できることは前提条件です。
実際に確認すべきは【継続率】【ROAS】のモニタリングではないでしょうか。