寺山修司の短歌 48 軒の巣は
2020.12.11 02:21
軒の巣はまるく暮れゆく少年と忘れし夏を待つかたちして
縁起がいいとされる燕が作ったものだろうか、それともスズメバチか。
軒下の巣は丸い形のまま暮れ色に染まってゆく。少年の頃の自分と共に想い起こす、忘れていた夏の記憶さながらに。
by 寺山修司(てらやま しゅうじ)
青森県出身の歌人、劇作家
演劇実験室「天井桟敷」主宰
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ
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縁起がいいとされる燕が作ったものだろうか、それともスズメバチか。
軒下の巣は丸い形のまま暮れ色に染まってゆく。少年の頃の自分と共に想い起こす、忘れていた夏の記憶さながらに。