寺山修司の短歌 49 寝にもどる
2020.12.11 03:09
寝にもどるのみのわが部屋生くる蠅つけて蠅取紙ぶらさがる
寝に戻るだけの生活感のない無機質な空間では、蝿取り紙に生きた蝿が貼り付いてぶら下がっているだけで「生命(生と死)」を実感させるのだ。
by 寺山修司(てらやま しゅうじ)
青森県出身の歌人、劇作家
演劇実験室「天井桟敷」主宰
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ
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寝に戻るだけの生活感のない無機質な空間では、蝿取り紙に生きた蝿が貼り付いてぶら下がっているだけで「生命(生と死)」を実感させるのだ。