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突撃インタビュー!ジュエリーデザイナー奥野貴子さんvol.1

2016.09.01 13:00

奥野貴子さんです!このサイトのアイコンジュエリーをデザインしていただきました。

とってもオシャレで素敵な方、第一弾の突撃インタビューに無理やり登場いただきました💨

(奥野さんの雰囲気をお伝えしたいので、インタビューはできるだけリアルに掲載しております)

💎Profile💎

神奈川県横浜市生まれ。小学生時代、母親の友人の誘いで天才と呼ばれていた洋画家が開いていた絵画教室に通い、芸術家に初めて触れる。 その頃、父の仕事の関係で若くて美しいジュエリーデザイナーに初めて出会う。オシャレで女性らしい姿が印象に残ったそう。 武蔵野美術短期大学工芸デザイン科金工コース卒。 ジュエリーの卸商やメーカーを数社経験後、現在はフリーのジュエリーデザイナーとして活躍中。


💍奥野さんのデザインエッセンス💍

石井▶︎こんにちは、お久しぶりです! イニシャルジュエリーブローチペンダント、デザインしていただき本当にありがとうございました。 完成してから一番のお気に入りで、身につけない時も部屋に飾って癒されています。

奥野さん🍀それはよかったです。(ルーペでみていだだく) 石留め、爪もきちんと石にかかっていますしきれい、裏の磨きもできていますね。 よくできています。

石井▶︎確認していただいて、さらに安心しました。 それはそうと、今日お会いする前にいただいた資料を拝見してびっくりしたのですが、 私が数年前に買ったパヴェセッティングのダイヤモンドリングは、奥野さんのデザインだったんですね。 いろいろ使えると思ってYGとPGの2本買ったのですが。とっても重宝しています。

奥野さん🍀はい、当時ネットショップで「Troom」というデザイナーブランドでデザインしたものです。

石井▶︎パヴェセッティングの甲丸型のリングって、ハイブランドのジュエラーから、小さな宝石店まで定番で置かれているデザインですよね。 失礼を承知で質問しますが、定番のこのリングにデザイナーの個性や技量って出せるものなんですか?

奥野さん🍀この指輪の場合は、側面の留め方がポイントなんですよね。 パヴェといえは爪留めなんですけど。 爪留めになると縁ができるんです。先ほどのブローチのT部分のダイヤ一列に留めている両脇みたいな。

石井▶︎確かに!ダイヤモンドの両脇に地金が立っているというかフチがありますね。

奥野さん🍀そのライン無くすために、半ふせこみに近い感じになっていますよね。 ダイヤモンドの終わりからからそのまま地金がつなかった、なだらかなフォルムにしたかったんです。 腕の部分は少し縁ができましたが。

石井▶︎この側面のダイヤモンドと地金のところ、フチは無くスカラップ状になっています!腕のダイヤモンドの極は、少しだけフチがありますね。この本当にちょっとした流れやつながりをどうするかは、デザイナーがどう描くかで変わっていくんですね。

奥野さん🍀すごくシンプルなデザインですけど、このとき作りたかったのはダイヤの粒を小さくして、滑らかでひっかかりのないようようなパヴェにしたかったんです。 なかなか3列だとなだらかな甲丸にならないんです。ギリギリまでふんわりなるようなラインで。

石井▶︎私が欲しいと思ったのもこの幅とふっくらしたラインでした。 定番で飽きが来ず、使えるという、買って良かったアイテムの一つですね。ジュエリー販売を長くしている知人もいい作りですねと言ってくれました。

奥野さん🍀よかったです。長く使えますよね。


💍なぜジュエリーデザイナーに?💍

石井▶︎デザイナーという仕事で一番わかりやすいのがアパレル=洋服でしょうか。他にもいろんなジャンルでデザインはある。そんな中でもジュエリーデザインというのは、それ自体が小さいこともありますが、0.何mmという世界で表現していく。小さな世界で美を求められる特異な仕事かもしれません。奥野さんはいつ頃からジュエリーデザイナーになろうと思われたんですが、余り知られていない仕事のように思いますが。

奥野さん🍀子供の頃だと思いますが、父の仕事の関係でジュエリーデザイナーさんに会ったことですね。母はほとんどお化粧をしない人なんですが、その方は若くて美人、その上素敵なバックから香水が出てきたり、かっこいい~と思ったんです。

石井▶︎意外にミーハーな感じですが、素敵な女性に憧れるような?そういうの確かにあります(笑)

奥野さん🍀それと小学生時代に、母の友人の誘いで絵画教室に通ったんです。先生は若くして亡くなられましたが、当時天才と呼ばれた洋画家・森田訓司先生が指導されていました。子ども一人ひとりの個性を生かすようなユニークな教室で楽しかったですね。 今思うとその時に培ったことと、芸術家という世界に触れたことも関係しているように思います。 大学には行きたかったこともあって、当時ジュエリーデザイナーさんの出身校として有名な武蔵野美術短期大学工芸デザイン科金工コースに進みました。やるならトップクラスで学びたいと思って。

石井▶︎絵画教室、感受性の高い幼い頃に天才画家に会うというのは何らかの刺激がありそうです。そしてジュエリーデザイナーになるならより良い学びへというのは一番ですね。 短期大学ですから2年ですね、金工コースというと主にどんな勉強ですか?  

奥野さん🍀シルバーや真鍮の特徴だったり、それらを使って鍛金とか鋳金を勉強しましたね。 シルバーで彫金の細工ものもやりました。彫金をメインにして、他は金工に関することをひと通り勉強する感じです。当時の「ムサ美」には、現在の日本ジュエリーデザイナー協会の前身の団体(日本ジュウリーデザイナー協会)を作られた菱田安彦先生もいらっしゃって1年の時教えていただきました。

石井▶︎そんな大御所もいらっしゃる。当時のムサ美はまさにジュエリーデザイナーの登竜門なんですね。 基本的には金属の工芸の勉強をされて。美術短大なので、専門学校とは違って広く美術の基礎をしっかり学んでいるといえるのかもしれません。確かに入試も大変です。 そうなると、宝石のことを学ぶカリキュラムにあるのですか?

奥野さん🍀それが無いんです。 だから大卒後1年ほど昼間アルバイトをしながら、夜専門学校に通い、宝石やジュエリーの描き方を学びました。 人によっては現役のジュエリーデザイナーさんの弟子入りする方もいましたね。 当時のジュエリーデザイナーは、専門学校も少なかったですし、皆そうやって勉強していました。

Vol.2へ続く…