JR再開発は滞りそうです
本日は追加議案で出された再開発予算の審議が建設公営企業常任委員会でありました。
趣旨は「再開発を進めたいので事業費を認めてください」ということです。
結論は行政から出された案は反対され、議員から出された修正案になりました。
実は前回の再開発特別委員会で↓の比較案が出されています。
これのE案(99億円)というのが芦屋市が進めようとしている案です。
修正案というのはこれのA案(68億円)を検討するよう進めるための準備費でした。
てっきり前回再開発を反対したときの討論では再開発自体を否定するものではなく、事業費の見直しを求めるといった趣旨で発言していたので、削減されたら認められるものだとばかり……。でも認められなかったものは仕方ないです。
A案が選ばれた理由は、事業費が抑えられる一方である程度交通改善がなされるということです。ですが実際は、交通課題の解決はあまりされないんではないかなというのが正直な感想です。
A案詳細
例えば、狭い車道では片側1車線確保できたとしても、敢えてセンターラインを引かないことがあります。センターラインが無いことで、対向車との間隔を図りづらくして速度を落とさせ事故を防ぐという手法です。
A案は通行レーンを完全に確保するので自分だけが走ることのできる枠を作り、視覚的にスピードを出しやすい構造になります。ですから交通環境は依然として危険ではないかと考えます。
バスの停留所には普通車も止まって邪魔になるでしょうしラポルテ側の二の舞では、と思うのですがどうでしょうか。
あと路駐している車は自転車との接触の問題もあります。自転車はどこを走るのか…。
行政案から30億円削減しましたと言えば中々良いように聞こえますが、2本の線を拡げて70億円の拠出であるA案は一番無理な案かなと思っていました。なんでこれなの……。
あと委員会では、資料が恣意的に作られているように見えているという発言もありました。
この資料の作成にも公安、協力会社もいるでしょうし、たくさんの技術者が関わっているでしょう。僕自身、前職で行政からの依頼で比較案を作ることがありましたが、恣意的に案を選ぶことは一度もなかったです。初めに経験からおおよそ最適な案は見えますが、それでも根拠に基づく数値をはじき、知見から見解を示します。最初想定していた案も最適でなければボツにすることもありました。
多くの人の知識と経験が関わって作ったものを恣意的だと言われてしまうのは、いち技術を学んだ者として残念だなと感じます。
A案でいくんですか……。