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A recollection with you

窓際で 編 ―その3―

2016.09.02 17:16

とても良い天気だ。

路面電車は、何度も止まる。振り返っては立ち止まるのと似ている。

窓の外を楽しそうに眺める詩歩。降りる駅が近づいて緊張しているのは、僕だけだろう。


「着いたよ、降りよう」

「はぁい」


市内でも西よりの駅で降りた。

歩こうにもすぐには歩けない、というのも…。


「あ、暑い…、日傘差さないと」


鞄を探るのに出てこないのは、たぶん、ないんだろうと思う。


「日焼け止めで我慢…」

「だめです~」

「ないものは仕方ないよ。行った先にたぶん、置いてあるからさ」




「ここですか?」

「うん、そうだよ」


目の前には、一軒の雑貨屋。 


チリンチリン


僕らは店のドアを、開けた。