最近、考えていること。
こんにちは!
necco舎の はなこ です。
10年前に
むーちゃんの膀胱炎やらストルバイト尿症に悩まされたことで
犬が食べるものについて考えるようになってから
ほとんど同時進行で
人間の身体や食べ物についても考えるようになりました。
(人間の方は未だいい加減ですが~><)
もともと、
人がどう生きていくか、
そして私はどう生きたいか…ということについては
若いころからとてもとても興味があって
最初に大きく影響を受けたのは
シュタイナーの考え方です。
そしてそんなことをずーっと考えていたら
オモシロイもので
この世の中のすべてのものが
「あー、全部繋がっているんだな」ということに気づくというか
一つにまとまって、
大きな流れになるみたいに感じる不思議。
上手く言えないし
キャッチしようとするとどこかへ流れて行ってしまうのだけれども
食べ物はもちろん、
音楽も、文学も、環境も、
身体を動かすことも、息をすることも、
人の思いも、動物たちの思いや感情も
どこかで、どんな風にか繋がっていると思えるのです。
そんなことを言いだすと
なんだかオカシナ人みたいだけど(笑)
今日、ぼんやり窓の外を見ていて
改めてそんなことを考えました。
…というのは
20年くらい前に初めて読んだ
アンドルー・ワイル博士の『癒す心、治る力』という本を
久しぶりに読み返しているからかもしれません。
ワイル博士はアメリカ人のお医者さんです。
(自然療法の世界ではかなり有名人かも)
ハーバードの医学生だったときに学んだ治療法が
「病気というプロセスの根源に触れるものでも
治癒を促進するものでもなく
病気のプロセスを押さえつけ、
ただ単に目に見える症状を打ち消すだけのものでしかなかった」から
という理由と、
そんな治療は自分は受けたくない、
という気もちから
もっと根源的な治療とは何なのかを知りたい、と
自然医療にたどり着いたという人です。
この本は折に触れて
何年かに1度くらいの頻度で読み返しているのですが
おもしろいのは
前には、たぶんそれほど心に残らなかった部分が
次に読むときに浮き上がってきたりするところ。
今回、私の心にヒットしたのは(笑)
以下のところ。
かなり最初のところで出てくるもので
ちょっと長いんですが、略して書くと…
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古代ギリシャ時代、
医師たちは「医神アスクレピオス」の庇護のもとに仕事をしていた。
しかし、ヒーラーたちは
アスクレピオスの娘である「健康神ビュギエイア」に仕えていた。
アスクレピオスの信奉者は
医学の役割は病気の治療であり、
偶然が引き起こす何らかの欠陥を正すことによって
健康を回復させることであると信じていた。
一方、ヒュギエイアを信じるものにとって
医学の最も重要な機能は
「健康な体に宿る健全な精神を保証してくれる自然の法則を発見し
それを教えること」であった。
この二つの思想が
いかに異なった行動に繋がるかを示す例として
西洋医学において、
科学的医学の中心となる課題は
病気の外敵因子の正体を解明し、それをたたく武器を開発することで
その代表的な成果は「抗生物質」の発見であった。
けれども、
抗生物質の多用は、細菌が薬剤に対する抵抗力をつけることに繋がり
さらに強力な薬剤を作り出す必要性を生んでいる。
一方、東洋、特に中国では
病気に対する内部の抵抗力を高める方法の探求が中心だった。
それは
どんなに有害な影響を被っても
健康でいられるための抵抗力をつけること。
その探求の中で中医学の医師たちは
身体に対して強壮作用を持つ数々の天然物質を発見してきた。
抗生物質は細菌に対しては有効であるが
ウィルスには全く効果がないのに対し
天然の強壮剤(生薬)は
細菌に限らず、
あらゆる種類の感染に対する患者の抵抗力を高めるのに役立つ。
そして、それらの天然の強壮剤は
(細菌を強化させるような)抵抗を生じない。
それは、
天然の強壮剤は細菌をたたくものではなく
身体の防衛機構と協調して働くものだからである、と。
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だから、短絡的に
西洋薬はよくなくて、漢方薬は素晴らしい!
ということを言いたいのではありません。
西洋薬があるからこそ救われる局面も
もちろんたくさんあると思います。
中医学は、
必ずしも中薬(漢方薬)を使った治療が中心というわけではなく
食養生を含めて、もっと全体的な働きかけをしているので
薬のことだけにフォーカスするのは、
ちょっと違うと思いますが
身体と言うものに対する考え方が
180度違う医学なのだ、ということを
これを読んで、改めて感じたのです。
そして、同じ薬という名前でも
西洋薬と漢方薬は、
使い方も含めて全くと言っていいほど違うものだ、と。
西洋医学は、端的に言って
いわゆる「医学」と言うところからはみ出ることのないものだと思うけれども
東洋医学は(アユルヴェーダや、チベット医学なども含めて)
もっと哲学というところにも関わるものだという風に感じます。
私が森先生から学んでいる食事療法は
東洋医学の考え方をベースにしています。
(今も学び続けていて、
たぶん生涯かかってやっと端緒をつかめるのかも…と思うくらい
遠い道っぽい^^;)
そしてそれらは
病院で、通院した時にだけ私たちが受けることができる治療とは違って
生活全体を通して
日々、自分で、あるいは家族(動物も含めて)のために
私たちが毎日できる治療なのだなぁと感じているし、
そここそが、ものすごく大事なところだと思っています。
先日、オンラインで
『わんごはん入門講座』を行いました。
私はすごく楽しくて、
この講座を開催することのできる喜びを感じたし
受講して下さったSちゃんのママさんが
「心に残る講座でした」とご連絡下さったのが本当に嬉しかった!
(太字にするほど自慢^^)
だって、この『わんごはん入門講座』は
今日書いたような、
家族が毎日できる治療の「最初の一歩」だと思うからなんです。
来週末も、
遠くから申し込んで下さった柴のTくんのママさんに
『わんごはん入門講座』をお届けする予定で
それもすごく楽しみにしています。
もっともっと、たくさんの人に知ってほしいー!
実はこの講座、
(内容を多少シェイプするかもしれないけれども)
来年は保護活動で預かりボランティアをなさっている方に向けて
(個人、団体を問わず)
実費+アルファ程度で行いたいと思っています。
(+アルファ分はご寄付にも回したいと考えています。)
まだ本当の家族のいない子たちにも使ってもらいたいし
預かりボラとして頑張ってくれている人たちの
家族である犬たちにも、
そして自分自身にも使ってほしい。
(森先生からは快くご了解いただいています!)
需要があるかどうかわからないけど(笑)
ちゃんと形が整ったら
このブログで告知させていただきますね!!
必要な方に届きますように。