新商品はこう打ち出せ!「日本初上陸」オイコスに学ぶInstagram事例
「ヘルシーにおいしく小腹を満たす」をコンセプトに、Instagramを中心としたプロモーションによりジワジワとファンを増やしているのが、2015年3月23日、アメリカから日本に初上陸した新・間食ヨーグルト 「ダノンオイコス」
「日本初上陸」オイコスに学ぶInstagram戦略
同社が商品解禁日から運用開始しているInstagramのアカウントフォロワー数は、早くも開始2ヶ月で2,000フォロワー数を超え、現在は2,886フォロワー数、そして驚くべきは「#オイコス」のハッシュタグでタグ付けされた投稿は9,544件にも及びます(2015年8月3日現在)。なぜ「オイコス」のアカウントがこの短期間で急伸しているのかを、Instagramアカウント解析ツールである「i-Analyzer」を使って分析してみました。
「i-Analyzer」は、自社のアカウント状況だけでなく他ユーザーのアカウントのフォロワー数の推移や、投稿別、ハッシュタグ別のエンゲージメント率を簡単に調べることができるInstagramアカウント解析ツールです。Instagram内での人気アカウントが人気や、時間帯別のいいね!数などを調べることも可能です。
それでは、実際に事例をみてみたいと思います。
「i-Analyzer」による分析からみた3つのポイント
1,初期段階での大量投稿~青文字系モデルたちによる投稿を開始~
(i-Analyzer分析画面 期間:2015年3月26日~8月3日)
3月22日
瀬戸あゆみ、佐藤さき、AMIAYA、ゆら、荒井愛花&るうこといった青文字系の人気モデルたちによるオイコスミニCMをyoutubeで公開。3月30日、彼女たちのInstagramアカウントでも紹介。
4月16日
アカウント開始から約3週間、瀬戸あゆみ、佐藤さき、AMIAYA、ゆらといった人気モデルやタレントによる大量投稿を実施。著名人による一斉投稿で同日だけで17件の投稿、Instagram内での流行り感を醸成.。
特にInstagramは、自分が好きなライフスタイルをおくっている人や、憧れの人をフォローするユーザーが多い傾向にあるので、情報波及力のある彼女たちの発信によって、普段「オイコス」に馴染みがないInstagramユーザーへの認知拡大、興味喚起させることが可能です。
4月27日
東京Girls AwardのスポンサーとしてファッションショーやブースでのPR、筧美和子、八木ありさ他ファッショニスタによるInstagramでの動画の投稿に加え、引き続き、瀬戸あゆみ、佐藤さき、AMIAYA、ゆらなども東京Girls Awardでのイベントの様子をInstagramに投稿。
筧美和子(@miwakokakei), 八木アリサ(@alilouss)ver.
2,全プロモーションにおいてハッシュタグを統一
「#オイコス」での投稿数はなんと9,544件(2015年8月3日)
Instagramで影響力のある人気モデルやタレントの投稿をフックにいっきに商品を話題化させたことで、一般ユーザーに興味喚起を起こし、「#オイコス」という共通ハッシュタグを付けた投稿が自然に増加していったと考えらます。同時に「#オイコス」のハッシュタグが付いた投稿は、ブランドページにてコンテンツとしてリアルタイムに集約されています。
今回のプロモーションにおいて、モデルやタレントたちによる投稿では「#オイコス」「#間食」「#おやつ」「#ヨーグルト」のハッシュタグはマストのようです。
ハッシュタグの活用術
そもそもハッシュタグとは、キーワードの前に半角「#」をつけてクリック可能なタグにする機能のことをいいます。写真にハッシュタグをつけて投稿することで、同じハッシュタグがついた他の投稿をユーザーは閲覧することができます。つまり、「#cute」「#夏休み」など特定のワードをハッシュタグにつけることで興味や関心のある人同士が繋がることが出来る、いわゆる「感情」や「体験」を共有できる場をタイムライン上に創ることが可能です。
プロモーションにおいてハッシュタグの選定に明確な正解があるわけではないですが、ブランドメッセージとハッシュタグはある程度関連している必要があります。ユーザーに明確なメリットを提示できるハッシュタグであれば、ユーザーストレスなく自然なかたちで認知拡大をInstagram上で図っていくことが可能です。今回の例では、ブランド名である「#オイコス」とは別に、「#間食」「#おやつ」「#ヨーグルト」といったシンプルでわかりやすいハッシュタグが使用されており、ブランドがユーザーに伝えたいことが明確です。「間食」に興味関心があるユーザーに、「ヘルシーにおいしく小腹を満たすならオイコス」をという体験をさせることで、興味喚起、需要を感じさせ、ユーザーに違和感を感じさせること無くハッシュタグをクリックをさせることができるのではないでしょうか。
3,ブランド・アンバサダーによる複数投稿
「ブランド・アンバサダー」として瀬戸あゆみ、佐藤さき、AMIAYA、ゆらといった人気モデルやタレントを起用しています。彼女たちは一人で数万人、数十万人に影響を与えることがができ、普段からオイコスを食べている写真を複数回にわたってInstagramに投稿しています。なんと、10回以上投稿しているブランド・アンバサダーは13人以上。
WOMlaboでは、「ブランド・アンバサダー」を「自社ブランドの顧客の中で、その商品サービスに対してロイヤティが高く、友人・知人等に推奨伝播力のある人や有名人(ブランドの大使)と定義をしています。今回のような新商品において新規顧客獲得を目指すなら、情報波及力のある人気モデルやタレントを起用していっきに話題化させることも有効です。
増え続けるユーザー投稿!アカウント開始4ヶ月で9,544件!
ブランド・アンバサダーを起爆剤として、アカウント開始4ヶ月で約9,544件もの投稿数を集め、そのスピードは落ちることなく急伸しています。(2015年8月3日現在)。ブランド・アンバサダーから一般ユーザーの中で話題化しているオイコスの現在の投稿内容は、人気モデルやタレントの投稿写真を真似したかたちで、「小腹を黙らせろ」「○○が載せてたから買ってみた~」「買っちゃった、ミーハー」「ずっと気になっていた~」といった一般ユーザーからの投稿内容がメインになっており、オイコスファンをさらに集めていることがわかります。
最後に
今回は、株式会社サイバー・バズが提供するInstagram分析ツール「i-Analyzer」を使って日本初上陸したオイコスのInstagramアカウント分析してみました。新商品発売のタイミングでInstagramを活用したプロモーションを考えている方は、「オイスコ」の事例を是非参考にしてみてください。