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「しょうくう」と申します。

2016.09.04 16:58

ごあいさつ


はじめまして。

店主の大滝性空と申します。“おおたき しょうくう”と読みます。


もうすぐ四十になりますが、つい先日まで行商をしながら3年ほどかけて徒歩で日本一周をしておりました。実に歩いた距離は6,000キロ、1万有余人の方々と辻々で出会い語り合ってきました。行商ですから商売で回っていたのですが、町から町への移動は、時には山中を5日間誰とも会わずにひたすら歩いたりと、まるで修行のような有様でした。


1日に平均して40〜45kmを10〜12時間かけて、文字通り野を越え山越え移動(行商でしたから総重量100kgの商品を積んだリヤカーを引いていました)するのですが、時折、禅宗のお坊さんも一緒に歩きにやってきて


「これは歩行禅ですね。こんな行を毎日たった一人で3年もやっておられるとは、まるで千日回峰行のようですね」


と感心しながら去っていきました。 

そうは言っても、実際の千日回峰行に比べると子供の散歩のようなレベルですから、それそのものはどうでも良いのですが、その道中で起こった様々な体験談においては、本当に貴重な3年間を過ごすことができたと思います。


そんなこんなで日本一周を終え、この経験を生かして「さぁ、これから東京でバリバリ稼ぐぞ!」というときに、突然、思い至るところあってビジネス仲間の前から姿をくらまし、今は新潟県上越市という土地で暮らしております。


なぜこの土地を選んだのかと言いますと、実は私、浄土真宗のご開祖である親鸞聖人にウルトラリスペクトしてるんであります。


親鸞聖人は上越市の「直江津」という土地に島流しにされました。

流罪に処される前は京都のお寺で説法などをして布教していたのですが、流刑地にはご自身の寺も庵もありませんから、ご自分から村人の元に出向いては阿弥陀仏の光明功徳の説法をして回ったわけです。


当時、仏教はまだ貴族たちの高貴な宗教で、直江津というど田舎でそもそも聞く耳を持たないお百姓さんや漁師たち相手に「死んだらどこに行くでしょ?」的な教育から始める必要がありました。ですから、この土地は御聖人様済度開始の土地としても知られています。


それから、親鸞聖人と同じくらいに好きな歴史上の人物が、戦国武将の上杉謙信公です。 その謙信公が生まれ育った春日山城跡地も上越市にありまして、歴史上で尊敬してやまない二大偉人のゆかりの地である上越市は、私にとってはヨダレが出るほど有り難い好立地なのです。


この土地を旅中に見つけ、帰京後、行方をくらますにあたって何の迷いもなく移り住んだ次第です。

 

今は、この土地で「精進カフェ 無量寿庵(むりょうじゅあん)」というブックカフェを構えて、地元の方や噂を聞きつけては全国から訪ねてくださる方々のお話を聴いたり、お話をしたりしています。他、毎月1泊2日の少人数合宿形式で“自分を見つめ直す”「天命発掘ワークショップ」を開催しています。 


趣味の延長線上で生じた“ゴールドルチルクォーツ”というパワーストーンの専門店も運営しています。

今日まで酸いも甘いもの様々な経験を経て仏の道に光を見たのですが、「ゴールドルチルクォーツ」というパワーストーンに初めて興味を持ったときも、再三再四、酸っぱい世の中を堪能中でした。


3年の行商を終えてなお毎度のように繰り返される試練に、乗り越えられることは分かっていながらもほとほとウンザリしていました。


「あぁ、乗り越えようと思えば今回もまた乗り越えることはできるけれど、今度は身体の奥底から湧き上がってくるこの感情に身も心も頭も他人の善悪正誤の評判も、人生の一切を委ねてみたい・・・」


その感情というのが、上越市直江津という土地に移り住み、仏道の延長線上に娑婆での満たされた日々を実現させてみたい、というワクワクする感情でした。同時に、夢物語のような非現実的な憧れでもありましたので、そのワクワクを打ち消し社会に適合しながら歩む人生を選ぼうとしていたのです。


しかし、その時目にした真っ透明な丸い水晶の中で四方八方に光を放っている金色のルチルは、まるで阿弥陀如来が放つ十二の仏光のようで、見ていて何とも表現しがたい幸福感に包まれ、穏やかァ〜で、幸せェ〜で、しかしながら、やる気が体の奥底からジワ〜と湧いてきて、失いかけていた自信を取り戻し、許せなかった自分や他人を赦すという感覚を体感し、・・・etc。


縁もゆかりもない田舎町で「士魂商才」ならぬ「仏心商才」の生き方を体得するという、未知の人生を懸けての実験に対する不安は和らぎ、


この道を行けばどうなるものか分からないけれども、阿弥陀仏の無量寿の光によって護られていない場所はこの宇宙に微塵も存在し得ないのだから、身の内から湧いてきた仏心の喜びに思い切って身を投じてみよう。


そう心から信じると自然と心が定まり、勇気ある一歩を踏み出すことができたのです。


それ以来、数あるパワーストーンの中でも、また、数あるルチル系の水晶の中でも、ゴールドルチルクォーツだけに特化して、日々の暮らしの中で豊かで幸せで実りある、平穏な毎日を支えるアイテムとして取り扱っております。


とりとめもない話を最後までお読みくださりありがとうございます。

当ブログでは、性空の日常の中で起こるあんなことやそんなことを、気の向くままに綴っていきたいと思います。


先ずは、ごあいさつまで。



精進カフェ&ゴールドルチルクォーツ専門店

無量寿庵店主 大滝性空(おおたき・しょうくう)