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Monochrom Welt

クモリもレンズの個性のうち。

2020.12.14 12:00

もう12月も半ばですが、今年の自分にヒットだったレンズと言えば、M-ロッコール 28mm f2.8です。写真を見てくれた人からポジティブな反応も多くいただき、嬉しく思っています。


1つめのクモリ玉は1~2年前に買ったまま放置していたものですが、使ってみると小型軽量で取り回しも良い点などが気に入って、クモリの無い良品を探して買い足したほどです。


M-ロッコール 28/2.8で特に好評だったのが、光が零れるような独特のハイライトとトーン豊かなシャドウの描写でした。

でもこの美しい光と影の描写、実はこの1つめの個体がクモリ玉だから・・・という可能性が濃厚なんです。


というのも、買い足した良品は普通に素直な描写で、ここまで個性的な描写をしないんですよね。つまり印象的な 光と影の描写はM-ロッコール 28/2.8の個性というより、クモリの結果であり個体の個性ということでしょう。


多くの人が忌避するクモリ玉が、多くの人を魅了する個性的な描写をする。面白いなあと思います。もちろん端正な写りをする良品が悪いわけではありませんが、クモリ玉の描写も魅力という意味では負けていません。


もし使ってないクモリ玉がお手元にあるなら、試してみると魅力的な個性があるかもしれませんよ。