Sachal Jazz Ensemble in Tokyo
9月4日。先月から公開されている映画「ソング・オブ・ラホール」のサッチャル・ジャズ・アンサンブルのプライベート・ライヴを観に行きました。このプライベート・ライヴは、彼らの来日を応援するためのクラウド・ファンディングをした人限定のイベントで、下北沢の北沢タウンホールで行われました。
プライベート・ライヴと聞いて、最初は印パ風にどこかの邸宅で、ベイタク(富裕層の邸宅でインフォーマルに行われる内輪のコンサート)のような感じで小規模に行われるのかと、勝手に想像していましたが、実際は150~200人程度集まった模様。ホールは、備え付けの座席のほかに、イスが並べられ、超満員でした。全席自由でしたが、整理番号順の入場でした。ちょうど中央の真ん中が空いていたので、とても見やすかったです。
予習なしで行ったので、演奏された曲目全ては覚えていませんが、♪シャーリーマール、♪ダンス(原題は、Ishq?)、♪Take Fiveなどを含む5、6曲が披露されました。
インドの古典楽器を、ジャズというジャンルで聴くのは、私にとってはとても不思議な感じでした。5年前にロンドンで聴いたときとは、現地の西洋音楽楽器の演奏家を含め、総勢20~25人ほどでの演奏だったので、今回、それとはまた違う印象を受けました。
個人的には、久しぶりに生のタブラを聴いて、早くデリーに戻りたくなりました。聴きながら、タブラの音をカタックのボール(リズムを言葉にしたもの)に変換したり、このメロディーをダンスにしたら、どんな表現かなーと考えるのがとても楽しかったです。(もちろん、カタックとジャズでは曲調が違すぎますが…。) ジャズだと、サム(1拍目)の後、そのまま次のフレーズに続くようなので、サムがきた感じがしないなと感じましたが、その辺、インド古典音楽家の方がたの耳には、どう聞こえるのかなと思いました。
ラテン音楽などでは、グングルー(印パの古典舞踊で足に巻く)を楽器として使っているのを、よく見かけますが、まさに今回パーカッショニストの方が、1曲目からグングルーを「演奏」していました。
シメは、もちろん♪Take Five♡この曲がシックリくるのは、アレンジのせいなのか、拍子がジャプタール(10拍子)に合ってるからなのか(2と3のdivisionは違うけど)、どうしても盛り上がりますね。♪シャーリーマールという曲の5で刻むとこと、モティーフのメロディーも好きになりました♡曲のタイトル「シャーリーマール」は、ラーホールにある庭園の名前で、彼らの拠点とも結びついているし、ロマンチックで素敵なネーミングだと思います。
スタンディング・オベーションで幕を閉じ、アンコールがかかったものの、時間の都合でどうしても早く撤収しなければならないそうで、残念ながらアンコールはなしでした。 バーンスリー奏者のバーキル・サーハブが来日できていたら、もっとバラエティーに富んだステージだったに違いなく、今回来れなかったことは非常に悔やまれますが、私なんかよりもメンバーの皆さんの方がもっともっと悔しいでしょう。早く回復しますように☘
ちなみに、上記の♪シャーリーマールの動画を検索したら、オリジナルは、バーンスリーがメインの曲のようですが、それが今日はバーンスリー奏者不在につき、スィタールとシェヘナーイーがメインのアレンジなっていたことに気づきました。私は、今日のアレンジの方が、哀愁と重さがあって好きです。
また、お師匠さんとサッチャルのメンバーが血縁関係ということで(?詳しくMCを聞き取れなかったので他の関係かも?)、日本人のスィタール奏者のヨシダダイキチさんも出演されていて、日パのコラボという点で良い共演だなと思いました。
3月にはラーホールで、ジャズ・フェス(?)が企画されているそう。実はまだ映画を観ていないので、これから観るのが楽しみです:)
**********************************************************************
公演終了後は、プロデューサーのイッザト・サーハブとセルフィー。それから、楽屋にお邪魔してメンバーの皆さんと♪…と思ったら、ドーラク奏者のナジャフ・サーハブが体調不良で楽屋を後にしてしまったと同時に、タブラのバッルー・サーハブも一緒に去ってしまって全員とは撮影できなかった:(
着て行った服は、チカンという刺繍の入ったアナールカリー。デリーのシャンカル・マールケットで、ファッション関係のお友達お勧めのショップで購入♪ 赤いドゥパッター(ショール)と合わせて日本の国旗の色をイメージしてみました:)