先日、リハがあったのですが、一生懸命歌えば歌う程、空虚な気持ちになり、どんどん塞ぎ込んでしまう自分がいました。リハが終わり「みんなゴメンよー」という気持ちで帰宅するのはあんまりだと思い、近所のラーメン屋(チェーン店)に入ったら、そこのラーメンが妙に美味しくて「がんばろー」という気持ちになっていました。僕が抱えている悩みなんて、この地球での大きな出来事と比べたら、本当に小さな事なんだろうって思う事にしました。こんなに沢山の人達に支えられているんだから、もっとしっかりしなくちゃって思いました。

　近ごろは、ライブでMCがほとんどできなくなっている。昔はわざとそんな事やったりもしていたが、近頃は、本当に演奏の事で頭が一杯で話す余裕がない。もうとにかく、演奏だけを時間いっぱい死ぬ気でやることで精一杯な気がする。話したいくだらない事のすべてはこのエッセイで書いている訳だし、もっと音に対して真剣に向き合っていきたいと常に思っています。

ウイリアムの楽曲は、1曲が長かったり、2曲が組曲になっていたりすることが多いので、時間に余裕がなくて喋れないってのはあるんだけどね。

　先日、祖母の誕生会に行きました。7月1日で84才になりました。小さい時は、本当に僕のことを可愛がってくれて、親戚の子供の中で間違いなく僕が1番頭悪くてワガママやったのに、僕が描いた絵を飾ってくれたり、誕生日を覚えていてくれたり…まあよくしてもらっているわけですよ。

みんなで手巻き寿司を食べたのですが、みんなに「もう遠慮なく食べて」と煽られてご飯2合半近くを、手巻き寿司にして胃袋の中に放り込んでしまいました。そのあとケーキを食べて、みんなで祖母にプレゼントを渡しました。僕はユニクロの帽子で、叔父さん夫妻は無印の服。めちゃ若者のファッションでした。さっそく忙しく着たり被ったり鏡の前に立って、もの静かな人なんやけど、ニタニタ笑いを堪えているのが本当に可愛らしかったです。

おすすめのmovieのコーナー

　昨日久しぶりにみたんですが、やっぱり素晴らしい映画ですわ。香川の小さな町に住む高校生がベンチャーズにあこがれて、バンドを組む話。時代設定は確か60年代後半。何のひねりもな、シンプルなストーリーやけど、もうとにかく素敵な映画です。バンドマンは特に必見！しかも、浅野忠信が高校生を熱演。それはもう素晴らしい役者だなぁと思いました。やっぱ彼の演技力は尋常じゃないねー。お寺でリハやって、坊さんにメチャクチャおこられたり、急に女の子にイタズラにデートに誘われたり、僕が高校時代に見た映画だということもあり、なんだか、自分のことのようになつかしく感じてしまうんです。