12/12曼荼羅パステルアートワーク*開催報告
自死遺族の集い『星のしずく』主催で、曼荼羅パステルアートワークを12月12日に開催しました。
今年は新型コロナ感染症拡大で緊急事態宣言がありましたが、その解除後にもじわじわと第二波、そして現在第三波という状況で開催するにあたり、感染防止対策に留意し、参加予定人数の二倍以上の収容の広さと換気の良い会場に、一回のワークで10名までという人数制限もさせていただきまして、当日を迎えることができました。
参加者10名様(お一人様体調不良のため空いたスペースに参加してくださった方がおりました、ありがとうございました)、講師(保坂三智子さん/任意団体ORIZURU)&スタッフ2名の、計13名の会場入りで、アートワークがスタートしました。
📷↑K.S.さんの曼荼羅画
まず、曼荼羅を描くということについてのガイダンスから。
クラドニ図形…目にはみえなくとも振動が波になり曼荼羅の形をつくる…等。
📷↑Yさんご夫妻の曼荼羅画2バージョン
気をめぐらす軽い運動、呼吸法などを行います。
徐々に気を集中させて、湧いてきた様々な思いを巡らせます。
📷↑Mさん曼荼羅画2バージョン
詩文もいくつか朗読がありました。
暗やみの中で一人枕をぬらす夜は
息をひそめて
私をよぶ無数の声に耳をすまそう
……夜の闇にこだまする無言のさけび
あれはみんなお前の仲間達
暗やみを一人さまよう者達の声
沈黙に一人耐える者達の声
声も出さずに涙する者達の声
<ブッシュ孝子著/本書より一部引用>
他、若松英輔さんの詩文を、読み上げていきます。
📷↑Miさん曼荼羅画2バージョン
曼荼羅を選ぶワークへ。
大切な人を思いながら、必ず届く…と、贈り物を選ぶ気持ちで選んでいきます。
色の持つ効果や意味についてのお話もありました。
その後、一人二枚作画にとりかかりました。
📷↑N.I.さんの曼荼羅画2バージョン
パステルを紙面に落ち着かせるために、定着スプレーを吹きかけ、乾かして出来上がりです。
📷↑Oさんの曼荼羅画2バージョン
その時に浮かんだ言葉や思いをカードに書いて添えます。
📷↑Sさんの曼荼羅画
こうして仕上がった皆様の曼荼羅画を観ていると、彼方の大切な人そのものにも見え、また、その方を偲びながら作画した方の願いや想いも込められているので、まるで大切な人とのコラボ作品のようにも感じました。
📷↑K.S.さんの曼荼羅画
一つ一つの曼荼羅に込められた想いの深さと、言葉では言い表せないもの、写真とはまた違う世界観があり、平面なのに奥行きを感じてしまうのは私だけではないと思います。
曼荼羅画掲載を承諾してくださった参加者様、ありがとうございました。
m(__)m
アートワーク後は、参加者様お一人お一人に感想や『今の想い』を述べていただき、最後に全員でその場でできるストレッチで体を解して閉会となりました。
今年七月の『手のり地蔵づくり』と同様に(またはそれ以上に)感染防止策に徹した会場セッティング、講師の方をはじめ参加してくださった皆様のご協力のもと開催できましたことを、心から感謝し申し上げます。
年明け2021年2月7日(第1日曜日)にも、曼荼羅パステルアートワークを予定していますので、お気持ちが向きましたら御参加ください。
ご予約をお待ちしています(^-^)。
◆自死遺族の集い