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HAPPY Y-style

突イン!ジュエリーデザイナー奥野貴子さんvol.5 LAST

2016.09.05 05:00

Vol.4続き)

💍奥野流デザインのポイント💍

石井▶︎いやぁ〜見応えありますね。久しぶりにワクワクしました。

私もたくさんのジュエリーを見ていますが、なかなかこんなデザインはないです。 立体感とオリジナルの視点ともいうのでしょうか。 

奥野さんならではの視点とかアドバイスってありますか? そうですね…色使いとか。 

奥野さん🍀そうですね、先ほどのわんちゃんリングも首輪にパライバトルマリンにしました。

これは、大切なワンポイントになっています。

ワンポイントに効かせるとしたら、力のある石でないといけないんです。パライバトルマリンのあの色もあったからよかったんですが、力のある宝石を選びますね。


石井▶︎力のある石?

奥野さん🍀仮にイエローサファイヤだとワンポイントにはならないんです。 もし、お客さまからルビーが好きだからルビーをいれたいといわれたとしたらもちろんルビーを入れます。ただその場合はルビーの中でも、より煌めきが強いルビーの石を選びますね。

石井▶︎ ほう、ルビーといってもこっくりとした深い赤色もあれば、煌めきをもったビビットなルビーもありますね。天然石ですから小さな1粒にも性格というか特徴がありますね。その中でも存在感や主張があるということでしょうか?そう言った力のある石を選択する。なるほど。

ダイヤモンドの使い方はどうですか? メインではない脇役にダイヤモンドを使う時の奥野流ってありますか? 

奥野さん🍀たとえばルビーを持っているお客さまで、すごくシンプルなデザインがいいからルビーだけでダイヤモンドなどはいらないといわれたとします。そんな時ダイヤを添えることをお薦めします。

カラーストーンは、それだけではその色の美しさが映えないときがあって、 脇にダイヤを添えることで色が引き立つことがあるんです。よほど、お嫌でなければですが薦めますね。

カラーストーンに限らず、石に価値があるものは、それを最大限に表現します。


石井▶︎ということは、Vol.4でご紹介したグリーントルマリンリングの場合、まずYGだけで仕立てたとしたら確かに地味な印象になる。そこにあえて下にプラチナの地金を付ける。でもそのままだと金属光沢だけなので煌めきはない。そこにプラチナの地金部分にのみダイヤモンドをしっかり配することでグリーントルマリンの色が際立ち、華やかになる。面白い!

石井▶︎ご自身でデザインされたこともあって、こだわりが半端なく抜け目ないというのか。それぞれに違った意味でのストーリーがありますね。

ということは、奥野さんにリフォームやオーダーの相談したら、こんな細部までしっかり考えていただけるということですね〜。 ジュエリー大好きな方にはわくわくしちゃいますね。流石です!

デザイナーというよりも、アーティストといってもいいですよね。 


💍デザイナーは、アーティストではなくサービス業
 手にした人の喜びのためのこだわり💍

奥野さん🍀最近初めてお会いする方に私を紹介されるとき、

ジュエリーデザイナーの方ですと言われると、相手の方は「アーティストですね、芸術家ですね」といわれるんですけど、違うんです。

石井▶︎え、違うんですか?アーティストいってもいいと思いますが…


奥野さん🍀私はサービス業だと思っているんです。ご覧いただいたリングは、自分が楽しむためにやっているんですけど。

「いかに喜んでいただくか」なんです。

アーティストって、自分のやりたいものを作るでしょう。そうじゃなくって、

ご相談いただいた方が「どこまで喜んでいただけるか」がテーマなんです

それは1人のためのオーダーだけでなく、テレビ通販の商品もそうです。よりたくさんの方がわくわくどきどきする感じ? 喜んでいただきたい。

だから自分はサービス業だと思っています。

ジュエリーを楽しんでいただくためのジュエリーデザイナーだと。 

 石井▶︎そうですね、アーティスト・芸術家は自分が発信したいコトやモノがあって、それに対してこだわる・追求するということになる=作品。

奥野さんは、それを身につける人に注目して、その人のためという視点でデザインするということですね、なるほど。

私のイニシャルジュエリーの時も、途中で誕生石を入れたいとかぶら下げたいと話したら、面白いですねといっていただいて、そこでじゃあこうしましょうと変更していただきました。相手が喜ぶ=サービス業ですね。 納得です! 

奥野さん🍀実は今考えていることがあるんです。

もっと個人の方に自分の持っている知識を生かしたサービスを提供したいなと。ファッションコーディネイトサービスみたいな感じ。よくコーディネイト苦手な方が、買い物に付き合ってアドバイスしてくれるサービスがありますよね。そんなイメージです。

欲しいジュエリーがあったとします。 仮にパールブランドのあのネックレスが欲しいのだけど、自分に合うのかなどわからない、悩んでいる人の相談窓口みたいなことがやりたいなと。

「あなたの年齢では、こういうのがいいとか、将来見据えてこうしたらいい」とか。商品知識もありますから、特別なものが欲しい時の相談窓口ですね。私から商品を買ってというのではなく。

石井▶︎確かにお店に行くとそのブランドの販売員さんに薦められるだけで、他ブランドとの比較もできませんし、 買う側の使い方やライフスタイルをどこまで把握してアドバイスされているかわからないですね。

ジュエリーは高額ですし、ブランドは敷居が高いですから。さまざまなジュエリーを自ら企画デザインしてきた奥野さんだからできることといえますね。 

奥野さん🍀私がジュエリーをオススメするときって、今似合うものではなくて、何年か先に似合うものを選んでほしいと思っています。 今似合うものだと、2、3年後に飽きてしまう可能性があります、 だから少し背伸びをして選んで欲しいです。

洋服や雑貨は捨てるなどできますが、ジュエリーは捨てることはほとんどないですから。 今欲しいジュエリーはあるかもしれませんが、少し先をみて選んで欲しいですね。 

石井▶︎それ、よーくわかります。通販でハマった時にたくさん買いましたが、数年経った今、使っているものは限られてきました。年齢やライフスタイルの変化もありますが、高い授業料のお陰で勉強しました。奥野さんに相談すれば、高い授業料不要なんだ、いいな〜(笑)

奥野さんへご相談してみたい方は、ぜひ奥野さんのブログメッセージからどうぞ

💎奥野さんのプライベートご紹介💎

靴がお好きだということもあり外で撮影させていただきました。 お洋服も含めてとてもオシャレで、女性としてお手本にしたい方です。 

❤️好きな石

特定の宝石が好きというよりは、自分が綺麗だなと思う石が好きですね。価値とか価格ではなくて、自分基準です。 でもブルーは選ばないですね、自分の肌に似合わないから自分基準です(笑)

❤️好きな物

靴が好きですね。引越で処分しましたから今は選りすぐって50足ほど。すべて5cm以上のヒールばかりです。 基本的に人がデザインしたものが好きなんです。定番といわれるシンプルなものはなくて。 女性目線、曲線やライン、女性らしさが表現されたもの。洋服も原色物は着ないですね、柄か、生地にテクスチャーが入っている物が好き。 ハンドバックも好きです。 

❤️好きな音楽

海外ミュージシャン、9月にクィーン&アダムランバーとのコンサートに行きます。 アダムランバートが好き。去年はストーンズのコンサートに行って最近は年に数回ですが、20代はよくいっていました。

❤️癒されること

わんちゃん。チワックスが2匹います、雄双子で7歳。いたずらが大好きでやめられないみたい。大変ですがかわいいです。 

❤️お仕事スタイル

デザインは手描き(プレゼンなどの説得力は手描きが一番です) 。長期的に頂いている仕事は合間に資料を集めたりしながらペースを決めて描いていきます。 急ぎの仕事は集中して1日で仕上げることもあります。依頼から納期1週間とか、内容によって変わりますが納期は守っています。 

❤️持っているジュエリーの数

ほぼ自分がデザインしたもの、リングだけで30~40点。 ネックレスやイヤリングもありますが、基本的にリングが好きなので。

❤️リングを着ける指は

右手は薬指、左は中指。 この日ももちろんその着け方。

これも奥野さんの私物、身につけられていたのはダイヤモンドリングでした。


5回にわたってご紹介しました。

取材時間が予定の倍!その分余すところなく載せたくて長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

第二弾どんなジュエリーデザイナーさんに登場いただけるか、お楽しみに!