12月 植木屋

2020.12.14 21:00

植木屋の仕事は『面白い』と庭竹は思っています。日々別のお庭で仕事をしていますので気分も変わりますし、お客さんの好みに合わせて技術を使い分けますので、これも気分が変わります。お庭の維持管理とお庭造りでは全く別業種のように仕事道具から変わります。

面白いと感じる仕事で忙しくさせていただいているので、こんなにありがたい事はありません。

さて,こちらはイレギュラーな仕事です。この時期は暮れの手入れで忙しくさせていただいているのですが、お車の変更に合わせて差し障りのある夏ミカンの伐採抜根、新規に植栽のご依頼です。今年は例年になく植栽のご依頼が多くありました。

チェーンブロックという手動のウインチである程度掘り起こした根を引き上げます。

目隠しとのご要望ですからシマトネリコの株立ちを選びました。塀の前にはエレガンテシマを植えて明るいイメージのエントランスになりました。

こちらは昨年からお世話になっているお客さんです。マキの木は刈り込んで輪郭を強調します。玄関先ですから清潔感や安心感を演出します。

続いて中のお庭です。世田谷で仕事をしていますと、やはり目隠しの要素は重要です。と言ってお隣に枝がはみ出しては角が立ちますので、あの手この手で植木をコントロールします。それでもお庭ですから常緑樹と落葉樹があります。冬枯れのお庭でも目隠しになるよう工夫するのも『面白い』と思います。

最後に砂利を綺麗に均して終了です。

こちらは毎年のお客さんです。中央の枯れ池に向かって高低差のあるお庭です。初めて仕事をさせていただいた頃から、少しずつ植木のサイズを調整してきましたので、今はかなりバランスの取れたお庭になってきたかと思います。古い植木は痛んでいるものもありますので、あまり無理はできません。少しずつ準備をして、小さくしてきました。

以上、皆様よいお年を、令和二年の庭竹でした。