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【gallery hydrangeaと経営者について】

2025.12.31 15:00


いつも大変お世話になっております。

おかげさまで当ギャラリーは本年で開業8年目、プレオープンを含めますと9年目を迎えることとなりました。

今日まで無事に歩みを進めてこられましたのは、ひとえに皆様の温かいご支援の賜物と、深く感謝いたしております。

 

年を重ねるごとに、皆様との信頼関係が深まっていることを日々実感しております。

直接お会いする方には、私自身の経歴や想いをお話しする機会も増えてまいりましたが、まだメールでのやり取りのみで、直接お目にかかれていないお客様や作家様も多くいらっしゃいます。

今後お付き合いいただく皆様にも、私自身やギャラリーについてより深く知っていただくことで、より安心してお取引いただきたいと考え、改めてこちらに綴らせていただいております。

長文となり恐縮ですが、お時間の許す際にお目通しいただけますと幸甚に存じます。


私は脱サラをしてこの世界に入ったギャラリストです。

以前はIT業界に18年間身を置き、システムエンジニアやプログラマーとして働きつつ、その傍らで写真や半立体造形の作家として細々と活動しておりました。

現在、当ギャラリーに所属しているRisa MehmetさんとmizunOEさんとは、その作家活動を通じて出会いました。

私が「自分のギャラリーを持ちたい」と決意した背景には、お二人の存在が深く関わっています。


Risa Mehmetさんは、私の中にギャラリストとしての基盤を作ってくれた存在と言っても過言ではありません。

私はRisaさんの作品に深く惹かれ、叶うことならすべての作品を所有し、壁を埋め尽くしたいとまで願っておりました。

しかし、その願望は現実的ではありません。

「作品を所有する以上の喜びは何か」と自問したとき、まだRisaさんの作品を知らない人々へ向けて、その素晴らしさを広く伝えたいという強い思いが芽生えました。


そして、mizunOEさんは私をギャラリー開廊へと導いてくれた恩人です。

Risaさんと同じく、私は彼の作品にも深く惹かれ、自ら企画したグループ展への出展をお願いしておりました。

しかし、誠に無念ながら、そのグループ展は彼の遺作を展示する場となってしまいました。

「才能ある作家さんが、彼のような結末を辿ってしまうことは二度とあって欲しくない。」と心から願わずにはいられませんでした。

グループ展を終えたとき、私が成すべきことは「作家にとって居心地の良い場所」を作ることだと強く確信のを覚えています。

「ギャラリーという場所を自ら持つことで、作家さんを支え、守ることができるのではないか。」

その気づきが、現在の私の礎となっています。


前職を続けながら、2018年6月に週末ギャラリーという形式で、Risa Mehmetさんの個展をこけら落としとして開廊いたしました。

その後、2019年3月末に退職し、同年4月よりギャラリストを本職とすることを決意いたしました。

あの日々がなければ、間違いなく今の私は存在しません。

今でも当時のことを思い返しては、お二人への感謝の念を深くしております。


現在、私は作家活動をしていた当時に抱いていた「こんなギャラリーがあったらいいのに」という想いを形にしています。

「ギャラリーとはこうあるべきだ」という既成概念にとらわれることなく、「自分が一人の作家として展示するなら?」「一人の鑑賞者として作品と対峙するなら?」と常に自問自答し、理想の空間を追い求めております。

楽曲を一つの「作品」として空間に展示し、アートと音楽を繋いでゆく試みも、その探求のひとつです。


日頃からお伝えしておりますが、作家の皆様には何よりも「展示を楽しむこと」を目的としていただきたいと心から願っております。

私自身にとっても、作家活動は紛れもなく人生を豊かにする大きな喜びでした。

「作品が売れること」だけが全てではないはず。そう信じております。


お客様に対する作品の販売についても、確かな信念を持って運営しております。

「自分がされて嫌なことは相手にしない」という信条に基づき、強引な売り込みは一切いたしません。

当ギャラリーの役割は、あくまでもお客様が作品と出会う「場」を提供することにあると考えております。

私は、作品がお客様の心に深く響く、その運命的な出会いの瞬間をじっと待っています。

その瞬間は、何度経験しても心が震えるほど感動するものであり、「この仕事をしていて本当に良かった」と心底思える至福の時でもあります。


このギャラリーは、まだ完成形ではありません。

頭の中にある理想は日々膨らみ続けており、追いつくことは容易ではありませんが、いつか必ず叶うと信じて歩みを進めてまいります。

私は、今の職を天職であると確信しております。

体が動かなくなるその日まで、情熱を絶やさず続けていく所存です。


その過程の一環として、2027年より新たなサービスの開始を予定しております。

詳細につきまして、ご興味がございましたら以下をご参照いただけますと幸いです。

https://gallery-hydrangea.shopinfo.jp/posts/42323945


最後に、ギャラリー名の「hydrangea(ハイドランジア)」は紫陽花を意味します。

一様ではなく、それぞれが独自の色彩を放つこの花が、私は昔から好きでした。

そんな紫陽花のように、多様な個性が集う場所にしたいという想いを込めて、この名を冠しました。

私は、他者と比べたり優劣をつけたりすることが、昔から好きではありませんでした。

誰かが傷つくことのない、それぞれの個性が大切にされる場所でありたいと切実に願っております。

そして私自身も、当ギャラリーも、紫陽花のように独自の個性を持ち続けたいと考えております。


これからもお客様と作家様にとって、居心地の良い場所であり続けられるよう邁進してまいります。

どうか末永くお付き合いいただけますと幸いです。

まだまだ至らぬ点も多くございますが、今後ともgallery hydrangeaを何卒よろしくお願い申し上げます。


令和8年 元旦

gallery hydrangea

代表 三門 尚登 / Naoto Mikado