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「振り返ればいつも恥ずかしいくらい淋しくて。」

2020.12.17 16:13

※画像は下記。

昨日は、りなちゃんの出演する舞台、劇団宇宙キャンパスによる『悲しいシンデレラの殺し方』を観に阿佐ヶ谷へ。

同行した劇団ミニッツライブ!!!ことあつみーとは以前、鳥肌実が出ている舞台を観に行ってから、機会があれば一緒に観劇している。

劇団と銘打つだけあって、演劇好きな彼。

私はあまり劇に詳しくないので、いろいろと教えてもらったりする。

私の周りではかなり珍しく、お酒を一滴も呑まない人間。

付き合いというかキャラ的に呑まなくちゃと思い、多少の疲労感があっても無理して呑む事が多々ある私なので、飲酒へのプレッシャーの無さが逆にありがたかったりする。

でもライブの時などは、酔っぱらいに嫌な顔せず、打ち上げまで参加してくれたりする。

人畜無害。

観葉植物のような人間である。

でも多分、この人他人に興味がないのだろうな、と思ってもいる。

あつみーの目が生き生きとしている瞬間なんて、万年床わたなべ氏と話している時くらいしか見たことがない。

そういうベクトルのおもしろ人間にしか興味がないのだろう。

ところでわたなべ氏は元気にしているのだろうか。

最近ちょこちょこ話題に上がる。

寒空の下、ひもじい思いをしていないと良いのだが。

西東京から原チャリで無善寺に通うタフガイなので、大丈夫だとは思うけど。

まあまた忘れた頃にひょっこり現れるだろう。

みんな大好き、わたなべ。

円周率が聴きたいよ。

ウエルカム、わたなべ。

わたなべ、カムバック。


早めに待ち合わせたあつみーと、貧困者の味方サイゼリヤへ。

阿佐ヶ谷のサイゼリヤは、私の今まで行ったどこのサイゼリヤより、大変そうなサイゼリヤである。

従業員さんが足りない様子。

以前行った際に大変そうなので私も働こうかと思って求人をチェックしたけど大変そうなので思い止まった。

それ程の大変そうさ、である。

しかしそれ故に、「滞在何時間まで」や「勉強お断り」などの客への縛りが無い。

お客様を監視する人員を割いていられないのだろう。

結果、ゆるゆるドリンクバーで温もっていられるのだ。

阿佐ヶ谷のサイゼリヤの穴場感よ。

それぞれメインディッシュと、サイゼ随一のメニュー、辛味チキンを頼む。

舞台までだいぶ時間があるので、ここでどう粘ろうか私が考えていると、あつみーがおもむろにMyトランプを取り出してシャッフルし始めた。

そう、彼はマジシャンである。

じゅんじゅん30周年生誕祭に出演戴いた際は、ミニッツライブと同じく用意された朗読文の書かれた紙を渡され、

「チンもねえ!タマもねえ!」

と読まされた挙句、私の股間から金の玉を飛ばすという大技を披露していた。

ドラゴンボールのパロディらしいが、私はDBに疎いので何が何だか分からないまま、在るはずのない股間の金の玉を飛ばされた。

そんな、30歳の生誕祭。

解せぬ。

サイゼリヤのBOX席であつみーの珠玉なるトランプカードマジックの数々を堪能した後、余った時間でポーカーをする事に。

ポーカーのルールがわからない私にあつみーが説明をしてくれたのだが、重要なルール設定部分で、

「たぶんそうだったと思う」

などど言うので、完全に我流ポーカーとなる。

結局、どちらが勝者でどちらが敗者なのかよくわからない感じで、そろそろ開場時間に。

親交が深まったのか、はたまた遠退いたのか、よくわからないままサイゼリヤを後にする。

カレーメンバー随一のミステリアスボーイ、熱海雄一。



阿佐ヶ谷アルシェは、同じくりなちゃんが出演された舞台、『女、絶妙』で伺って振り。

今更調べたら、そのつながりだったのですね。

華やかな商店街の暗い横道に入るとある、小さな劇場。

初めての方だと分かり辛いので、かなり困惑すると思う。

りなちゃんはすごく優しくて出来た方なので、阿佐ヶ谷からの行き方を書いてくれています。

舞台自体もかなり久しぶり。

ライブ業界が形態に思い悩むのと同じように、いや寧ろそれ以上に、観客を含めての空気感が要を占める演劇業界は、開催するorしない、するならどう対策する、しないのならどの形で届ける、などなど本当に気を揉む状況だと思う。

多くの人間が携わるということで、たった1人の感染リスクも重大である。

クリスマスライブの時ももっときちんとしていればよかったと悔いた。

りなちゃんのためなら火の中水の中ぁー!という心持ちなのに、自身の意識の低さ故に、最善が尽くせなかったのではと思い返す。

後悔は知恵の緒と、心に刻みつつ。

今回も、入場時の検温、アルコール消毒、マスクの常備、有事の際の連絡先の記入等、対策の徹底に、劇団の皆様の誠意が窺えた。

着席して、え?この状態で舞台をやるのかな?とびっくりしたけれど、これ以上はネタバレになってしまうので控えるとします。

でも、

「あーっ、その手がありましたか!」

と、思わずガッテン!ポーズを取ってしまうような演出でありました。

ダンスあり、アクションあり、恋あり、ドロドロあり。

思春期の女の子を200%詰め込んだような舞台でした。

私はともさかりえの「少女ロボット」を思い出した。

椎名林檎が売れる前に作詞作曲提供していた。

自分が人形のように思えて、求めた温もりや快楽も、時が経てば、もう冷たい風の中。


"振り返ればいつも、恥ずかしいくらい悲しくて"


"錆付いた快楽はどこから期待したって亡きものなのです"


恥ずかしいくらい悲しかったり、寂しかったり、本当にする。

でも私の一番好きな女の子の曲は、同じくともさかりえが唄う椎名林檎の曲、「いけない子」。

やさしいメロディに、あまったるい歌声。

失うことを覚えたての、悟った少女の、早熟で、敗色な音色。

突如刺すような、何よりも透き通った、

ーあなたも死ねばいいー

という歌詩。

"「早く御出で。こっちの水が甘いと

判っているのでしょう?」

「迷わないで。考える度に

疲労を覚えているのでしょう?」"


"瞬時にして消却されゆく

不協和と残像の中

もう是以上無い程

汚れた哀しみに押し潰されそう"


"さあ今 葛藤を抛棄したら

苦悩を背負って自嘲いましょう"


すごく思い出した。

すごくそういうことが、あったと思う。

あったから、すごくこの曲に救われたりした。

自分の中には沢山の意見があるはずなのに、どうしたって、運命からは逃れられないんだと、絶望の度に思い出す。

運命なのだと。

性なのだと。

どう足掻いても何を以ってしても、この大きな壁は越えられないのだなと。

絶望がいつも、私を立ち返らせる。

お前の住まいはここだよ、と、にっこり笑う。

引き摺り落とす。

年末だから、色々思い出してもいた。

すごくそう、私は、感傷的になっているのかもしれない。



ちょっとでも行ってみようかな!という方は、是非。

と言っても、ほぼチケット完売。

今私がチェックした限りでは、りなちゃんの出演されるキャスト回は、月曜日に数席のよう。

キャンセルもなきしもあらずのようなので、もし埋まっているけれどそこしか行けない行ってみたい!という方は劇団の方へお問い合わせを。



女の子には、第三次成長期みたいなのがある。

性の成長期だ。

寂しさを埋めたいとか、でもそうすると面倒事が多いな、とか、

「呑みに行こうよ」

は、性の誘いだと気付いたりだとか。

一概には言えないけれど、そういう期間があるし、その中で暴走したりだってする。

その時は暴走機関車だから、どんな助言も絶対わからない。

だとしても、それを粗方終えた私が今思うのは、

「被害者意識を持つな」

ということ。

どんな時だって、後から"食い物にされた"なんて、思っちゃいけないと思う。

自分の心の安寧のために。

落とし所はなんだっていいから、朗らかに、清々しく、「抱いてやったのよ」と男を笑ってやるくらいでいて欲しい。

精子は一番小さい細胞で、卵子は一番大きい細胞なんだから。

なに言われたって、

「はあ?アタシの方がアンタより大きい細胞ドンって出せるんですけど月イチで。」

と、グラサンにゆるい革ジャンで肩出して、豹柄のミニスカートに網タイツにブーツなんか履いて、ズバッとメンズに宣って戴きたい。



昔、終電過ぎまで呑んでた時、我々にナンパしてきて玉砕した末タクシー待ちの列に割り込んで来た外国人男性にことりちゃんがブチギレて、

「ファッキンジャップくらいわかんだよこのやろーッ!!!」

と壮絶なビンタを喰らわしたことがあった。

私は、驚愕と共に、恍惚とした。

おまえほんとなんなんだよやりすぎだよ、と。

でもほんと最高だよ、と。

嗚呼、世の女の子にはこの漢気をひとりにつき1割程授けたいし、叶わぬならばどうにか会得して戴きたい、と思った。

強くあれ、女の子よ。

ことりちゃんには、その女の子たちの分、落ち着いて戴きたいと切に願う。

いい子なんだよ。

ほんとだよ。