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夜は星の神話に還る古代蓮

2020.12.16 02:17

https://seiza.imagestyle.biz/roots/sinwa.shtml  【星座の神話】 より

夜空の星々を眺めていると、時間も忘れ、その美しさに心を奪われてしまいます。

星々の輝きだけでなく、近くにある星の並びにも気を取られ、やがては、星と星とをつないで、心に浮かび上がる姿を描くようになります。

そのようにして出来たのが星座の始まりで、古いものでは、すでに古代ペルシャやエジプトの時代には成立していたと言われています。

例えば、うしかい座は、紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座だと言われていますが、かんむり座は更に古く、紀元前3200年頃の古代メソポタミア時代には誕生していたとも言われています。

もちろん、日本や中国、インドなどのほか、南米やアフリカなどでも、古い時代から夜空に星座が描かれています。

星座に描かれる姿や形は地域によって様々ですが、多くの場合、その土地の神話や伝説などに基づいていて、うしかい座のモデルになっているのは、ギリシャ神話に登場する、アルカスなどと言われています。

しかし、各星座の神話のページでは、主にギリシャ神話に基づく物語を紹介していますが、うしかい座のモデルになっているのは、同じギリシャ神話に登場する、天空を支える巨人・アトラスだとも、ディオニュソスからブドウ酒の製法を教わったアッティカ王・イーカリオスであるとも伝えられています。

その他の星座についても様々な物語が伝えられていて、星座自体も、地域によってはまったく違って描かれていることもしばしばです。

各星座の神話・伝説のページでは、その中から、よく知られているものを紹介していますが、それにとらわれることなく、皆さん自身が描き出した星座にも、きっと物語が隠されていることと思います。

星や星団などの神話

天の川 プレアデス星団

星座に神話や伝説が残っているように、星や星団、星雲などにも、様々な物語が伝えられています。

ここでは、それらの代表的なものを紹介していますが、星座と同じように、違った神話や伝説なども伝えられています。

今後は、星座を含め、そのような神話や伝説なども紹介していくつもりですが、実に多くの物語が、地域それぞれに伝えられています。


https://note.com/katsumin369/n/na2c9ac227fb3 【「神話」は人生の元型(アーキタイプ)?】 より

ギネス記録の超ロングベストセラーとは?

ベストセラー(best seller)とは、読んで字の如く「よく売れる商品」のことで、とりわけ「よく売れた書物」に関して使われることが多いですよね。

ところで、世界中で最も読まれている書物ってご存知ですか?

それもギネス記録にもなってる超ロングベストセラー。

答えは「聖書」なんです。「そんなの知ってるよ!」って思った方もいるかもしれませんね(笑)そう、言わずと知れたユダヤ教・キリスト教の聖典です。

全世界での発行部数には諸説あって、50億から150億冊、中には約3880億冊という説もあるようです。でも諸説と言うものの、かなり発行部数に違いがありますよね?

その理由の1つは、無料で配布されている場合もあるからなのだとか。もしかしたらその割合の方が多いのかもしれません。「じゃあ、ベストセラー(よく売れた)じゃないじゃん!」とツッコミも入りそうですが(笑)、ギネス記録になっているのは事実で、それだけ人類の思想に影響を与えた書物であるということは間違いないですよね。

と聖書の凄さを書いておきながら、ちゃんと読んだことあるのかと言えば、ないです(笑)

つまみ読み程度というのが正直なところで。

ただ、昔から印象に残っているのが、こちらのフレーズ。

In the beginning the Word already existed. The Word was with God, and the Word was God.「初めに言(ことば)があった。言(ことば)は神とともにあり、言(ことば)は神であった。」「ヨハネによる福音書」の冒頭の箇所です。

ちなみに「Word」は「言葉」ではなく「言」と訳されている場合が多いみたいなのですが、これは単純に僕たちが使う「言葉」というより「言」というそのもとになったものという解釈があるからだと思います。

というのも、原文のギリシャ語では「Λόγος(ロゴス)」という単語で記されていて、「Λόγος(ロゴス)」の解釈が「言葉」以外にも「理性」「論理」「真理」「真実」などの意味が含まれているからです。

でも、このフレーズが後々(この言葉に出会ってから20年後くらいですが)、僕にとって「大きな大きな気づき」と繋がることになったのです。

ハリウッド映画やアニメの元型は「神話」にあり

聖書に限らず世界中には「神話」というものがたくさん存在しますよね?

内容や表現の仕方には民族的・思想的に違いはありますが、古来より語り継がれ、読み継がれてきたという点では共通しています。

「世界遺産」ならぬ「人類の精神的遺産」というところでしょうか。

また、「神話」は物語の原型(アーキタイプ)と言われていて、様々な物語に活用されているのをご存知ですか?

例えば、現在、スター・ウォーズの最新作「スカイウォーカーの夜明け」が大ヒット上映中ですが、このスター・ウォーズもそう。「観た、観た!」という方も多いのではないでしょうか。僕はまだなんですよね~。

というかスターウォーズの面白さを知ったのはつい最近で、レンタルで借りて観ているのですが、まだエピソード6までしか観れてなくて(笑)

もともとSF映画にはあまり興味がなかったので、「何が面白いんだろう?」なんて思っていたのですが、「フォース」「ダークサイド」など、人間の深い真理をつくような物語の展開に奥深さを感じています。

実は、スターウォーズに限らず、ハリウッドやディズニーで大ヒットした映画の多くは「神話」を参考にしているんです。

ハリウッドに限らず、「千と千尋の神隠し」とか「君の名は。」とかの日本のアニメもそう。「えっ?神話とアニメが関係あるの?」と思った方もいるかもしれません。

「そんなの知ってるよ!」

という方は、きっと『神話の法則』(クリストファー・ボグラー著)という書物をご存知の方なのだと思います。

著者であるクリストファー・ボグラーは、ストーリー開発コンサルタントとしてハリウッドやディズニー映画に多大な影響を与えた人物。

そもそも、なぜ僕たちはハリウッドやディズニー、ジブリアニメや「君の名は。」などの物語に共感するのでしょう?

そして、なぜそれらの物語が「神話」という物語を元型としているのでしょう?

それは、「神話」が「人間としての成長物語」の要素を含んでいるからです。

「えっ?どういうこと?」

と思った方のために、『神話の法則』について少しだけ触れてみますね。

『神話の法則』は12ステップで構成されていて、①日常世界 ②冒険への誘い ③冒険の拒否 ④賢者との出会い ⑤戸口の経過 ⑥試練、仲間、敵 ⑦もっとも危険な場所への接近⑧最大の試練 ⑨報酬 ⑩帰路 ⑪復活⑫宝を持っての帰還と、こんな感じです。

詳しい説明は省きますが、普段見ている映画などに照らし合わせてみると、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?

「物語」が必ずしもこの全てを含んでいるとは限りません。

でも、そう考えると、僕たちが子供の頃に夢中になって観ていたアニメやヒーローもの(ウルトラマンや仮面ライダー)も、これらの要素を部分的にせよ含んでいることに気づきますね。

ということは、僕たちは子供のころから、間接的にせよ「神話」で描かれている要素を知っていたということになりませんか?

知っていたというより、もともとDNAレベルで刻まれているから「神話的要素を含んでいる物語に夢中になる」という方が正しいのかもしれませんね。

なぜ日本の神話が読まれなくなったのか?

神話と言えば、もちろん日本にもありますよね。その代表格が「古事記」と「日本書紀」です。読んだことあります?「完璧に内容を把握してます!」っていう人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

あっ、もちろん、専門家や研究者のように神話や歴史を研究するのにパッション(情熱)がある人は別ですよ(笑)

おそらく、「全く読んだことない、、、」「所々は知ってる!」という人がほとんどだと思います。

別に引け目を感じる必要は全然なくて、なんでもパッション(情熱)がある人にはかなわないものです。

あなたはあなたで自分がパッション(情熱)を感じるものを突き詰めればいいのですから。

ただ、なぜ日本人があまり神話について知らなくなったのかというと、戦後に日本の歴史教育から「神話」が省かれるようになったから。

で、これも、もとを辿れば明治維新以降の近代化に起因します。

日本の近代化とは、西欧に追いつけ、追い抜けという当時の日本人の必死な思いの表れだったのですが、そのための精神的基軸として「神道」と「神話」を利用した(と思われる)面があるからです。

そして外国との戦争へと突入し、最終的には広島、長崎に原爆を投下され降伏しました。

戦後の日本はGHQの政策や影響下にありましたが、日本人自体の精神的な反動もあったことは十分に想像できます。

この辺りの話は長くなるので、また改めて記事に書きますが、戦後復興して、時間の経過と共に起こってきたと言われている現象が「アイデンティティークライシス(identity crisis)」です。

「自己認識の危機」という意味ですが、危機というより、本来の日本人らしさや、精神性を忘れてしまっているところがあるといったところでしょうか。

”ところがある”と書いたのは、ほとんどの人はなんとなく覚えているからです。

「自分が日本人だ」という感覚を。

と、エラそうなことを書いてきましたが、かくいう僕も、もともと学生時代は歴史には全然興味がなくて(授業中は眠かった 笑)。二十歳を過ぎてからですかね。

読書の面白さに目覚め、いろいろなジャンルの本を読み漁っている内に、「日本」のことに興味を持つようになり「歴史って壮大な人間ドラマなんだ!」って面白くなっちゃって。

歴史に興味ある方なら、この感覚分かってもらえますよね?(笑)

で、神話も読んでみようと「古事記」や「日本書紀」を手に取ってみたんですけど、、、

全然アタマに入ってこなかったんです(笑)

神様の名前はやたらと長くて、たくさん登場するし、そこで描かれている不思議な描写がピンとこなくて、、、

まあ、僕の理解力や認識力が足りなかったのでしょうが、「神話ってこんなものなのかな、、、」と読むのをやめてしまったんですね。

でも、そこから約20年くらい経ったある日のこと。

それまで閉ざされていた「神話の世界」の扉が開くことになったのです。

厳密に言うと「日本人の精神性と深く繋がる扉が開いた」と表現してもいいのかもしれません。ちょっと大げさですか?(笑)少なくとも僕の中では、ですが。

それが「ホツマツタヱ」という古代文献との出会いだったのです。