Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

膝の痛みと少陽病

2020.12.18 22:40

この場合、風邪の種類は、傷寒論の少陽病の反応です。

少陽病がどこに存在するかを明確にしておくことが必要です。問診などの症状だけで判断してしまうと明確な調整はできません。 


これは漢方の考えではなく、漢方的な鍼灸治療の方法ですから、一般的な漢方薬の選び方や考え方とは少し違いがあります。

漢方薬で言えば葛根湯、小柴胡湯を順番に飲んでもらうと効果的な例と言えるでしょう。少陽病に対しては、小柴胡湯を直接処方するというやり方もあると思いますが、少陽病の前には、太陽病が過去の問題としてあるので、時間の経過を考えると、葛根湯が補法、小柴胡湯が瀉法という形になると思います。 

病は時間の経過も非常に大事です。過去の病と現在の病、それから未来の病への対応が必要不可欠になってくると思います。


少陽病の反応がある場合、葛根湯の上に小柴胡湯を手の平にのせると、それだけでこの反応は消失してしまいまうので、この異常が、少陽病であることは明白です。 

またこの場合面白いのは、影響している部位が陽明の胃であり、進行中の風邪であるということがよくわかります。 それは胸椎7番の左回旋異常があることからも想像できます。