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コーヒーストーリー vol.3 from 高橋めぐみ

2020.12.20 00:00

みなさん、初めまして!北関東・新潟エリア エリアコーヒーマスターを務めている高橋めぐみです。

エリアコーヒーマスターというのは、所属するお店や地域で、仲間のパートナー(従業員)やお客様に、コーヒーの魅力や楽しさを分かりやすく伝えるブラックエプロンバリスタです。私を含めて16名のエリアコーヒーマスターが全国で活動しています。

毎月20日はエシカルなコーヒーの日。コーヒーマスターからみなさんにコーヒーストーリーをお届けします。今月もコーヒーのクイズから始めましょう!

答えはこの記事の途中で紹介します。

◎ETHICAL COFFEE QUIZ◎

コーヒーの木の病気であるさび病でダメージを受けたコーヒー農家に、スターバックスが無償で提供しているのは何でしょう?


1.食料

2.コーヒーの苗

3.衣類


さて、このブログでは毎月20日に私たちエリアコーヒーマスターが、一杯のコーヒーに込められた多くの人々の想いをつないでいます。

今月は私からみなさまに、「コーヒーを味わうことは、生産者の幸せにもつながる」ことをお伝えしたいと思っています。

私は普段、店舗でお客様の好みのコーヒーを探すお手伝いや、よりコーヒータイムを楽しめるような相性のいいフードの提案をしたり、コーヒーのおいしいいれ方をお客様にお伝えしています。

先日も、コーヒー豆をご購入されたお客様においしくコーヒーをいれられているか伺ったところ、「ハンドドリップをしているけど、うまくいれられない」とのこと。抽出時の蒸らしなどのポイントについてお話ししたことがありました。

やはり、生産者の方が大切に育ててくれたコーヒーを最大限楽しんで欲しいからこそ、お客様にお伝えしたいんです。

ではここでクイズの解答です!

答えは2.「コーヒーの苗」です。

みなさん正解しましたか?

問題にもあったように、「さび病」と呼ばれるコーヒーの葉を侵すかび菌が原因の病気があります。

写真にある葉っぱの黄色い斑点はカビの菌に侵されて、光合成ができなくなった部分です。光合成ができなくなるため、木の成長が止まり、やがて枯れてしまいます。

そのため、年に1回しかないコーヒーの収穫量が減ることで、収入が減ってしまい、コーヒー生産者は大打撃です。結果、他の作物に転換したり、その土地を捨ててしまうこともあります。

そんな状況を少しでも救うために、スターバックスでは、コーヒーの苗を無償で提供しています。

スターバックスでは2016年、さび病の被害を受けたメキシコ、グアテマラ、エルサルバドルに、店舗でコーヒーを1袋販売につき、さび病に強い性質をもつコーヒーの木1本を寄付しました。私たちがコーヒーを飲むことで、農家の方を応援できるプログラムです。

また、2025年までに1億本の苗を農家に提供することを目標にしています。

私は初めて日本のスターバックスでグアテマラの支援プログラム実践したときに、苗を無償で提供していることを知り、驚きました。ですが、コーヒーは野菜などと同じ農作物で、災害や病気と闘っていることを知り、毎日おいしいコーヒーが飲めることは当たり前ではないんだと感じました。


私はいま、グアテマラから届いたグアテマラ アンティグアというコーヒーを飲んでいます。

ココアのような風味で後味がほんのり甘く感じられるコーヒーで、チョコレートスコーンと合わせると幸せな気分になります。

私がスターバックスに入社して最初に好きになったコーヒーです。コーヒー豆のやさしく香ばしい香りもずっとかいでられるほど心地よく、ブラックコーヒー初心者だった私がおいしさに感動したのを覚えています。

グアテマラはスターバックスを代表するスターバックス® クリスマス ブレンドをつくるときにも重宝されることが多く、毎年私たちにチョコレートとコーヒーのペアリングを楽しませてくれるグアテマラ カシ シエロ®のようにシングルオリジンコーヒーとしても魅力のあるコーヒーです。

グアテマラ アンティグアのパッケージにはケツァールという名の鳥が描かれており、現地では見ると幸せになれると言われているそうです。それも納得の美しさなのです!

スターバックスの店舗のコーヒー豆の棚にはいつもケツァールがいます。店舗にお立ち寄りの際は、このケツァールを探してみてくださいね。なにかいいことがあるかもしれませんよ。生産地を思い浮かべることもコーヒーをおいしくするスパイスです。

農家の方が育ててくれたコーヒー豆を私たちが一杯のコーヒーとして楽しい時間を過ごす。

それはめぐりめぐって農家の方やその土地にも幸せをもたらします。

いつものコーヒーブレイクで生産地や農家の方を思い浮かべてコーヒーを味わうことはこの先もおいしいコーヒーを楽しめることにつながると思っています。

みなさまの次のコーヒーブレイクに少しでも思い出していただけたら嬉しいです。

次回は1月19日に西九州・沖縄エリアの泉基樹さんのストーリーをお届けします!