「2020年を振り返る」のこと。
ついに2020年もおわります。
今年は本当にほとんど何もなし得なかった年だなあと思います。
でも、もう仕方ないよねって思っちゃってます。正直。
だって、こんな状況なんだもん。仕方ないじゃん。
思うような結果は出せなかったけれど、精一杯頑張ったと思う。
今年最も大きな出来事といえば、言わずもがな、新型コロナウイルスの流行。
世界中の誰もが影響を受けた、未曾有の事態。
僕も、人生をかけて挑むはずだったワンマンライブをはじめ、3月下旬以降、予定していたライブやイベントは、全て中止。もしくは延期。
とても苦しい想いをしました。
けれど、苦しい想いをしたからこそ、学びも本当にたくさんありました。
僕は今までで、今年が一番よく声が出ていたかもしれないなと思っています。
それは、自粛期間中に、はじめたポコチャ配信、
毎日、弾き語り配信をすることを決め、
配信の前には必ずストレッチと発声練習をし、毎日歌って、毎日楽器を弾いてました。
その結果、
前よりも声がよく出るようになったり、音程が安定したり、高いキーも楽に出せるようになったり、間違いなく技術が上がったと感じています。
これは、僕にとって、とっても嬉しいことで、この自粛期間で手に入れた技術は財産だと思っています。
そして、これも僕にとって、ものすごく大きな出来事だったのですが
少しずつ、自粛も解禁されてきた秋ごろに、所属している俳優事務所の社長から電話があり
事務所主催のワークショップで、歌やボイストレーニングの講師をお願いしたいという連絡がありました。
講師なんてやったこともなかったけど、
実際ワークショップをやらせていただいたら、
有難いことに、とても好評で、そこから毎月数回のペースでワークショップをやらせていただきました。
やっぱりそこで、きちんと好評価をいただけるようなレッスンができたのは、自粛期間中の毎日の発声練習があったからだと思います。
これがもしも、その期間、何もせずにボーッと過ごしていたら、
例えそのチャンスがあったとしても、もしかしたら、きちんと形にできなかったかもしれない。
だから僕はその時間を無駄にせずに過ごせたと思っています。
そして、僕はもうひとつ出た答えがありました
それは、音楽と演劇を両方やっていてよかった。ということです。
コロナ前まで、やれてた演奏や伴奏のお仕事は、なかなか戻らずですが
俳優の活動は、6月ごろから少しずつ戻ってきました。
僕がもし、音楽しかやっていなかったとしたら、もっと大変だったかもしれないな、と思います。
今年は本当に役者の活動に救われた一年でもありました。
コロナ騒動とは、直接は関係ないことですが
公私共に、
「この人とは距離を置こう」「この人とはもうあまり関わりたくない」「この人にお仕事をお願いするのは今後やめよう」と思うようなことが、今年は多かったです。
それは、その人のことが嫌いだから、というわけではなく、
むしろ人として好きだったとしても、
自分の人生のためにシビアなジャッジをしなくてはいけない瞬間があるんだ、ということを学びました。
一度言ったことを、きちんとやれない、やらないひとは信用できないですし、
信用できない人と良い関係を築いていくことは無理です。
大事なことは、どれだけ多くの人と繋がりを持つか、ではなく
どれだけ質の高い人間関係を築いていけるのか、ということだと思いました。
たとえ、名誉や名声を浴びるような偉大と言われるようなひとであったとしても、
約束を守れない、守らない、守る気がないような人と付き合っていくことは
自分もその人から悪い影響を受けたり、自分自身の人としての価値を下げることになるリスクを考えると、こわいです。
僕は、自分のことを大切にしてくれるひとのことを大切にしたいですし、
それが結果的に人としても、プレイヤーとしても、前進するために大事なことだと改めて感じました。
「今年は大変な一年になりましたね。」
なんて言葉が飛び交うこの頃ですが
たしかに僕にとっても、大変な一年でした。
個人差あれど、おそらく誰にとっても、大変な一年だったと思います。
しかし、その中でも、学びのある一年でもありました。
とりあえずこんな年さっさと終わりにして、来年はもうすこしマシな一年を送らせてくれよ。
それでは、皆様、よいお年をお迎えください。
[今後の活動予定]
《テレビ》
1月2日
逃げ恥@TBS
《映画》
12月4日公開
ミセス・ノイズィ