Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

桃太郎が教えてくれたこと

🐶フレンチブルドッグ 風太郎くん

2020.12.19 07:46

病気になってしまったとき合図見逃したくない。

その時の鮮明な記憶を。。それが分かる事で早めに行動を起こせるように。皆さんの経験談、そして思いを教えてくれました。

まれな聞いたことが無い病名・経験が少しでも皆さんの力に勇気になれたら。。。

現在も病気と共存して頑張ってるお友達と お空から皆へパワーを送る仲間から。。

病気で頑張っている子たちが教えてくれたこと

今日お話してくれたのは、フレンチブルドッグの風太郎くんのママです。


病名 #肉腫NOS


風太郎の異変。

最初は本当に小さなことでした。


2020.4中旬〜5月上旬

ご飯を出してから食べ始めるまでにほんの数秒のロスがある事に気づく。

あまり草を食べない子だったのに食べることが増えた。

ローテーションしてる3つのフードの一つを残すようになりそのフードだけ口をつけなくなった。


5月10日

食後6時間経過した頃未消化フードを大量に吐き震え出した。 

(明らかな異変を感じたのはこの時)

六月の半ば県外の大きな病院に行くまで原因が分からぬままどんどん症状が悪化していった。


主な症状…

・CRP(炎症値)上昇

・白血球上昇

・貧血

・発熱

・食欲不振(フードを全く食べなくなる)

・フードを口に入れた瞬間焦ったように吐き出す

・嘔吐

・吐血

・便異常(タール便、膜便、緑便、下痢)

処方薬

・抗生剤

・ステロイド

・胃粘膜保護剤

・ガスモチンなどの消化管運動を亢進させる薬


6/16日

エコー検査にて腸(空腸)腫瘍が発覚

翌日緊急手術

術後症状はなくなり回復したかに思えたが

(草を食べるのは治ってなかった)


7月半ば頃からまた少しずつ異変が起き始めた。

(吐血はなかったが術前とほぼ同じ症状)

皮膚は比較的強い子だったのにその頃から顔、目や口の周りが赤くなりオデコ周辺の毛が抜け始めた。

その時の検査ではマラセチア菌であることがわかり菌を殺す薬と痒み止めの"アポキル"という薬を出されたが、このアポキルの副作用には潜在腫瘍を増大させる事があるということを服用後に知り3日で服用を中止した。

(これが再発の原因ではないにしろ今でもこの薬を飲ませたことを後悔している)


8月7日

2度目の経過検査で再発と複数箇所の転移が確認された。

(2〜3ヶ月後の再発が懸念されていたが風太郎の再発はかなり早い方だった)

手術は出来ずパラディア(分子標的薬)を処方された。

今現在肉腫NOSという癌に効く抗がん剤は見つかっていない。

ただ大きく分けるとこの肉腫NOSは

GIST(消化管間質腫瘍)のくくりに入るらしい。

GISTには効く事もある…という理由で藁にもすがる思いでこの薬の効果を期待した。

8月末までの約1ヶ月(週3回のペースで)パラディアを服用したが全く効果は見られず風太郎の病は悪化した。

2度目の検査の日から風太郎は自らご飯を食べることはなくなっていてずっと経口給餌だった。


9月1日

3度目の再検査で更なる腫瘍の増大、転移、腹水、脱水症状が確認された。

暖和ケアとして腹水の原因と思われる腹膜炎を抑える為のステロイドと吐き気留めだけを処方された。

しかし風太郎の衰弱は激しく腹水もみるみるうちに溜まり9月9日、風太郎が息を引き取るまでの約1週間で3度の抜去処置をした。

腹水を抜いてもその2時間後には処置前と変わりないくらいの腹水が溜まるほどだった。


病院の先生には

『痛みによる苦痛ではない、違和感やダルさの方だと思います』

と言われていたが風太郎のその時はこれでもか!という程に激痛でもがき苦しみ壮絶な最期だった。

数分置きの発作のような激痛に苦しみながら数時間置きに大量の血便(ほぼ血液のみ)が風太郎からで出てきた。

その激痛の原因は分かっていないが腸内にあった腫瘍が破裂したのではないかと思う。

どんな病気でも癌でも我が子に襲いかかる病は本当に怖くて不安で辛い事…。


それでもこの肉腫NOSという癌は症例も少なく完治や治療のエビデンスが何もない…。

先の見えない戦いが怖くて不安で辛くてたまらなかった。


この病気の治療や症状などの情報が一つでも多く開示され我が子のような子達を守る武器が増えること、そして風太郎の戦った日々が誰かの愛ある武器の一つとなることを心から願ってます。


風太郎はブヒ(フレンチブルドッグ)です。

私はブヒが大好き!風太郎が大好きです。

でもこの可愛さの全てがこの子の弱さです。

知れば知るほど可愛くて…。

知れば知るほど弱点だらけで…。

それでも大好きに変わりはなくて…。

ステイタスでそばに置けるほど簡単な子達ではない。

“なんでうちの子が…”

“なんでうちの子だけが…”


風太郎が訳の分からない病気になって私もそんな事を思っていた。

でもブヒ友にはこんな子が多い事を知った。

弱い理由は色々あるけど友達のおかげでその理由の一つにブリーディングがある事も知った。

生まれてからではなく生まれる前からも理由があった事を知った。


その理由を作ってるのは私たちと同じ人間である事。

こんなに沢山の幸せを与えてくれるこの子達になんて仕打ちをしてるのだろう。

そうやって命を作り出す事も罪。

何も知らずにいた私も同じ罪。

愛するこの子達が全身で幸せを感じてもらえるようにする為に先ず私が学ばなければ!

と命を前に焦りにも似た感情が湧き出てきた。


ブリーダーの方には正しい愛あるブリーディングを!

オーナーには正しい知識と愛ある育て方を!

今はマイナスからのスタートでも一つ一つ学ぶことでプラスになるはず!

そしてそのプラスが我が子達が全身で幸せを感じられる事に繋がるはずと!

ただどんなに優れたブリーダー、優れたオーナーでも絶対はなく弱みを抱えた子をゼロにできないのも事実。

それだけブヒは人に可愛さを求めいじられてきた犬種。

でもどんな生まれ方でも育て方でも“その命”に欠陥はない!

“その命”のそばにいさせてもらえる幸せ…。

“その命”を守れる幸せ…。

私達は絶対に忘れてはいけないと思う。


風太郎が短くも太い生涯で私に与えてくれた沢山の幸せがその事を気づかせ今でも暖かい方向へ導いてくれています。

風太郎は今私のそばにはいません。

悲しみは乗り越えられません。

乗り越えられるわけありません。

大好きだから乗り越える気もありません。

それでも大好きなブヒの為、一緒に過ごせる幸せの為に自分の無知という壁を乗り越えていきたい!


風ちゃん。

風ちゃんが私に教えてくれた事。

絶対無駄にはしないから。

絶対幸せに繋げるから。

だから安心して見ていてね。


Instagram:futaro927