~episode5~ 我は我が素を行う
~episode5~ 我は我が素を行う
『環境に左右されたり、人に影響されたりしないで、我が素、自分の素志、志願を貫くということ』
今へと繋がる道は、沢山の人達に学ばせてもらい継続出来たことで長く伸び、私の仕事へと繋がり、今の形にたどり着きました。
そこに行き着くまでに、私の進路について分岐点となったお話をしたいと思います。
皆さんも、高校卒業後の進路については散々悩み、考えたりたり、とりあえず進んでみた、等様々だと思います。
例えば、、、
・思い描く未来象、夢や目的に向かって大学や専門学校などで勉強する
・実践を経験として学ぶため、就職して社会に出る
・自身で起業し会社を作り上げる
など多様化する社会となった現代は、選択肢が幅広くなりました。
その当時の私は、皆さんから学んだ事をもっと活かすためにも、自身の更なるスキルUPと柔道整復の資格を取りたいと思っていました。
それらがあれば、アスリートやオリンピック選手などにも関われる仕事に携われる、という明確な目標が生まれ、大学に進学しようと決めたわけですが、、、
私の行きたい大学に入るにあたり、学長面談というものを受ける必要がありました。
その時の私は、自身が今までしてきた整体の経験、そこで得た知識を仕事に活かしたいということを話しました。
そこで学長が放った言葉は、私の心を大きく変化させました。
『整体なんて自己満の世界なんだよ』
『そんな事したってなんの意味もないよ』
『ウチで学びたかったらまっさらにして来い』
正直、本当にとてもムカつきました、、、。
ムカつきながら、今までの自分の経験を全部否定されたことに対して、自分の中で反論していくうちに、
『自己満、意味が無い、そんなことは絶対にない。だからこそ、何をどうしたい?どうすればいい?』
『自分が本当にしたい事、したかったことはそれだったのか?ほんとに?』
という疑問が生まれ、自分の中にある答えらしきものを引っ張り出して引っ張り出して、、、
私が本当にしたいことは、
柔道整復師のように応急処置をする事ではなく、整体で根本から治したいんだ、と気づいたんです。
3年弱継続してきた整体で、皆さんの身体が良くなっていく過程を近くで見させてもらい、
身体を整える整体の大切さを実感しました。その場しのぎの応急処置ではなく、整体によって根本から治す、整える、これらを更に深く学び、人に伝えていくことを続けてみよう、それをしっかりとした仕事にしていこう。
それがはっきりした時点で大学で学ぶという選択はなくなりました。
同時に、長い間固まって変化しようとしなかった考えを変えていきたい、変化した考えが合っていたと証明したいと思ったのです。
この時の私に迷いはなく、むしろ大学に行かないと決めてからは、整体にかける時間も沢山とれるようになり、集中して整体と向き合う時間になっていたと思います。
今となって思い返してみると、私の人生にとってのプラスに働いてくれた分岐点でもあったと思います。
進路については、その時どう動くかでプラスにもマイナスにも考えられると思います。
私の場合は、マイナスな事を言われてもその時どう考えどう対応するのか。
マイナスをプラスに変えるにはどうしたらいいか、マイナスをただマイナスのままにしておかないということを心がけています。
BUNGOgymのベースとなっている基礎基本を大切にしていく事は、他のトレーニング施設を経験された方や身体を鍛えたい、ダイエットしたいと思われる人からは想像よりはるかにシンプルな事をお伝えしていくため、反応も様々です。
皆さんの日常を豊かにしていくため、健康をベースに身体を造っていきますので、長い長いお付き合いとなります。
しかし、それは皆さんの持つ
『wellness(目的)』への近道にもなります。
基礎基本を学び造っていけば、例え途中で目的が変わったとしても自由自在に対応していける体と心を手にしていることでしょう。
身体の健康は心の健康となり、その先は人が生きるために大切な時間、人生へと繋がるのです。
時間は無限ではありません…誰しも限りがあります。
学長面談で、私のしてきた事は全否定されましたが、その出来事がきっかけで、今の自分がやるべき事や、やりたい事に改めて気が付かせてくれた学長さんに、今となっては感謝しています。
ひとつの事を貫き通す事は、なかなか勇気のいることですし難しい部分もあります。
しかし、好きな事を仕事にさせてもらえた事で、「学ぶ事」「集中力」が切れることなく、ここまで続けてこれたことが自分の強みだと思います。
同じ時間を過ごすなら、怪我を治したり応急処置をする仕事ではなく、怪我をしないようにするための身体作り、日常を豊かにする心作り、一人一人の目的に寄り添い整えられる整体。
この全てに関われる事が出来るパーソナルトレーナーという進路は、私にとって常に初心を忘れる事無く続けていきたい仕事となったのです。