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「宇田川源流」 今年も最後まで迷走が続いた野党の「再編できない」ダメな人々

2020.12.21 22:00

「宇田川源流」 今年も最後まで迷走が続いた野党の「再編できない」ダメな人々


 今年も野党の皆さんの迷走ぶりは、あまりにも見苦しきどうにもならない状態であった、野党の皆さんは、今から12年前、オバマ大統領が民主党政権で勝利を収めたことから、日本もそのまねをして鳩山政権ができたと思っている。実際に、潮流は当時のブッシュ大統領のやり方に飽きてきていたし、また、その後現在もトランプ大統領の大統領の経済優先策などによってコロナウイルス感染者が増加したことに対して、アメリカの国民は批判的であり、その内容に従った大統領選挙の結果が出ている。選挙人による選挙も終了したことによって、来年は民主党のバイデン政権ができることになろう。

さて、そのような流れがあることを前提に、日本の野党の皆さんは「コロナウイルス対策を批判すれば、自分たちにもまた政権が転がり込むのではないか」というような、根拠の全くない、オバマ大統領時代の経験則的なような内容の期待を抱いているようだが、基本的にはそのような幻想は早く捨て去るべきである。私のメールマガジンでも、また、そのほかの公の場でもしっかり言っているのであるが、少なくとも、現在の立憲民主党や国民民主党の内容で国民の支持が得られるはずがないのである。

例えば、直近の世論調査で12月13日のNHKの調査を見てみれば、内閣支持率は、42.4%と前回(2週間前)から14%も下がっているという結果になる。しかし、自民党の支持率は38.2%で、前回比1.4%上昇、立憲民主党の5.1%を大きく話している状態である。そのうえ、支持政党では支持率が上がっているのであるから、選挙をやっても、「菅人気」で儀背を獲得する上乗せはないものの、自民党の基盤は揺るいでいないということになる。

つまり、立憲民主党の支持は全く国民の間には広まっていない。共産党などは、2.2%と-0.1%とマイナスになっているのである。このように考えれば、いかに今の野党が、菅内九九の政策迷走の中においても支持を伸ばしていないのかということがよくわかる内容になっているのではないか。

ではなぜ、支持が伸びないのか。そのことを考えてみるべきであり、そのような話もないのに、政権を奪取するなど「何の寝言か」というような話になってしまう。

連合会長、立民・共産の連合政権は「まずあり得ない」

 立憲民主、国民民主両党の最大の支持団体である連合の神津里季生会長は17日の記者会見で、共産党が立民などに呼びかけている「野党連合政権」構想を全否定した。「(共産と)政権をともにすることは、まずあり得ない」と述べた。連合と共産は対立関係にある。

 神津氏は、立民、国民両党と共産との連携は国会の法案審議にとどまるとの認識を示した。ただ、連合が支援する立民は、一部の衆院選挙区で共産と候補者の一本化を図るなど選挙協力も進めている。

 共産の志位和夫委員長は15日の第2回中央委員会総会(2中総)で、次期衆院選で立民や共産などの野党側が勝利し、連合政権を樹立するとの目標を改めて掲げた。

産経新聞2020年12月17日

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2012170024

 さて、今回の内容は連合の神津会長が「野党連合政権」に対して、完全に否定的な立場をとったということが話題になっている。つまり、今まで枝野幸男や志位和夫が言っていた内容は、完全に「世迷言」であったということが明らかであり「独りよがりで何か言っていたにすぎない」ということが証明されたのである。

もっといえば、現在の立憲民主党と共産党の連合政権は、その支持基盤である連合にも見放されているのであり、単純にマスコミで目立つために何か極端なことを大声で騒いでいるだけの迷惑な人々でしかないということが明らかになったということになる。

実は神津会長は10月の記者会見の時に「共産党が呼びかけているのは決して立憲だけでなく、立国社に呼びかけていると理解しているが、共産党が入る連立政権は頭の中でしか成り立たない。目指す国家像が違うし、新立民、新国民の掲げているものに照らしてもあり得ない。」ということを発言しており、そもそも政党として掲げている党是や綱領において、連立政権などはあり得ないという認識を示している。選挙についても「3年前の総選挙で、いまの選挙制度の中で比例票は自民党を明確に上回っていた。しかし、獲得議席が自民党が3倍近くなった。大きな固まりでないといかんということ。比例票がいかに多くあったとしても2つに分散すると投票した人の意思が飛んで言ってしまう。したがって、1つの固まり、大きな固まりができたということにおいて、議論重ねる中においても立憲民主党が少なくとも原則だと。さはさりながら私たちが推薦する候補者、それは実際に連合との関係も含めてシミュレーションをしないといけない。立憲だけということでいいかということもこの検討の中においてあり、いま時点で原則ということで幅を全く持たないわけではない。」というようなことを言っているのであり、この時点で分裂した国民民主党と立憲民主党、特に共産党との関係を構築するために、もともとの民主党の基盤であった国民民主党を見放した枝野に対して不快感を示していたのである。

このように考えれば、枝野と志位は、10月以降2カ月以上国民と支持者をだましていたことになる。まあ、共産主義者の常道として自己都合の解釈論と、自己都合の歪めた現状認識、そして甘い将来見通しなど、それらがあれば「途中で説得できる」くらいの話であったのかもしれない。しかし、そのような風潮を見過ごすことなく、神津会長はそのまま「それは許さない」というように話をしたのであろう。

つまり、「選挙協力」「法案審議における共同歩調」はあっても、「政策や綱領」つまり「将来の日本像ということに関しては、全く同じものではない」ということであり、それでは政治がうまくゆくはずがない。数合わせで政権運営などはできないと、神津会長に言われているのである。

逆に言えば、政策審議も将来の日本像も全くなく、単純にに「自らの権力欲(もしかしたらそれに伴う金銭なども含まれるかもしれないが)」だけで政治をしているだけで、日本のことを考えてもいなければ、政策のことも全く考えていないということであり、連合のように、支持している人々から見てもそのような政党でしかないということが明らかになったということなのである。

それでもまだ、このような政党に期待している人がいることが信じられない。