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企画ユニット Laughter-magic

少女たちの音楽事変 書き下ろし音楽小説アンソロジー

2020.12.20 11:20

著者:石山雄規、空伏空人、猿渡かざみ、斜線堂有紀、兎谷あおい、古宮九時、水沢あきと

イラスト:かやはら

装丁:clocknote.


「――聞いてくれる? あたしのすべてを。」

少女たちが奏でるその一瞬。

少女たちによって生まれたその刹那。

そのひとときには、必ずそうならねばならなかった物語が存在します。

そんな「少女」と「音楽」が交わる瞬間を、複数の作家が描く。

そんな一冊が、『少女たちの音楽事変 書き下ろし音楽小説アンソロジー』です。


兎谷あおい「めぐりめぐって、飛んでゆく」

コンサートホール運営会社で働く椚萌音は、ひょんなことからファンだったアーティスト・RINKAのライブを担当することに。同僚とともにRINKAのライブを成功させるべく動き出すが……。

空伏空人「アオハルかよ。」

強豪校の吹奏楽部でチューバを吹いている琴貫さん。彼女は最近スランプに陥り、困っていた。そんな中、不調を知って、同じくチューバを担当する男子生徒が彼女のもとにやってくる。

猿渡かざみ「トンコツドラゴン」

マフィアが仕切るスラム街。そこには、「トンコツ」という異名で呼ばれる少女の姿があった。トンコツは喧嘩に明け暮れる毎日を過ごしていたが、古箏を弾く少年・ジンとの出会いが彼女を変えていく。

古宮九時「虚ろに飛ぶ魚」

電車の向かいに座っていた、膝の上にヴァイオリンケースを抱えた少女。これはそんな彼女と出会った、とある少女の物語。

水沢あきと「フルートと、リストラ。」

会社が保有する四ツ葉管弦楽団を「処分」すべく、総務の井上拓は練習場所へと足を踏み入れる。しかし拓は、そこでフルートを吹いていた波多野律の音色に惹かれ、どうにか彼女が音楽を続けられるよう奔走することに。

石山雄規「アリス・イン・リップサービス」

小学校高学年の仲西くんは、クラスメートであるえみるちゃんのリコーダーを舐めているところを本人の目撃されてしまう。人生の終わりだ……そう思ったのも束の間、彼女は「大嫌いなわたしと付き合うか、みんなに今日のことバラされるか」選ぶことを強いてきて……?

斜線堂有紀「君の声は、ガラスの靴が割れる音だった。」

メジャーデビュー直前の作曲家・Kuinaの生配信が始まった。そこで彼女が明かし始めたのは、自分の作った「音源」に隠された、ある秘密だった。


プロフィール(五十音順・敬称略)

石山雄規(いしやま・ゆうき)

2016年、『マイナスイオン・オレンジ』で第22回スニーカー大賞優秀賞を受賞。翌年、同作を『パンツあたためますか?』と改題し角川スニーカー文庫よりデビュー。

空伏空人(からぶし・そらと)

2016年、「カクヨム」に投稿していた『ヴぁんぷちゃんとゾンビくん 吸血姫は恋したい』が第1回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞を受賞し、2017年に角川スニーカー文庫よりデビュー。他著に『魔女の花嫁 seasons beside a witch』(LINE文庫エッジ)。チャットノベルアプリ「TanZak」でも作品を発表している。

猿渡かざみ(さわたり・かざみ)

2018年、『若返りの大賢者、大学生になる』(角川スニーカー文庫)でデビュー。他著に『中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!』(角川スニーカー文庫)や『塩対応の佐藤さんが俺だけに甘い』(ガガガ文庫)、『となりの彼女と夜ふかしごはん』(電撃文庫)など。

斜線堂有紀(しゃせんどう・ゆうき)

2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し、翌年デビュー。他著に『恋に至る病』(メディアワークス文庫)や『死体埋め部の悔恨と青春』(ポルタ文庫)、『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)など。また、漫画原作者として片山陽介作画の『魔法少女には向かない職業』を「ウルトラジャンプ」にて連載中。

兎谷あおい(とがい・あおい)

2019年、『わたしの知らない、先輩の100コのこと』(MF文庫J)でデビュー。

古宮九時(ふるみや・くじ)

第20回電撃小説大賞、最終選考作にてデビュー。メディアワークス文庫、電撃の新文芸より刊行中。趣味でヴァイオリン15年、声楽6年、DTMは聞く専門。音楽をテーマにした作品は『純真を歌え、トラヴィアータ』(メディアワークス文庫)。

水沢あきと(みずさわ・あきと)

2006年、「風の砂漠、風の塔」で第6回電撃hp短編小説賞銀賞を受賞。2009年、『りんぐ&りんく!』(電撃文庫)で初の著書を上梓。他著に『不思議系上司の攻略法』(メディアワークス文庫)や『天使のスタートアップ』(星海社FICTIONS)、『取締役は神絵師』(LINE文庫)など。

かやはら(表紙イラスト)

主なライトノベルイラスト作品に、鹿島うさぎ『うちの姉ちゃんが最恐の貧乏神なのは問題だろうか』(電撃文庫)や飛田雲之『《このラブコメがすごい!》堂々の三位!』(ガガガ文庫)など。他デザイン作品にバーチャルライバープロジェクト「にじさんじ」瀬戸美夜子・健屋花那、『Fate/Grand Order』概念礼装イラストなど。

clocknote.(装丁)

デザインを手がけた主な作品に、仲谷鳰『やがて君になる』(電撃コミックスNEXT)や小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』(ハヤカワ文庫JA)、『冴えない彼女の育てかた』Blu-ray(アニプレックス)など。また、Live2Dアバターアプリ「mocape」の開発を行っている。


判型:B6判

ページ数:350ページ

発売日:2020年12月31日

定価:2000円