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YURURELAM ~ユルリラム~

夏の終わりと、母との別れ その7

2016.09.12 03:23

お医者様に呼ばれた際、最初に聞かれたのは「病気のことはご存知ですか?」でした。


心当たりのない、わたしたち家族が「腰痛のことですか?」と尋ねると…

「実際見る方が早いでしょう」と母のところに案内されて。


そこで見せられたのは、腐り落ちる寸前のような…

ひどく化膿して爛れたような衝撃的な患部でした。。。


それを見た瞬間に「ああ、もうダメなんだ」と、ハッキリと理解した気がします…。


普通では、ありえないような光景だったから。

この体調で、この状態を完全に回復させることは、不可能だと。

一瞬にして家族に諦めさせるくらい、思ってもみない光景で…


これに耐えて隠し通した、母親の余りの頑固さ

眩暈がするような気持ちがしたのを覚えています。



でも、悪い知らせはこれだけではありませんでした。



さらに追い打ちをかけるように。


25年前の乳癌の再発ですかね。

 頭蓋から内臓から骨まで転移していて、手の施しようがありません。


と頭や骨や肝臓のMRIを見せられながら…

どれだけ癌が進行しているかを、教えていただきました。


「ここまで進行してから来られる方というのは、まずいません。

 半年〜1年前には違和感があっただろうし、本人は再発に気づいていたのでは…

 皮膚の外側に症状が出ていたのだから、わからないはずがない。

 春の段階で病院に来ていても、すでに手遅れだったでしょう。

 ご本人に何らかの思いがあったんでしょうね…」



そう言われた、父と弟と私は。

泣くよりも悲しむよりもまず、呆然としていた気がします。


だって、だって、さっきまで腰痛が主原因だと思っていて…

なのに癌が、頭も骨も内臓も…

どこもかしこも、手遅れだってわかるくらいにしっかりと巣食っていて…



先程の、患部を見た時以上の衝撃でした。

もう絶対に無理、欠片ほどの希望も持てないと思い知らされました…。


お医者様からの、悪い知らせはまだ続きます。