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YURURELAM ~ユルリラム~

夏の終わりと、母との別れ その8

2016.09.13 03:23

崩れ落ちる患部に、全身に巣食った末期癌。


これだけでも十分に悪い知らせでしたが…

お医者様の話はまだ続きました。


母の倒れた直接の原因は、胆嚢の炎症では無くて。

頭蓋に転移した癌細胞のせいで、脳出血を起こしたことだったそうです。


末期がんに、脳出血!

もう良い知らせなんて、どこにもありません。


そして…とどめの言葉が。

「余命は1週間だと思ってください」でした…。



人生で、こんなことが起こるなんて。

ドラマや小説の世界じゃなくて、自分がこういうことを言われているなんて…


とにかく、衝撃のあまり。

悲しいとか、泣けるとか、そんなことよりも驚きが勝っていました…。



だって乳がんなんて25年も前のことで…

とっくに治ったと思っていて…


座骨神経痛だってずっと聞かされて、行くのは病院ではなく治療院だけで…。

それが頭蓋の方まで転移して出血を起こして、骨のあちこちを侵食して、

肝臓は良い部分が見当たらないてくらいマダラになって。

呆然とするしかないですよね…。


腐りかける患部の痛みに、内部からの癌の痛みに。

どうやって耐えていたのかと…信じられない。


そんな気持ちで、いっぱいでした。



衝撃が落ち着いた後に来たのは、怒りに似た感情だった気がします。


ほんっとうに本当に、昔から母って病気のことに関しては秘密主義でして。

祖父母の時や、25年前の乳がんの時も…子供には詳しい話をしない人でね。

今回の件も、いかにも母のしそうなことだったので…


「もう!ほんと変わってない!ひどい!

 お母さんの頑なさに怒るしかできんよ…ひどい…

 なんで教えてくれんかったん…」


そんな風に、怒りと悲しみがないまぜになったような気持ちで。



うっすらと怒りに似た感情を抱えつつも。


「責めたいけど、責められない。

 痛い思いをしたのも、苦しい思いをしたのも母だから。

 母が自分で決めて、そうした事だから。

 でも納得できない、理解したくない…。」


とも思っていて。



きっとこの時は。

悲しいって思ったら、母の死を認めるような気がどこかでしていたんでしょうね…。

悲しいとか泣きたいとか、そういった感情はフリーズしていた気がします。