ひだまりの中で
12月、今年最後のチームB(亡き子繋がり美術班)のアトリエ懇談会では、『蝋ランタン』作りにトライしてみることになりました(^-^)/。
『憩いのあかり』でも述べましたが、私の想いと他界した娘との、心と魂のふれあい、『対話の時間』をやわらかく照らしあたためてくれる蝋燭のあかりは、私にとって大切なものの一つなのですが、今回は蝋燭の火で内側から照らされたランタンにデコレートした模様や絵が、半ば影絵のように映し出され、小春日和の陽だまりを感じさせる『蝋ランタン』づくりです。
ランタン部分を、沸点温度の高い蝋で作ることにより、蝋燭を中に入れて灯しても、ランタン自体の蝋は溶けにくくなるので、中に灯す蝋燭さえ取り替えれば何度でも使えます。
お気に入りのデコ(大切な方のシンボルというものであったり、思い入れのあるアイテムやイラスト、想いを込めたイメージでのコラージュ)で映し出すあかりを、何度でも味わえるというわけです。
陽だまりのようなあかりに包まれて、大切な亡き人との対話や思い出の回想時間を持てたら良いなぁと、気持ちを高めながらアトリエでの試作ワークに取りかかりました。
この日のチャレンジワーク
『ひだまりランタン』
📷資材のチェック。
美術士さんの見本ランタンもよ~く見ながら。
📷ランタン部分を作ります。
沸点温度の高い蝋で作るために、常に温度計とにらめっこ。
ベースの蝋ランタン部分は職人技ですね。
(;´∀`)
で――中略――
📷ランタンに描き出したいイメージを膨らませペーパーナプキンに描きます。
私は……亡き娘が大好きだったモノクロブーのぬいぐるみ『ポピー(白)』と『ボビー(黒)』をオイルパステルで描いてみました。
それと小学生時代にプレゼントしてくれたミニ薔薇を、ドライフラワーのピンク色の葉を切り貼りしてイメージ、貼り付けてみました。
📷市販の絵画やイラスト入りのペーパーナプキンを切り取り、コラージュしてもOK。
ドライフラワーもアクセント使いに良いようです。
📷先に仕上がっていた蝋ランタンの外側に、イラストの切り抜きやドライフラワーをピンセットを使いながら、接着剤代わりの特殊な蝋で貼り付けていきます。
その後、温度をしっかり調節した、透明感のあるコーティング用の蝋を溶かした中にサッと浸けます。
📷蝋を乾かして完成です。
📷見える面によって画が違うので、違うイメージを味わえますね。
📷点灯☆
📷部屋のあかり具合でも更に表情が変わる感じ。やわらかいあかり。
帰宅して、夕食時にテーブルに灯しましたら、主人が一瞬フリーズしました(^_^;)。
『……ゆうちゃんが作ったみたいだな』
と、一言だけ。
(長女は11月に巣立ちして、東京都内で暮らし始めたので)
LINEで画像を送りましたが、既読だけ付いて感想は無しでした。
なにも言わなくてもわかりますけどね。
きっとこのあかりの中に、楽しい思い出、悲しい事、そして亡くなって居る各々の中、彼方のゆうちゃん(亡き人)を瞬時に思い巡らせていたのだと。
大切な人を映し出す、やわらかな憩いのあかり。
『ひだまりランタン』
2021年、星のしずく*アートワーク企画での開催を予定しています。
※より安全に蠟燭を愉しむために※
⇒手作りキャンドルの危険性/いつかさん
◆自死遺族の集い