「日本プラン」
「本年夏、私がワシントン郊外の米国国立公文書館で発見した機密公文書『日本プラン』は、ライシャワーの傀儡天皇制論と似ている。というよりも、ライシャワー提言はこれを受けたものと思われる。その史料は、日本でもマイクロフィルムで一部が閲覧可能な米国戦時情報機関OSS(Officeof StrategicServices,今日のCIAの前身で、定訳はないが戦略情報局と訳しておく)史資料の山の中にあった。一九四二年六月三日付米国陸軍省軍事情報部(MIS)心理戦争課『日本プラン(最終草稿)』である。その象徴天皇制利用構想は、フジタニ教授の発見した『ライシャワー・メモ」』より、更に三か月遡る。」 「そして、この頃始まる国務省や陸軍内での本格的検討は、『日本プラン』を下敷きにしたと思われるコールグローブの整理した存続説の方向で展開され、さらに存続の論拠が強化される。(7)軍国日本をスムーズに武装解除するにも天皇は利用価値があり、二度と軍部独裁にならないようにするためには、軍部と武力を破壊すればよい(後の日本国憲法第九条「戦争放棄・戦力放棄」の方向)、(8)その制度的保証である憲法改正の発議権も、大日本帝国憲法では天皇にあり、対外干渉ではなく日本国民の「自由に政治形態を選択する権利」による憲法制定のかたちをとるためにも、天皇は利用しうる(ヒトラーのドイツとは異なり、日本政府を残した間接占領の方向)、と戦後占領改革の基本的方向が定まっていく。 」(『世界』2004年12月号掲載論文インターネット版及び参考資料 「1942年6月米国『日本プラン』と象徴天皇制」(抜粋) 加藤哲郎(一橋大学・政治学))
この「日本プラン」と「コールグローブの存続説」は事実であるか否か、
また日本の現憲法が押し付けであるか否か、
そのいずれにしても、
現憲法は理念総体的に捉えられるものか否か、
また理念総体的に捉えるべきものか否か、
そのいずれにしても、
現憲法の象徴天皇制と戦争放棄条項の関係は理念総体的に捉えられるものか否か、
また理念総体的に捉えるべきものか否か、
そのいずれにしても、
憲法を改正するとして、現憲法を理念総体的に捉えられるものとして改正するのか否か、
また理念総体的に捉えるべきものとして改正するのか否か、
そのいずれにしても、
憲法を改正するとして、現憲法の象徴天皇制と戦争放棄条項を理念総体的に捉えられるものとしたうえで改正するのか否か、
また理念総体的に捉えられるべきものとして改正するのか否か、
そのいずれにしても、
改正後の憲法は、理念総体的に捉えられるものとするのか否か、
また理念総体的に捉えられるべきものとするのか否か、
そのいずれにしても、
改正後の憲法の天皇と戦争に関する条項は理念総体的に捉えられるものか否か、
また理念総体的に捉えられるべきものか否か、
「日本プラン」や「コールグローブの存続説」は事実であるか否か、
また日本の現憲法が押し付けであるか否か、
そのいずれにしても、
これからの現憲法の改正論議のなかで、日本のそして日本人にとっての「憲法」のほんとうの姿がじっくりと炙り出されていく。