ZIPANG-5 TOKIO 2020 資源循環・経済循環モデル構築への実証実験開始! ~岡山県真庭市+NTT西日本+JIW~
美しい眺めですね~真庭市の上空を悠々と舞う二羽の鶴…ドローンもこんな風に鳥・動物型や人間型なんてのは如何でしょうか⁈
真庭市の概要
真庭市は、平成17年3月31日に当時の真庭郡勝山町、落合町、湯原町、久世町、美甘村、川上村、八束村、中和村及び上房郡北房町の9町村が合併して誕生しました。
岡山県北部で中国山地のほぼ中央に位置しており、北は鳥取県に接し、東西に約30km、南北に約50kmの広がりを見せています。総面積は約828k平方メートルで、岡山県の約11.6%を占める県下で最も大きな自治体です。
気候は年間を通じて比較的穏やかで、台風や地震などによる災害も総じて少ない地域です。
真庭市の特徴
北部エリア
市の北部に広がる蒜山高原では酪農が盛んで、特に飼育頭数日本一を誇るジャージー牛の乳製品は全国的にも知られるところです。
また、その南部には泉質良好な湯原温泉、のれんの町並みで知られる勝山町並み保存地区があり、蒜山高原とともに観光エリアを形成しています。
南部エリア
中南部を中心に農林業が盛んで、とりわけ良質なスギ・ヒノキを産出する林業は、古くからこの地域の雇用を支えてきました。現在でも多くの伐採事業者や木材加工会社、市場などが操業しており、真庭市の象徴である木質バイオマス産業の中心地になっています。
また、清流・旭川の恵みを受け、稲作や果樹栽培などの農業も盛んです。
木質バイオマスは本流の建材利用から始まり、余すことなく森林資源を使い切ることで地域全体の活性化へ繋がるというイメージです。「木質副産物」及び「林地残材・間伐材」を木質バイオマスエネルギーとして利用するための活用方策。
バイオマスとは?
バイオマスの定義
バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」です。
太陽エネルギーを使って水と二酸化炭素から生物が光合成によって生成した有機物であり、私たちのライフサイクルの中で生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源です。
石油等化石資源は、地下から採掘すれば枯渇しますが、植物は太陽と水と二酸化炭素があれば、持続的にバイオマスを生み出すことができます。
このようなバイオマスを燃焼させた際に放出される二酸化炭素は、化石資源を燃焼させて出る二酸化炭素と異なり生物の成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素であるため、バイオマスは、大気中で新たに二酸化炭素を増加させない「カーボンニュートラル※」な資源といわれています。
※カーボンニュートラル
2050年カーボンニュートラル
●菅内閣総理大臣は2020年10月26日の所信表明演説において、我が国が2050年にカーボン ニュートラル(温室効果ガスの排出と吸収でネットゼロを意味する概念)を目指すことを宣言。
●カーボンニュートラルの実現に向けては、温室効果ガス(CO2以外のメタン、フロンなども含む)の85%、CO2の93%を排出するエネルギー部門の取組が重要。
●次期エネルギー基本計画においては、エネルギー分野を中心とした2050年のカーボンニュートラルに向けた道筋を示すとともに、2050年への道筋を踏まえ、取り組むべき政策を示す。
令和2年11月17日 基本政策分科会資料(抜粋)
バイオマスの種類と特徴
バイオマスは、その賦存状態により、(1)廃棄物系バイオマス、(2)未利用バイオマス、(3)資源作物に分類されます。
今日、地域内で適した技術により有用な製品やエネルギーに変換し利活用することが求められています。
特徴としては、石油のような化石資源は一度利用すれば再利用が困難であるのに対して、バイオマスは再生可能な資源であること、化石資源は燃焼等によって地球温暖化の要因となる二酸化炭素(CO2)を排出するのに対して、バイオマスはカーボンニュートラルであることがあげられます。
(1)廃棄物系バイオマス
家畜排せつ物、食品廃棄物、廃棄紙、黒液(パルプ工場廃液)、下水汚泥、し尿汚泥、建設発生木材、製材工場等残材
(2)未利用バイオマス
稲わら、麦わら、もみがら、林地残材
(3)資源作物
糖質資源(さとうきび等)、でんぷん資源(とうもろこし等)、油脂資源(なたね等)、柳、ポプラ、スイッチグラス
エネルギーの地産地消実現に向けた岡山県真庭市における
ドローンによる『広葉樹資源情報のデジタル化実証実験』の開始について
西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:小林 充佳、以下、NTT西日本)と、株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク(本社:東京都中央区 代表取締役社長:柴田 巧、以下、JIW)、岡山県真庭市(市長:太田 昇)の三者は、岡山県真庭市をフィールドとした、ドローンによる広葉樹測量を用いた人工知能による樹種・材積量の視える化についての実証実験を開始します。
1.背景・経緯
近年の人口減少により、特に地域社会においては、既存の社会インフラや従来型の経済システムでは維持が困難となり、存続が危ぶまれています。岡山県真庭市では、森林資源に代表される豊かな地域資源を活かし、バイオマスを活用したエネルギーの利用、協働を進め、地域の活性化とともに再生資源を基盤とした自立型社会の実現を推進しています。
その中で、森林資源のさらなる活用と地域内の電力自給率100%に向けて、未利用の材木や一般木材に加え、広葉樹の燃料化の検討を始めています。 広葉樹の多くは天然林で生育していることから生息・分布状況の把握が困難であり、野放しのままでは土砂崩れなどの災害を引き起こす危険性があります。それだけでなく、広葉樹の伐採・運搬を密生地以外で実施すると高コストとなるため、広葉樹の区画毎の材積状況の事前把握が重要課題でした。
一方で、NTT西日本とNTT西日本グループのJIWは、インフラ点検で培ったドローン空撮ノウハウや、ICTを用いたデータ解析ノウハウを有しており、この度、広葉樹燃料化の課題解決に向けて、岡山県真庭市にて、ドローン・画像解析等の新技術を活用した広葉樹林測量の実証実験を行うこととなりました。
2.実証実験の概要
ドローンの空撮・測量データに基づいた樹種の自動判別や樹木サイズの推定に基づく材積量算出を行うため、京都大学の伊勢准教授と連携し、データ解析を実施します。 ※1
<実証実験フロー>
※2
・実証実験期間:2020年11月~2021年3月
・実施場所:岡山県真庭市鉄山 約10ha
※1 当該研究室にてディープラーニング技術を用いて開発した人工知能モデルを活用
※2 テラドローン社のTerraLidarを活用
3.各社・自治体の役割
・NTT西日本 :実証実験の全体調整、ICTを用いた森林測量・解析事業の構築・事業性の検証
・JIW :ドローンを用いた空撮、測量、データ加工
・岡山県真庭市 :実証フィールドの提供、資源有効活用モデルの構築
4.今後の展望
岡山県真庭市では、正確な材積量を把握し、バイオマス発電における燃料のさらなる安定調達と、地域内エネルギー利用を拡大し、地域全体での資源循環・経済循環モデルの構築を進めていく予定です。
NTT西日本グループにおいては、樹木測量による材積量視える化を他エリアにも展開し、各エリアのバイオマス関連事業者と連携することで、さらなる地域課題の解決に貢献していく事が目的です。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
真庭市役所 〒719-3292 岡山県真庭市久世2927-2 Tel:0867-42-1111
農林水産省 九州農政局 〒860-8527 熊本市西区春日2丁目10番1号 電話:096-211-9111
西日本電信電話株式会社
〒540-8511 大阪府大阪市中央区馬場町3番15号NTT西日本ビル電話:06-4793-9111
経済産業省 資源エネルギー庁
〒100-8931東京都千代田区霞が関1丁目3番地1号 電話:03-3501-1511(代表番号)
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