やかんくんとは何かについて。
わたくし、大したおっさんではありませんがサインを求められることがあります。字が汚い、いや、字がきちゃないわたくしにとって、それはとっても恐縮してしまうことです。で、それをごまかすように描きはじめたのが「やかんくん」でした。
さくらももこのキャラクターに「やかん君」という方がいらっしゃいますが、わたくしのは「君」が漢字じゃありません!とか言っても「やかん君」は有名になってきているので、「真似したら飽きません。その名称は使わないでください」と言われることがあり、最近は「やかんくん」という文字にするのはやめております。わたくし、ややこしいことからは逃げる根性なしです。
さて、わたくしのやかんくんですが、生まれたのはわたくしがリクルートで働いていた頃です。Flashというソフトを覚え、超くだらないゲームを考えてみました。淡路島みたいなカタチの舞台を冒険する主人公がこのやかんくんでした。だからマネじゃないです。このやかんくん、冗談半分でコンテストに出したら入賞してしまいます。賞金が出たので、メンバーを連れてグアムかサイパンでも行こうかな、と思っていたら、出入りしていた業者さんに、
「ちょうどうちも社員旅行へ行こうと思ってたんですよ。うちがちょっと出しますから一緒にハワイへ行きましょうよ」
と誘われます。誘ってきたのは、すがっちドットコム。モーハワイ☆コムを一緒に立ち上げることになったパートナーです。
あ、そんな話よりやかんくんです。わたくしがハワイで仕事を始めることになった原因はやかんくんだとも言えるわけです。そんなこんなで、わたくしのサインには必ず、このやかんくんが登場します。わたくしのルーツをご存知ない方(ほとんどの方ですな)は、「なんじゃこれは?」とおっしゃいます。何度かサインをご覧になられてる方は、「ちょっと歪んでる!」と笑ってお叱りくださったりします。はい。慣れてくると字と一緒で雑になってくるようです。
3回目の手術後、久しぶりにサインを求められたことがありました。書いてみたら、あ。あれ? やかんが丸くなりません。四角いのです。手も足もめっちゃ変です。手術前からなんだか字が書きにくくなってたんですけど、それ以下になっていたのです。げっ!
手術の前からいろんな症状が出ていたのですが、手術後の症状と現在の状況を完結に書くとこんな感じ▼
・顔面半分の神経が麻痺する/現在もそのまま
・声帯半分が動いてない/現在もそのまま
・杖をつかないと歩けない/ちょっとまし
・当然走れない/全く走れなかったのが少し走れるように(危ないけど)
・歌えない/音程が調整できないまま
・正座できない/長時間が無理ですけど、ちょっと座れるようになりました
・丸が描けない/完全に治りました。描けます。やったー!
あれ? やかんくんとは何かについて書くつもりが、わたくしの病について書いてるぞ。ごめんなさい。とにかく、今はやかんくんのサイン、描けるようになってます。