音楽の現代史 (岩波新書 黄版 358)本ダウンロード
2020.08.01 06:23
音楽の現代史 (岩波新書 黄版 358)
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音楽の現代史 (岩波新書 黄版 358)本ダウンロード
によって 諸井 誠
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1930年生まれの作曲家が、主として1880〜1945年における政治と音楽との関係に焦点を当てて、現代音楽の源流を論じた、1986年刊行の本。当該時期は帝国主義から全体主義と二度の世界大戦に至る政治的激動の時代であり、ヨーロッパ文化は世界を制覇すると同時に、内部崩壊の徴候を明白に示していた。19世紀末のドビュッシー世代は、後期ロマン派からの離脱を志向し、先駆的にエキゾチシズム(民族音楽、前近代への回帰)や引用・パロディに注目し、20世紀音楽の間口の広がりを準備した。20世紀初頭には、モダンバレエの分野でストラヴィンスキーらがこうした前衛的動向を引き継ぎ、第一次大戦前後には、通俗的素材(ジャズ、タンゴ等)の見直し、表現主義(無調主義)の台頭、シェーンベルクの十二音音階への転進が見られた。しかし、戦間期前半にはオペラの分野で傑作が生み出される一方、ソ連でのショスタコーヴィチへの批判、ナチスによるヒンデミット・フルトヴェングラー批判のように、音楽への政治介入を象徴する事件が起こり、戦間期後半の音楽は「退嬰性」を示し始める。この時期に音楽は保守化し、新古典主義への転換がヴァイオリン協奏曲(ドイツ音楽の根城である交響曲への反発でもある)を舞台に生じ、また多くの音楽家が米国に亡命し、戦後米国音楽発展の基盤を整備した。著者は1946年に現代音楽(テクノロジーとの結合、多様式化)への転換を見、ウェーベルンの再評価、ヴァレーズ、サティ以降の電子音楽、未来派的騒音音楽の発展、その影響を受けたケージによる偶然性の組織化、図形楽譜等の実験について軽く触れて、本書を締めくくる。本書は代表的な作品の解説を中心に叙述されており、一定の音楽の知識を持つ読者でなければ、イメージが湧きにくい。また、社会構造と音楽形式との関係について、もう少し整理がほしかった。