行動経済学の使い方 (岩波新書)オンラインブックダウンロード
2020.08.01 06:07
行動経済学の使い方 (岩波新書)
strong>本, 大竹 文雄
行動経済学の使い方 (岩波新書)オンラインブックダウンロード
によって 大竹 文雄
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内容紹介 学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学は「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動の特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫が「ナッジ」だ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。 内容(「BOOK」データベースより) 学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学はいまや「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定をうながし、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫がナッジだ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 大竹/文雄 1961年京都府生まれ。1983年京都大学経済学部卒業、1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、1996年大阪大学博士(経済学)。大阪大学社会経済研究所教授などを経て、大阪大学大学院経済学研究科教授。専攻、行動経済学、労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人間には経済学的な合理性と相反する心理的な特性が多くある。「現状の利益は失いたくない。現状の損失は確定させたくない」「周囲の行動を参照して意思決定する」「今を基準点にして、未来を判断しがち」「デフォルトのままを好む」などである。このバイアスのために、人の意思決定は歪むことがある。逆にこのバイアスを使って、法規制や金銭を使わずによりよい意志決定・行動へ誘導することもできる。これを「ナッジ」といい。本書は、筆者自身の実験結果も交え、医療や働き方改革で、選択肢の文言や手続きを変えるなど、選択の制度設計を変えるだけで人の行動が変える、多くの工夫を紹介している。興味深かったのは、大腸がん検診の実験だ。検診で大腸がんの死亡率は大幅に下がることが知られているが、市民に検査キットを配布しても返送率は7割しかない。面倒だからだろうな……しかし検査キットに「受診しないと来年はキットを送らない」と書いたところ、77%まで返送率が上がったという。一方「今年受診すれば、来年もキットを送る」という文章では、返送率は7割のままだった。今持っている「無料受診できる権利」を手放したくなかったからだろう、と筆者は分析する。千葉市でも育休を取得する理由を申請させていたものを、取得しない理由を申請させるようにしてから、男性の育休取得率が大幅に上がったという。選択の自由を確保させつつ、育休取得しない手続を面倒にすることで、育休へ誘導する、というものだ。ほかにも、震災時にある「避難しない」というバイアスの解消のため「自分が避難しないと、ほかの人の命を危険にさらす」というメッセージの紹介、大相撲が通年でなく毎場所で勝敗を確定させるために起きる「人情相撲」、「満腹だと買い物したくない」心理など、どれも行動経済学からみると理解できるものだという。行動経済学については、ノーベル賞が近年多く出ていて、ホットな研究分野なのだろう。ノーベル賞受賞者自身が書いた本もでているが、海外の著者の本は冗長だ。それに比べ本書は勘所が詰まっており、例も豊富で飽きずに読める。本書の言う残業削減や医療を中心に、強制させる事柄じゃないけど望ましい選択肢を選んでほしいという場面は多いだろう。「みんながやってますよ」という選択肢は日本人あるあるのように言われてきたが、案外有効なのかもしれない。